高速巡航艦C6

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今日は足となっている C6 の高速道路での振舞いについて。

仕事柄、神戸大阪間を湾岸線を使い、往復することが多い。

高速道路上での美点としてまず上げられるのは、その静粛性だ。

     

C6のサイドウィンドウには、フィルムを挟んだ分厚いガラスが使われている。

その遮音性の高さゆえ、高速巡航時の精神的な疲労が蓄積しにくいのだ。

さらに風切り音の少なさとあいまって、車内は静かで平穏に保たれることになるわけだ。

     

次に挙げたいのは、高速時の加速の素晴らしさだ。

3リッターV6エンジンは、一般的に世間からイメージされている以上にパワフルで、100キロから160キロ台までは、ストレスなく力強い加速力を味わうことができるのだ。

遠くから聴こえてくるかのような、エンジンの快音は、意外にスポーティー。 

     

高い巡航速度を維持するための、高い直進性も、隠れた美点ではないだろうか。

ステアリングに手を添えているだけで、とにかく矢のように直進するのだ。

自ら意志を持つかのように、真っ直ぐに突き進もうとする特性ゆえ、路面変化によるステアリングの修正はほとんど不要なため、安心して飛ばせるのだ。

路面からの「うねり」やバンプを、ハイドロ特有のゆったりとした動きに変換しながら、「いなす」サマはまさに圧巻。

    

緩やかな高速コーナーを「ぬおわキロ」で抜ける領域になると、追尾してくるドライバーはまずいない。

高速コーナーを抜ける際の挙動は、思わず頬が緩むほどで、その高いシャーシ性能は、まさにシトロエンの旗艦と呼ぶにふさわしいものだ。

だが、C6を購入したドライバーの全てが、こうした魅力を味わえるわけではない。

街中を徘徊しているだけでは、味わえない、こうしたたぐいの隠れた性能は、ある速度域から上でなければ、ドライバーは決して知ることができないからだ。

        

0614C6-rear.jpg

湾岸線でぶち抜かれたあと、この後ろ姿を目にしたドライバーは少なくないはず。 (笑)

C6には速度域によって、2段階にせり上がるリアスポイラーが装備されている。

ちなみに、2段階目は125キロ以上で作動し、せり上がるのだ。

    

「ぬおわキロ」等と書いているにもかかわらず、幸いなことに、湾岸線で官憲に速度違反の切符を切られたことは、いまだない。

余裕のあるストレスの少ない高速巡航性能は、「バックミラーに映る追尾車両の確認作業」に集中する余裕を生み出すことに、繋がっているのだろう。

とはいえ、スピードの出し過ぎには、くれぐれも注意したいもの。

と最後に自らを戒めておこう。(笑)

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