撮影はアメリカ合衆国ハワイ州のマウイ島、オアフ島、カリフォルニア州のシャーマンオークスやルイジアナ州バトンルージュ、プラヤデルレイでも行われたという。
2億ドル(388億円)以上の制作費で、アメリカでの興行収入はわずか6500万ドル。
だが日本では浅野忠信が出演していることもあって好評で、14億円を超えるヒットを記録。
これは2012年の日本国内洋画では7位の成績だったという。
全世界興行成績は3億200万ドル(620億円)。
批評家には酷評されたようで、ローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァースは2012年の年間ワースト映画の一つに挙げている。
アメリカ軍の下士官と自衛隊の艦長がトイレで殴り合って、提督の前で言い訳をするという、なかなか笑える設定があったりするわけだが、まあ全編お気楽な娯楽映画なのだから、それほど気にはならない。
それを言い出すと「きり」がなくなる映画なんだから。(笑)
ストーリーも、ダメダメな主人公が、提督の娘とラブラブで、宇宙人との戦いで活躍し、メデタシメデタシ、というお気楽な内容。
しかも宇宙人との戦力の差は圧倒的。
どうやっても勝つのは無理だろうという設定だが、「宇宙人は攻撃してくるものだけに対して反撃する」というルールで動いているらしく(笑)「攻撃が自分に向いてないと安全だろう」という優しさにつけ込まれ、反撃されて、最後は全滅するというわけだ。
光に弱いので、日の出にあわせ、宇宙戦艦の操縦席の窓を銃で狙撃してダメージを与えるとか、意表を突く何でもありのトンデモ作戦が次々と炸裂する。(笑)
冷静に考えると実に都合の良い設定があちらこちらにあるわけだが、そうでもしないと人間が全滅するわけで、ま仕方ないかなと。
だが映像でこれでもかという凄いCGの戦闘シーンを見せつけられると、そういうことはどうでもよくなってしまう。(笑)
次々と地球連合軍の最新鋭戦艦が沈められるのだが、最後に退役した展示用の「戦艦(バトルシップ)ミズーリ」が、老兵と共に活躍し、クライマックスで宇宙人をやっつけるという、大いに盛り上がる仕掛けが用意されている。
宇宙人と比べると、情けないくらい劣勢のため、見ていると、知らず知らずのうちに、応援したくなってしまうという、なかなかうまい設定だ。
とにかく、CGによる宇宙人とのバトルシーンが圧巻。
文句なしに面白かった。
評論家なんてクソ喰らえだ。気にするな。
とにかくそういう映画だ。(笑)
環太平洋合同演習(RIMPAC / リムパック)開催中の出来事、という設定のため、浅野忠信が海上自衛隊の上官として、結構重要なキャスティングポジションで出演している。
映画の中では、主人公があっさりと自衛隊の上官に艦長の席を譲る、などというシーンがあるのだが、よく考えると、画期的な出来事ではないだろうか?(笑)
冒頭のあるシーンの撮影時にたまたまパール・ハーバーへ寄港していた海上自衛隊イージス護衛艦「きりしま」とその乗員が、撮影に協力したという。
アメリカ人の友人と一緒に、爆笑しながら楽しむ、というシチュエーションにドンピシャな映画ではないだろうか?
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