「優れたビジネスモデルというのは、意外にも誰もが「あれは自分も一度は考えた」というものばかりだ。
誰でも思いつくアイデアを、単に思いつくだけだと、誰でもできるわけだ。
だがそれを事業という形にまで昇華させるというか具体化するためには、ある種のチカラが必要になる。
つまり成熟した市場でも、発想次第で新しいビジネスモデルは構築できるのではないだろうか。
モノというのは、基本的に作るか売るか、という2つの2要素しかないわけだ。
作る技術もノウハウもない場合は、売る仕組みを構築すればいい。
アマゾンや、価格ドットコムなどは、典型的な売る仕組みのビジネスモデルだ。
トレーディングは、ある値段のものを仕入れ、高くなったら売る、という「単純な売る仕組み」で構成されているビジネスだ。
ただ同じモノを高く売るためには、引き合いが多くなるであろうモノを、安いうちに見つけておく必要がある。
だがそれはそれほど難しいことではない。
大手の卸売り業者であるマーケットメーカーが、積極的に買っているものを見つけ、自分も便乗して買っておけばいいわけだ。
これはスキャニングツールを使うことで、人間より遙かに速く見つけることができる。
そのため、自社でそのシステムを創り上げる必要があったのだが、逆に言えば競合する相手にとっては、ここがボトルネックになるだろう。
そのため、システムさえできれば、非常に有利になるわけだ。
上がるであろう商品を、大きな資金で長時間大量に保有するのが、バフェットなどに代表される組織が行う、いわゆる投資信託の類のもの。
そのためには会社のリサーチなどにリソースをつぎ込む必要があり、そのコストや時間を含む手間は、個人では手に負えないレベルになってしまう。
だが個人が経済的に自立できる範囲の収入を得るためには、少ない資金で十分だ。
いわゆる一般的な事業用不動産のコストとリターンと、借り入れの返済期間を考えると、気が遠くなるはず。(笑)
また保有時間を少なくし、効率的な時間帯に的を絞ることで、政治的、社会的な突発要因に影響されるリスクは、ほとんどゼロにすることさえできるのだ。
これは非常に大きな利点だ。
しかもさらに大きな利点は、シミュレーションができるという点だ。
ほとんどのビジネスモデルでは、成功するかどうかは、やってみなければわからないのが普通だ。
ラーメン屋を開業したいが、まずはシミュレーションで営業してみる、などということはできない相談なのだから。
おまけに休みたければ、いつでも休めるわけだし、第一拘束時間は一日2時間ほど。
自由な時間という、お金で買えないものが手に入るのだから堪らない。
トレーディングでは、シミュレーションのシステムさえあれば、あらかじめ必要なスキルを訓練をすることができる。
コンスタントに利益を出すという点において、シミュレーションができるというメリットは、想像を絶するレベルの恩恵をもたらしてくれる。
なぜなら参入しようとする側にとっては、自分の能力を客観的に知ることができるという公正さは、非常に魅力的な要因となるからだ。
会社という組織で、上役であろうと他人に自分が評価される際の不合理さを知るものにとっては、夢のようなハナシではないだろうか。
ナスダックマーケットは、卸売業者も、個人のいわゆる小売り業者も同じように売買できる仕組みが整っている市場だ。
東京マーケットは、卸売業者の規模が少ないために、ブツが少なく、値段が乱高下しやすいというデメリットがある。
だが、そうした傾向を知り、対策をしたうえで、あまり大きな取扱量でなければ、それほど難しいわけではない。
私の構築したビジネスモデルでは、ツール類等の使用料さえ負担すれば、トレードフロアで訓練を受ける際の費用は無料だ。
しかも成績が良ければ、自己資金はゼロでもOK。
トレーディングでは当方の資金を使うため、参加者の金銭的な負担はゼロという素晴らしさだ。
じゃあ運営する側の私のメリットは何か?
というと、利益折半のため、鵜飼いと同じように、執行を担当するエブゼキューショナーの数が増えれば、儲けが大きくなる点にある。
もちろんそれまでは、いくばくかの投資が必要だが、不動産物件などの投資金額と比べれば、微々たるものだ。
さらに無料で訓練を受けることができるようにしてあるのは、参加者が参加するための障壁を、できるだけ低くするためだ。
参加者数が増えれば、トレーニングで優秀な成績を収める人の数も比例して増えることになり、ひいてはそれが私の利益にも繋がることになる。
つまり私は参加者を儲けさせなければならないわけだ。
このように、参加者側と運営側の利益が、ここまで一致しているというビジネスモデルは、ほとんど類を見ないものではないだろうか。
トレードフロアでの訓練では、私が口頭で候補銘柄を指示する。
ということは、スキャンシステムを目で追う必要はなく、耳からの情報として処理することになる。
そのため集中力が分散されず、銘柄の選択と手仕舞いに集中できる、というメリットが生まれるのだ。
しかも一時間のトレーディングが終わると、その場で問題点をディスカッションし、翌日のシミュレーションやトレーディングへ反映させることができる仕組みになっている。
これはオンラインで、ネッエイドを使って参加する場合に比べると、圧倒的に有利な条件でもあるわけだ。
ここまで読まれた方は、ここまであからさまに書いて大丈夫なのかと、心配されるかも知れない。
だが心配ご無用。
勝敗を決定づけるポイントは、私というコマンダーが出す指示銘柄にあるからだ。
エグゼキューショナーという売買の執行係にどういうタイミングで、どういう指示を出せばいいのか?
そのノウハウは長年の経験がなければ、まず不可能だろう。
銘柄の動きだけを見ながらと、トレードフロアでの指示を聞きながらとでは、まさに雲泥の差が生まれるのは、今までに蓄積された膨大なデータが物語っている。、
ストレスの少なさ、情報量の多さという点においてだけでも、比べものにならない違いがあることは、想像に難くないだろう。
ネットエイドは音声ではなく、テキスト文字で指示を出すわけだが、それでもボトムスキャンだけを見てのトレーディングとは、ストレスの度合いが全く異なるのだ。
いかがだろうか?
以上の説明でおわかりのように、誰もが思いつくアイデアを、事業という形に具現化するためには、様々な工夫と、実現するための先行投資が必要になる。
スキャンシステムの開発や、維持やメンテのコスト、さらにはトレードフロアの維持費などを合計すると、決して少なくない金額だ。
また参加者もセミナーへ参加するなりのコストは必要になるが、一生通用するスキルが身につくことを考えれば、リーズナブルな範囲ではないだろうか。
だがどちらサイドであろうと、継続するための原動力となっているのは、実現しようという強く熱い想いだ。
これから起業を目指す方にとって、何らかの参考にしていただければ幸いだ。
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