WIRED に面白い記事があった。
集中して思考するあまり、自分の身の回りには無関心でぼうっとしているように見える・・
から始まる研究結果は、トレードにも応用できそうだ。
実験によると、画像が小さい場合はIQのスコアと反応の速さがおおむね相関関係になったという。
つまり、IQスコアが高い人ほど、動きの方向を素早く把握することができた。
論文ではこれについて、おそらく課題に集中する能力が関係していると推測している。
画像が大きくなるとこの傾向は正反対になり、IQのスコアが高いほど、パターンの移動方向を認識するのにかかる時間が増えるという。
論文では、これもまたその人の集中力が影響しているのではないかと指摘されている。
IQスコアが高い人ほど気を散らすものを除去するのが得意で、大きな画像を背景に過ぎないと無視する傾向が強くなるらしい。
IQテストのスコアが高い人ほど、意識的思考の邪魔をする不必要な背景映像を除去するプロセスに、より多くの時間をかけている傾向があるということになる。
画像が大きくなるとこの傾向は正反対になるというのは、全体が見通せなくなるからだろう。
画像が小さいと、同じ面積内での表示範囲は想定的に広くなるため、全体を見通しやすくなるわけだ。
記事では「実験結果は一般的傾向にすぎず、たとえ集合的傾向が明らかであったとしても、個人によってさまざまな違いがある。」
「さらには、IQスコアが測定する知性が何を意味しているかという問題もある。」とかなり曖昧名結論となっている。
だがトレードの場合は、かなり限定的された状況であり、たとえばチャートのカタチというかパターンやシェイプというのは、トレンド方向を示すわけだ。
そのため、大きな方向性を把握するためには、とても大事な要素となる。
この研究が、どれほどトレードと関係するのかはわからない。
だが、ワンクリックシミュレーションで、「意識しなければならない」という部分を訓練できることからも、大まかな方向性は合っているのではないだろうか。
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