トレーダーとして必要な資質は何だろう?
それは損益をプラスにしようという、執念を持っているかどうかだ。
諦めずに果敢に攻める姿勢といってもいいだろう。
米国ナスダックマーケット14(木)は多くのトレーダーが苦戦していた。
下記はあるトレーダーの損益リストだ。
このリストを見て、ある部分に注目し、チャートで確認をしてみたわけだが・・
チャートパターン的には、呑み込まれているので、カットロスだがロス幅が大きかった。
この銘柄のようにローソク足一本の値幅の大きな銘柄は、必ず1分足を見ることが大事だ。
陰線の次の短い陽線が呑み込まれたら、手仕舞いすることで、ロス幅はさらに少なくなったはず。
ストップの位置をどこに付けていたのかによって、ロス幅が大きく変化するというよい例ではないだろうか。
長い下ヒゲの陽線の次で手仕舞いだ。
150ドルくらいのゲインが30ドルになってしまった。
2本遅れて手仕舞っているので明らかなミス。
チェックシートへどのように記入されていたのかだが・・
上のように250ドルのゲインのうちの230ドルを獲得。
ミスのないトレードは、このように、しっかり利益を確保することができるわけだ。
彼らしいトレードだといっていいだろう。
損益がマイナスではないのだから陰線2本のあとでの手仕舞いのはず。
+420ドルが早い手仕舞いのためゼロとなったわけだ。
明らかなミスだが、ロスを出したわけではない点を評価したい。
本来なら+130ドルのはずがマイナス110ドル。
ストップの位置は92.48あたりだろう。
呑み込まれても、ストップに当たらなければホールドだ。
そのためストップなのだから。
これはルール通り。
負けたが全く問題ないトレードだ。
エントリー位置が陰線3本のあと、というのが厳しかったが・・
ガットボトムプレイ。手堅くプラスで手仕舞い。
これはルール通りのカットロス。
こういうところは実に巧い。
彼の素晴らしい点は、このカットロスにもかかわらず、すぐに同じ銘柄にエントリーしている。
カットロスの後にはチャンスがあると、以前書いたが、彼はそれを実行したわけだ。
陰線3本のあとの+236での反発をきっかけにエントリー。
50分以上ホールドして、トータルのゲインをプラス5ドルにしあと、さらにもう1トレード。
トータル175ドルでこの日のトレードを終えている。
私が注目したのは、SNDKの連続エントリー。
この日のトレードから、なんとか勝ってやろう、プラスで終えたいという執念を感じるのは、私だけだろうか。
ミスは誰にでもある。
だが彼はトレーダーとして最も重要な資質を、この日のトレードで垣間見せている。
彼のこういう点を見逃さなかった幸運に感謝だ。