トレードで確実に勝てるようになるためには、チャートの読み方が大事なポイントになります。
そのためには、まずマーケット終了後に毎日掲載されているチャートから学ぶことです。
つまり動きを、よく観察することが大事になります。
東京マーケットと米国ナスダックマーケットを比べると、動き方にあきらかな違いがあります。
どうしてそういうことがわかるかというと、、米国ナスダックマーケットを見慣れている目には、東京マーケットでの動きとの違いはとてもよくわかるからです。
東京マーケットでは、大きくギャップアップして始まる日と、あまり大きなギャップがないときと比べると、全体の動き方に違いがあることが多いのです。
ですから「このトレード方法なら、どんなときでも通用する」という固定的な考え方ではなく、動きに対して柔軟に対応することが大事になります。
そのためにも、マーケットが終わってからのチャートから学び、多くのサンプルパターンをアタマの中のデータベースに蓄積しておくことです。
場数を踏むというのは、そういうことなのです。
下記は2013年2月8日(金)の東京マーケットで「9時5分の紹介銘柄」つまり9時5分にボトムスキャンで表示された銘柄チャートです。
下のチャートでの赤い楕円の丸印はレンジアベレージの 61.8%の位置です。
その上にある、それぞれのチャートの一番上の青い水平線がレンジアベレージという一日で動くであろう理論的限界値までの距離が短い位置なのです。
つまり、61.8%を過ぎてからエントリーすると、残っている利益が出るであろう「のりしろ」が少ないため、勝てる確率は低くなります。
チャートを見ると、ローソク足2本の後でエントリーしたと仮定すると、一度株価が潜ってしまうため、そこでカットロスをせざるを得なくなることがわかるはずです。
ですから一度株価が潜ったあとフィボナッチのガイドラインにヒットして反発し、上昇を始めるところでエントリーする方が安全なのです。
ですが、だからといってむやみにエントリーしても勝てません。
一番上のファナック(6954)は赤い61.8%のガイドラインがサポートトになって下げ止まってはいます。
ですが、株価は青い水平線のレンジアベレージが上値抵抗線となって、上昇しなかったわけです。
では2番目のアサヒビール(2502)はどうでしょうか?
赤い61.8%のガイドライン(以後「618」と呼びます)がサポートとなって反転しています。
DOJIのあとの上ヒゲをつけた隠線のあとで陽線が、この隠線を呑み込んでいます。
つまり次のローソク足のアタマでエントリーすると、レンジアベレージを突破して上昇したわけです。
8円ほどの利益となります。
ですがこれはうまくレンジアベレージを突破したから良かったわけですが、上値抵抗線となって上昇しないこともあります。
ですからちょっとリスクの高いエントリーだということになります。
ではより安全なエントリーパターンとはどういうものなのでしょうか?
下の赤い楕円形のマークの位置の水平線は、レンジアベレージの50%の位置にあるフィボナッチのガイドラインです。
61.8%を過ぎてからエントリーすると、残っている利益が出るであろう「のりしろ」が少ないため、勝てる確率は低くなる。
と書きましたが、50%の「位置だと、あと半分の「利益が出るであろう」のりしろが残っていることになります。
最初のローソク足が618を越えずに50%の位置あたりで止まっている銘柄はどれでしょうか?
一番下の日立建機(6305)です。
日立建機(6305)の最初のローソク足の終わった位置を見てください。
レンジアベレージの50%に相当するフィボナッチのガイドラインあたりで終わっています。
一日に動くであろう理論的限界値であるレンジアベレージまで、あと半分の「利益を出せるであろうのりしろ」が残っているわけです。
2本目のローソク足のアタマでエントリーです。
このように2本目でエントリーするトレード手法を、神風ギャッププレイと呼びます。
手仕舞いの位置は2箇所ありますが、どちらで手仕舞っても利益は同じくらいですね。
このように、「呑み込みパターン」はエントリーや手仕舞いの、絶好の前兆となるナインとなることが多いのです。
「残りの利益を出せるであろうのりしろ」を常に意識してトレードする。
これは大事な点です。
これが実際の動いているマーケットで自然に意識できるようになれば、カットロスに陥るリスクを大幅に減らすことができるのです。
ぜひ参考にしてください。
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