トレーディングでは、テクニカルにチャートパターンを判定し執行するという部分以外に、大事なポイントがある。
自分のトレーディングのどこに問題があるのか?
これを見つけられないと、同じような成績が続くことになる。
例として 60分の軌跡 をとりあげてみた。
ここではサンプルとして彼のブログを取りあげただけ。
以下はこちらにある、多くのトレーダーのブログに共通している点なのだと、読み替えていただければ幸いだ。
昨日のトレードの結果がチャートで追うことができるように、すでにアップされている。
コンスタントに、毎日の記録をアップできないトレーダーが大多数だが、これは彼の良い点だ。
クロススキャンのリリースは8月17日。
使い方に慣れるには1週間ほどが必要になるだろう。
以前、クロススキャンを使うことで、問題点を切り分けることが可能になると書いたことがある。
そうした視点で見ると、使いこなしというか慣れが必要なので、8月25日くらいからの彼の成績を追ってみると・・
損益の数字を見る限り、それまでとは、それほど変わっていない。
唯一変わったのは、9月に入ってからは、500ドルを超える大きな負けは全くない。
これはクロススキャンの効果なのかも知れない。
だが基本的には、しかるべき銘柄にエントリーできなかったのが原因で、成績が伸びないのではない、ということになるわけだ。
では彼の成績を改善するためには何が必要なのか?
彼のブログを見る限り、彼自身が、自分のレードの問題点と、長所を把握できていないのではないだろうか?
ブログを見ると、チャートと、短いコメントがあるだけ。
ストップをどこでどう設定したのか、そして株価が上がってきたときに、ストップを上げていったのかどうか?
さらにチェックシートを付けているのかどうか。
そしてチェックシートと照合した場合、そのトレードの何が問題なのかの記述も一切ないわけだ。
こうした点が全くわからない。
彼自身はわかっているのだが、ただブログには書かないだけなのか?
そうではないだろう。
チャート上にストップを記入しなくても、文章で書いてもいいわけだ。
何を目的にシミュレーショントレードをしたのか。
どこがうまくいったのか。
どのトレードがベストだったのか。
どのトレードが最も悪かったのか。
そしてその原因がどこにあるのか。
彼のブログからは、彼自身の想いや、嬉しさ悔しさなどが、全く伝わってこない。
勝つための工夫、あるいは毎日のトレーディングを通じて、もがき苦しんでいるサマがそこにあれば、呼吸を感じるブログになるはず。
プロになるということは、それでもって生活を支えるということだ。
一筋縄でゆくわけがない、大変な仕事なのだ。
大変さの部分が違うだけであって、その大変さは他の仕事と何ら変わることはないはず。
自分のトレードを変えるのは、自分自身でしかできないことなのだ。
だからこそ、必死で自分のレードを分析し、問題点を探し、ああでもないこうでもないと、工夫をするわけだ。
時にはそれが正しかったり、またあるときには、的外れだったりもするだろう。
勇気を持って自分と向き合い、問題点を見つける努力を続けるには、「見つけられるはず!」と信じて取り組む以外に方法はないのだ。
私が考えた独自の様々なトレード手法は、そういった苦しみやチャレンジの末、できあがったものだ。
2002年10月1日 のように こちら に昔の掲示板へ書き込みながらのライブトレードの記録を、数多く見ることができるだろう。
彼の成績は、7カ月で6450ドル。
一ヶ月平均だと920ドル。
デモトレーダーと違って、リアルティックでの実トレードでは、たぶんこの数字の70%くらいになるだろう。
だが、彼が自ら問題点を見つけ訓練すれば、月平均5千ドルどころか1万ドルは軽く稼げるようになるはずだ。
セミナーを受け、チャンスに出会ったのだから、ガッツを持って、モチベーションを保ち、チャレンジし続けててほしい。
もう一押しで、扉は開くのだ・・