今日の「ご質問」についてお伺いしたいことがあります。 エントリーのタイミングについてはある程度理解できましたが、手仕舞いのタイミングがなぜあのラインだったのかがよくわかりません。
その辺をもう少し詳しくご教授願います!
というご質問をいただきました。
手仕舞いのタイミング、つまり位置についてのご質問ですが、基本的な手仕舞いの条件があります。
手仕舞いの手前部分を拡大表示したのが下のチャートです。
トレンドラインから外れたら手仕舞う
2本のダウントレンドラインに挟まれた、トレンドチャンネルから飛び出したら、手仕舞いです。
エントリー方向に長いヒゲが出たら要注意
つまり手仕舞いをすべきタイミングに来た、という前触れの可能性が高いのです。
3分足チャートでの、この長いひげの部分を1分足で表示したのが、下の1分足チャート
長い陰線が前の陽線を呑み込んで売り手が優勢で終わっているのに、そのあと陽線が2本続いています。
これは、トレンドがアップトレンドに変わってきたという証拠なのです。
そのあと、3分足で陽線が2本続いたわけですから、3分足の陽線3本目で手仕舞いです。
オマケにダウントレンドチャンネルからも飛び出したわけですから、ここでダウントレンドが崩壊したと判断します。
これだけ、ダウントレンドが終わった証拠が揃えば、手仕舞うしかないわけです。
おまけ
前場でのトレードでは前場の終わりで手仕舞いした方がいいのです。
ですから正しくは、下のチャートのマークの位置、つまり前場の最後で手仕舞うのが正解なのです。
ここではチャートのフォーメーションで説明するというスタンスをとっているため、後場に入って3本目の位置で手仕舞いしています。
ですが、もし後場の始まりが、大きくギャップアップして始まったらどうなるでしょうか。
せっかくのゲインが吹き飛ぶだけではなく、エントリーした位置によってはマイナスになってしまうことさえ、あり得るのです。
ですから、実トレードをされる場合は、エントリー方向へのトレンドが続いていても、前場の終わりで手仕舞いすることをお薦めします。
ちなみに、日本株は前場は外国の機関投資家と国内の個人トレーダーがメインです。
そして後場になると日本の証券会社が主導権を握ってトレードをするため、前場と後場ではトレンドがガラリと変わることは、決して少なくはないのです。
下がその典型的な例です。
前場はダウントレンドですが、12時30分からの後場になると、アップトレンドに変化しています。
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