株高のためスイングでトレードされている方はウハウハモードのはず。
銘柄によっては、そろそろ手仕舞い、というタイミングに来ているものもチラホラ。
では、スイングトレードで気をつけなくてはならないのは?
スイングトレードでは、エントリーのポイントというのは限られているということを、認識しておく必要があります。
しかもファンダメンタル情報を利用して、銘柄を売買する方法では、具体的なエントリーのタイミングを、ピンポイントで知ることはできないのです。
おまけに、常にコンスタントな利益を出し続けるのは、フツウの人には、まずできない相談なのです。
何故なのか?
おおよその買いの時期は、日経平均の週足を見ればだいたいわかります。
2012年の12月頃からが、絶好のエントリーポイントだったわけです。
個別銘柄を探し保有する秘訣は、週足で見るということです。
ピンポイントの位置を知るためには日足も見ておくことです。
たとえば シャープ(6753) だと、買いは2012年の12月6日。
日足だけでのトレードは、業績発表などによる上下へのブレなどで、ホールドできなくなることがあります。
そのためしっかり保有するためには、週足がお薦めです。
日足だけでのトレードだと、決算発表のスケジュールなどのファンダメンタル情報を、常にチェックしていなければならなくなります。
週足で保有すれば、そういう手間を省くことができるのです。
ではそれぞれの価格帯の代表的な銘柄を、週足でチェックしてみましょう。
シャープ(6753) 必要な資金は1万株で250万円 信用取引だと83万円ほど。
1万株だと11週間で利益は80万円。投資効率は96%。
1週間では8.7%の利回り。
パナソニック(6752) 必要な資金は1万株で570万円 信用取引だと190万円ほど。
1万株だと4週間で利益は160万円。投資効率は84%。
1週間では21%の利回り。
ソニー(6758) 必要な資金は1万株で920万円 信用取引だと307万円ほど。
1万株だと20週間で利益は700万円。投資効率は228%。
1週間では11.4%の利回り。
トヨタ自動車(7203) 必要な資金は1万株で3430万円 信用取引だと1144万円ほど。
2000株だと686万円。
1万株だと24週間で利益は2030万円。投資効率は59%。
1週間では2.5%の利回り。
それぞれ違った値段帯の銘柄をチェックしてみると、、当然のことですが、急激に上昇する銘柄の利回りは当然良くなるわけです。
ですが事前に、どの銘柄がどれだけ急騰するのか?なんてことは誰にもわかりません。
なので、やはり株価の値段帯で決めるのがよいでしょう。
お薦めは1000円台から2000円台までのいわゆる5ティック銘柄。
値刻みが1円の銘柄がお薦めです。
下ののリストだと黄色い部分が該当する銘柄です。
こちらで何らかのサービスを受けられている方はこのリストを利用することができます。
上から2つの銘柄をチェックしただけでも、わかりますが、どれを買っても損はしないと断言しても良いパターンばかり。
上の二つはまだホールドですね。
塩野義製薬(4507) これもまだホールドですね。
必要な資金は1万株で1150万円 信用取引だと384万円ほど。
1万株だと26週間で利益は768万円。投資効率は200%。
1週間では7.6%の利回り。
一年では364%の単純利回りとなります。
スイングトレードではこういう検証を、しっかりやっておくことです。
ではスイングトレードとデイトレードでは、どちらの方がいいのでしょうか?
下はトレードフロアのあるトレーダーの、デイトレーディングの成績です。
はじめての日本株でのデイトレーディングです。
信用取引だと3銘柄同時ホールドができる300万円の資金で、1カ月平均の利益が38万円。
投資効率は12.6%。1週間では3.15%。
一年では151%の単純利回りとなります。
こうして比較して見ると、デイトレードより、スイングトレードの方がリターンが良いように思えるかもしれません。
ですがスイングトレードには大きな欠点があります。
それはエントリーできるポイントが一年に一度、あるいは2年に一度しかないというものがほとんどなのです。
ですから、絶好のエントリーポイントを見逃したあとでエントリーする場合は、しっかりストップを付けておく必要があります。
たとえば、これから買ってホールドしたいという場合、お薦めできる銘柄は、今となってはほとんどないのです。
つまりこれから今の上昇相場が終わり、一度「しゃがみ込む」まで待たなければなりません。
そしてもう一度ハイローバンドギャッププレイパターンになるまで、待つ必要があるのです。
シャープ(6753)ですが利益確定をしたあとのチャートです。
利益確定から10週間が経過しましたが、次のエントリーのチャンスはまだです。
下はソフトバンク(9984)の月足チャートです。
2006年初頭までの上昇相場終わってから、次の上昇相場まで、ほぼ3年間は、買いでは利益が出せない状態だということがわかります。
シャープ(6753)は2010年の5月にショートポイントがあり、ほぼ2年間下げ続けました。
そして買いで利益を出せたのは、上記のたった11週間だけなのです。
買いの相場が終われば、空売りのショートで稼げばいいわけですが、普通の人がショートトレードで3年間しっかり稼ぐことができるでしょうか?
そのためには、結局基本的なトレードの勉強が必要になるのです。
デイトレーディングの場合はある程度の訓練が必要ですが、日本株が初めてでも、これくらいの成績は出せるのです。
基本は米国株と同じですからね。
平均すると一年で151%もの単純利回りですから、3年だと450%の単純利回り。
デイトレーディングでは、株価が上がろうと下がろうと、始まってから1時間だけのトレンドに沿ってトレードすることができます。
そのため毎日トレードをすることができるのです。
つまり休まずコツコツとコンスタントに稼ぐことができるのです。
投資信託が何故儲からないのか?
スイングトレードでの個別銘柄の稼働率は、平均すると、いくら良くても半年。
平均稼働率は25%から、場合によっては5%くらいになってしまうのです。
ですから、週足のトレンドが続く間は、スイングトレードとデイトレードの両方を併用することができます。
スイングトレードではエントリーできない期間は、デイトレードで稼げばいいわけです。
どちらにしても、基本的な勉強と訓練をしておけば、経済的な自立という点では、非常に有利になります。
しかも一度身につけた知識とスキルは、一生涯あなたを支えてくれるのです。