日本株でもやっと反対売買で資金が戻るぞ!で触れましたが、来年から日本株マーケットに史上最大の変化?(笑)が起こるかもしれません。
ですが実際に始まってみないと、どのように変化するのかはわかりません。
理屈の上では、回転売買により資金の制限が事実上なくなるため、参加者が増えてチャートが綺麗に動き、利益を出しやすくなる、というシナリオになるわけです。
ですがこはあくまでも、希望的観測というか、そうなって欲しいよねえという、現時点でのいわば机上の空論。(笑)
どうなるかは、今の段階では誰にもわからないのではないでしょうか。
というわけなのですが、ちょうどタイムリーにご質問をいただきました。
大変御無沙汰しております。**の****です。 いつも楽しく拝見させていただいております。
さて、来年より日本株での信用取引規制が緩和される予定です。
これまで日本株トレードのネックとなっていた反対売買しても購買力が戻らないという点が戻るように改善され、出来高増加につながるとみられています。
そこで「日本株必勝法」など過去のセミナー資料を見直しているのですが、購買力が戻るようになると同じ銘柄を何度も取引できることになり使えるトレード手法も変わってくると思われます。
購買力の回復を前提とした日本株トレード手法ではどのような組み合わせが有効になりそうでしょうか?
現時点でのヒント等いただければ幸いです。
また今後そうした日本株に特化したセミナー企画等あればぜひ参加したく思います。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。
日本株については、こちらにサマリーと、銘柄選択ツールでの銘柄チェックを含め、毎日マーケットを見ていますが、デイトレーディングの場合、トレード手法は基本的に米国株と同じ考え方です。
じゃあ日本株では何が問題になるかというと、出来高が少ないという点です。
米国のナスダックマーケットでは、日本からでもネットを使って口座開設をして資金さえあれば、誰でもトレーディングできるわけです。
ですが日本株の場合、アメリカに住んでいるアメリカ人が口座開設をして、日本株を日本の証券会社を通じてトレーディングすることはできません。
基本的には日本に居住していないとダメなのです。
当然、マーケットへ参加する人の数が圧倒的に違ってくるわけです。
下は、一日に何回値段が変化したかという、「ティック数の多い順」にリストアップした銘柄の一覧表です。
日本株はこの青い数字の2倍が一日のティック数だと考えてください。
最も多い銘柄で2800ティックです。
下はナスダックの銘柄です。
一位のアップルは8万1千ティック!と日本株とは桁違い。
日本株とは値刻みが違うので、全く同じには比較できませんが、実際に1分足チャートを見ればチャートの動き方は全く違います。
米国株のチャートは、いわゆる教科書通りに動くことが多いのですが、日本株は相手がいないとかの理由でチャートが汚く、トレーディングが非常に難しいのです。
回転売買により資金の制限が事実上なくなるため、参加者が増えてチャートが綺麗に動くといっても、個人トレーダーは日本人だけという現状でどれくらい変化が起こるのか?。
またトレーディングで確実に勝てるようになるためには、実際の売買と同じように執行ができる売買用のソフトを使い、シミュレーショントレードを繰り返し、訓練をする必要があります。
最近導入を始めたこの DAS Trader Pro は一ヶ月75ドルで、シミュレーショントレードができます。
リアルティックというソフトは確か1ヶ月の使用料が175ドル位でしたから、ダントツの安さです。
ですが選択肢が2つあるのは、素晴らしい事ではないでしょうか。
一方の日本株では、疑似執行を含め、実際のトレーディングと同じプラットフォームで、シミュレーショントレードができるソフトウエアが存在しないのです。
私の知る限りですけどね。(笑)
日本の証券会社は、何故こうしたシミュレーショントレードができるソフトウエアを提供し、顧客を増やそうとしないのか?
ハナから諦めているのか、コストの問題でできないのか、私にはよくわかりませんけどね。
一応ググって探してはみましたが、疑似裁判で鍛え抜かれるアメリカの高校生のプレゼン力 というのは釣れました。(笑)
まさにトレーディングでも同じ事ですけね。
ですから、この部分は、来年になって回転売買ができるようになっても、解決されないわけです。
というわけで、まずは1月4日以後のマーケットの動きを見てからです。
というわけで、希望的観測ロケットを打ち上げるまでには至らずで、申し訳ありません。^^;
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