BSで、2010年のアメリカ映画.、カントリー・ストロングを観た。
日本では劇場未公開の作品だそうだが、日本人には馴染みのないカントリーソング絡みだからだろう。
主役のケリーとその夫で、マネージャーのジェームスと、前座歌手のボーと、チャイルズの計4名が織りなす人間模様を描いた音楽もの。
物語はケリー・キャンター(グウィネス・パルトロー)の再起をかけた復活ツアーがメインとなりストーリーは進行する。
微妙な人間関係や生き様、価値観の違いなどが交錯、ケリーの生き様と苦悩が、観る者を引きつけ、そして最後に魅了される。
そういう映画だ。
主役のグウィネス・パルトローは、演技もさることながら、映画「デュエット」でも歌っていたように、とにかく歌もうまい。
彼女はこの映画での歌の実力を買われ、何とレコード会社と7500万円で歌手契約を獲得。
テネシー州ナッシュビルで行われる音楽授賞式「第44回カントリー・ミュージック・アワード」で歌手デビューしてしまった。
主役のグウィネス・パルトローの夫でマネージャー役のジェイムズ(ティム・マッグロウ)は、何とグラミーも受賞している本物のカントリー・シンガー。
映画では一曲も歌わないけどね。
そしてトロンレガシィーの「ギャレット・ヘドランド」の低域の歌声がなかなか魅力的。
さらにゴシップガールの「レイトン・ミースター」も、聴かせてくれる。
とにかく演じている3人の歌手役の歌がうまいので、それだけでも十分に楽しめる。
映画なので、歌詞も字幕で表示されるから、意味もよくわかるのがいい。
最後の方でちょっと捻ったエンディングとなっているが、単なるハッピーエンドで終わらせず、なかなか凝っている。
脚本やストーリーもしっかりしているし、グウィネス・パルトローが見せる心の機微を演じる匙加減が実にうまい。
観ている側が、うっかり演技だと思わず観てしまうほどだ。
とにかく見応え十分の作品。
観て損はありませんぞ。(笑)
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