トレーディングでは、必ずと言っていいほど、ノイズが発生する。
つまりいくらルール通り、理想的なフォーメーションの銘柄にエントリーしても、いくつかの銘柄では、必ずブレが発生することになる。
こうした避けることができないケースで有効に働く対応策が、複数銘柄ホールドという作戦に該当するわけだ。
では昨夜の米国ナスダックマーケット25日(金)のケースをチェックしてみよう。
下記は昨夜の①時間でゲインが千ドルを越えたトレーダーのトレード記録だ。
4トレード目までのユニットででほぼ1000ドル近いゲインとなっているが、複数でホールドしている。
その後も2トレードずつの2ユニットでのエントリーだ。
つまり銘柄を特定し、待ち構えてエントリーしているわけだ。
特定銘柄の1トレードで大きなゲインはない。
だがロスは1トレードの80ドルだけ。
トータルでのトレード数は8トレード。
手仕舞いは1銘柄を除いて、オールグリーン。素晴らしい!
同時エントリーは2ユニット。
だが、ホールドしている時間が長いものと被っている点に注目。
全体の損益を見ながらのマネージメント能力がしっかりしているトレーディングだ。
エントリーはほとんどがオールグリーン。
残念なのは560ドルのロスを出しているCTRPのトレードだ。
-560ドル
長い陽線2本のあとでエントリーすれば、勝てる確率はほとんどないわけだ。
まさにその通りの結果となっている。
正しいエントリーポイントだと・・
+480ドル
この差だけで1040ドル。
手仕舞いだが、2本前のDOJIに近い短い陽線が上ひげつけているのがサイン。
ここで、それまでの上値抵抗線を抜けなかったらもうダメなのだ。
陰線が出たら、次のアタマで手仕舞いだ。
彼がルールを守っていれば、2千ドルオーバーのゲインとなっていたはず。
トレーディングでは、うっかりサインを見落としたりしないよう、1時間という時間帯の中で、集中力を持続させることができるかどうかも、大事なポイントとなるわけだ。
コンスタントにチャートを読むチカラと、それを実行できる能力のコンビネーションを、シミュレーショントレードで鍛え上げる重要性が、よくわかる例ではないだろうか。