BSで自動録画されていたが、今回の課題曲は、男性陣がスティービー・ワンダー。
女性はホイットニー・ヒューストンというから、かなり難易度の高いチャレンジだ。
で、男女あわせて13人のチャレンジャーの中で、最もよかったのは?
男性のフィリップ・フィリップスという21歳の質屋の店員。
ギターを弾きながら歌うというスタイル。
ルックスもいいうえ、スティービーの個性的で難しい曲を、無理なく自分のスタイルにして歌い演奏する才能が凄かった。
女性は、ジェシカ・サンチェスという16歳の学生。
ホイットニーの難曲を見事な歌唱力で歌い切ったわけだが、これでアマチュア?と驚いた次第。
審査員の的確な評や、練習風景でのプロのアドバイスなど、番組の構成も素晴らしく、視聴者を飽きさせない工夫はさすがだ。
チャレンジャーの応募資格は、アメリカ国民かフルタイムでの仕事を行う資格があるアメリカ永住外国人。
年齢は15歳から28歳まで。
上記の応募資格はともかくとして、日本人でプロアマを問わず、ホイットニーやスティービーの曲をこれだけ歌いこなせる人材はいるだろうか?
本選では様々なジャンルの20曲くらいの楽曲を自分のスタイルで歌い、人気を競うわけだ。
こういうシステムで、勝ち残れるだけの実力、センス、好感度を持ち合わせてる日本人の歌手はというと・・
皆無と断言していいだろう。
日本人のコンサートをBSで自動録画するセッティングにしてあるので、日本人のアーティストは一通り聴いている。
だが、世界で通用する歌手が存在しないのが歯痒い。
このあいだ、たまたま東京スカパラダイスとかいうのを聴いたが、リズムが軽く、ビートへの乗りが上滑りで、とにかくリズムが悪い。
日本人のバンドは、とにかくリズムがダメなので、その上に楽器や歌が乗ると、さらにノリが悪くなってしまう。
これは音楽として、致命的といっていいだろう。
おまけに歌手達の声質はおしなべて平凡なうえ、音程が悪いため、ライブになると聴いていられないわけだ。
普段こうした音楽を耳にしているところでアメリカンアイドルを見ると、そこはまさに別世界。
この番組で上位に入れば、プロとして全世界に通用するわけだからね。
しかし、チャレンジャー達の層の厚さと実力はたいしたもの。
エンタテイメントの本場であるアメリカの番組は、テレビといえども凄いレベルになっていることを実感。
というわけで、しっかり堪能できる番組だった。