ミニONEは、ミニの中でも最もベーシックなモデル。
とはいってもアクセルを踏めば、不足なく加速するパワーは全く文句なしのレベル。
見栄えのために、太くロープロファイルの、いわゆる乗り心地が悪くなるタイプのタイアではないため、乗り心地もミニの中では最もよいモデル。
ミシュランの ENARGY SAVER タイア。
点検中のカブリオレも、ショックをコニに換えているため、ONEに負けていなかったことが判明。
クーペなので、カブリオレより剛性は高かった・・
だがカブリオレはオープンにすると、適度な「いなし」があるわけで、どちらも魅力的な乗り味だ。
タイアは、175/65 R15 というサイズのため、乗り心地はナイス。
しっかりした堅めの乗り心地だが、路面からの突き上げのアタリは、意外に柔らかい。
ショックをコニへ交換したら、乗り心地は、かなりよくなるハズ。
ベーシックな ミニONE は鉄ッチンホイール。(笑)
ただブレーキだけは、カブリオレの圧勝。
カブリオレはブレーキパッドとディスクを換えてあるので、まあ当然といえば当然の結果なのだが・・
ミニONEは止まる間際に、サーボの効きが強くなるタイプ。
なので、だんだん踏むチカラを緩めないと、「つんのめり」がちになるわけだ。
カブリオレとの顔つき比較。
カブリオレとのお尻の比較。
5DMarkⅢ+SIGMA 35mm F1.4 DG HSM A012
ミニは、Aピラーの角度が立っているため、フロントガラスが顔より遠く、アタマへの圧迫感がないという今時珍しいテイストのクルマ。
これはカブリオレも、ミニONEも同じで、独特の広々とした感じは、他の車にはない、ミニの大きな美点ではないだろうか。
立ったAピラーの効果はそれだけではない。
ダッシュボード上面の、フロントガラスへの映り込みも少ないという利点も、併せ持っている。
ベーシックなモデルなので、光り物は少ない。
高級感はないが、かといって安っぽくもないのはさすがBMW。
まあ、この値段でこのプレミアム感は立派 > 230万円弱。
空気の吹き出し口の下の楕円形のクロームは、グラブボックスのオープナー。
最初、何かと思った。(笑)
押すと物入れが開く。
エアコンはオートではなく、手動調節だが、特に不便は感じることはなかった。
左の上下に回るダイアルは、ファンの強さ調節。
右のダイアルは、温度調節。
CDの音も悪くなかった。
助手席にはアシストグリップ。
こういうところは、さすがBMW、ホントよくわかってる。
夕方には代車のONEを返却。
点検の終わったカブリオレに乗り換えると・・
全てがガッチリと男っぽいタッチが印象的だった。
カブリオレには強力なエンジンが載っているが、ミニONEも過不足なく加速するため、急ぐときはグッと踏み込めばOK。
エンジンは流れをリードできる加速力を十分に持ち合わせている。
そのため、これ以上の加速は不要だな・・などと思ったりするわけだ。
だがクーパーSのカブリオレで同じように踏むと・・
あたかもビタミン剤を飲み過ぎたエンジンのごとく、超元気に加速するのだから堪らない。
踏み込めばまさに脱兎のごとく走り回ることができるわけだ。
効きの良い強力なブレーキと相まって、乗り味は痛快そのもの。
ゴーカートフィーリングのステアリング特性と相まって、FUN TO DRIVE !
ジェントルなC6に慣れたカラダには、別世界の味付けはとても新鮮だった。
屋根を明け、ムチを入れれば、そこはまさに別世界。
強烈な刺激をドライバーに伝えてくれる。
さすがBMW!
6千キロ走行のミニONEと比べても、買い換えたいとは思わなかった6万7千キロ走行のクーパーSカブリオレ。
代車と比べることで、改めてその魅力を感じることになろうとは、ちょっと意外な結末だった・・