C4にはギミックというか、なかなか面白いユニークな機能が2つ装備されている。
まず、メーター照明の色を変更することができる。
そしてウィンカーの音を、5種類から選択することができるのだ。
メーターの色はブルーの濃さを5段階に調節可能。
上の写真中央のスピードメーターは白で、これがスタンダードの色。
ノーマルというか標準は全て白。
なので上は、サイドのメータをブルーに変更した写真というわけだ。
基本的に、スピードメータと両サイドの色という、2種類の組み合わせで色を変えるのだが・・
上はスピードメータと両サイドの色の組み合わせを、最も濃いブルー同士にした組み合わせ。
ただこの濃さだと、明度が落ちるため、昼間はかえって見にくいのだ。
いろいろやってみたが、ブルーばかりが5段階に変化するというのは、やり過ぎというか、そこまで細かく変化させる必要はないのでは?
というのが正直な感想だ。
どうせなら、違う色の組み合わせ、たとえば赤・黄色・緑などの組み合わができた方がいいのではないだろうか。
そして、ウィンカーの音も、4種類から選択することができる。
上の写真の、上下に回すダイアルを押し込むと、ウィンカーの音を変更するメニューが表示される。
Classic は音が大きく太く、「ポッコ、ポッコ」と和む電子音のため、高級感が感じられない音質だ。
「クリスタル シンフォニー」は全くウインカーらしくない音。
「ジャングル ファンタジー」は、ビートの効いたリズミカルな音だけど、曲がるたびに聴きたい音ではなかった。(笑)
全部試してみたが、3番目の「アーバン リズミック」が一番ましかな?
C6は音こそ選択できないけれど、高級感のある比較的小さな音で、「さすが」という音だ。
音も、値段相応ということなのだろうか。
エンジンのサウンドは、停止時のアイドリング状態だと、かなり静かだが、踏むとそれなりに音は大きくなり、その落差は大きめ。
エンジンサウンドは特に良くも悪くもないというか、あまり気にならなかった。
というよりも後述するが、変速機の問題があったからなのだが・・
C6は、アイドリング時と加速時のノイズレベルはあまり変わらない。
遮音レベルが高いためだろう。
C6は加速のためアクセルを踏み込むと、結構勇ましい、クオーンという、なかなかのエンジンサウンドが聴こえてくる。
決して悪くない音で、車の性格からすると、ちょっと意外に感じるほどだ。
C4に乗ってから、C6に乗り換えると、C6の6気筒は、分厚いトルクがあり、さらにパワーの出方も芳醇で、トロ味のあるエンジンだということがよくわかるのだった。
で、C4の一番の問題は、トランスミッションだった。
変速機はクラッチペダルのないEGSというセミオートマ6速なのだが、オートモードだとシフトアップ時にかなりギクシャクする。
オートモードでは、1速から2速への変速で、一旦クラッチが切れるため、加速Gが一旦途切れるわけだ。
そして2速に入ると、再び加速Gが加わることになる。
ツインターボだけあって、特に1速だと結構力強い加速をするだけに、加速が途切れた時の落差が大きいのだ。
体感的には、加速G > 減速G > 加速G となるわけで、父も「この車では本は読めないな」と笑っていた。
オートだと、こうしたシフトショックのため、スムースに走らせるのが非常に難しいのだ。
だが、パドルシフトを使ったマニュアルモードでの変速だと、オートよりはスムースに走らせることができる。
おまけにブレーキが、一定の踏力だと、だんだんサーボが強くなるという、いわゆるカックンブレーキ。
そのため減速してゆく過程で、踏力をだんだん緩めてゆく、といった微妙な操作が要求されることになる。
特に停止の前にアクセルペダルから足を離すと、ミッションはニュートラルになり、そこで加速Gがなくなるわけだ。
そこへ強いサーボのブレーキが加わるとどうなるか?
想定していたより、急激に止まることになるため、最初慣れないうちは、ブレーキを踏んでいる自分がビックリするほど急激に止まるのだった。(笑)
とにかく、中低速域でスムースに走らせようとすると、かなりのテクが必要になる。
神経を集中し、マニュアルモードでもってパドルシフトを使えば、スムースに走ることはできる。
だが、これができる人は、かなり限られるのではないだろうか?
車を返却する際に、この旨を伝えると、DS4はアイシン製の6速オートマが搭載されているという。
よかったらぜひ試乗してみてください、と薦められた。(笑)
C4は299万円。
DS4は310万円。
なので、11万円払ってでも、DS4の方が、スムースに走ることができそうなので、お薦めかも知れない。
だが、ゴルフの TSI Comfortline Premium Edition は、何と289万円!
値段もさることながら、C4のミッションとブレーキでは、ゴルフのライバルとはなり得ないだろう。
結局、C6の修理は一日で完了。
C6はアイシン製の6速オートマなので、このC4と比べると、比較にならないスムースさで変速する。
ディーラーへC4を返し、修理の終わったC6に乗り換えると、変速のスムースさとラクさ加減は、まさに極上の天国を走っているかのようだった。(笑)
さらにC6はジガのブレーキパッドに変えてあるので、踏力に対してリニアに反応する。
そのため一定の踏力でスムースに減速してくれるのだ。
ポルシェのブレーキに非常に近い効き味といえばいいだろうか。
ブレーキングのたびに感動するといっても大げさではないC6のブレーキングは、運転するたびに、その効き味を堪能させてくれる。
車は常に加速と減速を繰り返すだけに、変速とブレーキングの案配で車の印象は大きく変わってしまう。
アイシン製の6速オートマが搭載されている DS4 のブレーキは果たしてどうなのか?
興味のあるところだ。
やっぱりDS4に試乗させて貰おうかなあ・・買わないけど。
ってヤな客だよなあ。(笑)
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