トヨタが新型クラウンを発表した。
メディアでは、密かに物議を醸しているようだが、もちろん表立って批判的なことを書くメディアは皆無。
この不況下に、トヨタというありがたい広告スポンサーの製品にケチを付け、広告を引き上げられてしまう編集長には、誰もなりたくないからね。(笑)
レクサスのフラッグシップもモデルチェンジしたばかりだが、似たような顔つきになっている。
クラウンしか買わない熱心なクラウンファンに買ってもらったら、レクサスへ誘導するという作戦なのだろうか?
デザインは好みがあるので、それをいいと思うかどうかは人それぞれ。
だが、フロンとグリルというのは、人で言えば顔に相当するわけだ。
最初この写真を見たとき、鼻の穴が上を向いた豚を連想してしまった。(笑)
私は学生時代、クルマのデザイナーになりたかったので、大学はインダストリアルデザインを専攻していた。
車のデザインというのは、統一性のあるラインでうまく構成すると格好良く見えるのだ。
だからこそデザインには基本があり、逆に、こうすると格好悪く見えてしまうという、という領域もあるわけだ。
だがトヨタは、クラウンでこのラインを踏み外してしまった。
トヨタともあろう企業のクルマのデザイナーは、少なくとも私と同じレベルのことは知っているはず。
なのに、何故こういうことになってしまったのか?
レクサスのフラッグシップのLSも似たデザインだが、こちらも微妙だ。
洗練されて格好良く見えない原因は、ヘッドライトの上端を走るラインにある。
ラジエターグリルの上端がヘッドライトの上端を走るラインと、少なくともツライチに見える必要があるのだ。
レクサスは、かろうじて・・という微妙なセンだが、クラウンを含め、何故こうしてしまったのは?
それはツライチにすると、アウディーのパクリがバレるからだろう。
っていっても、もうすでにバレているわけだが・・(笑)
下は今回トヨタがパクった、アウディの次期A7の顔だ。
目のつり上がったトヨタに比べ、目つきがトヨタより遙かに精悍に見えるのは、私だけではないだろう。
下は私がフォトショップでいじった顔だ。
ラジエターグリルの上端を、ヘッドライトの上端を走るラインと一致させてみたわけだ。
少なくとも現行の下の顔よりは、エレガントに見えるはず。
アウディーに見えないよう、余計なことをしたがタメに、こういうことになってしまったのだろう。
トヨタのデザイナーは、誰かの圧力に屈し、泣く泣くこのカタチに同意したのだろうか?
ご愁傷様です。(笑)
なるほど、、100%納得!
すばらしい説得力を短くまとめられています。
流石です。