先週末には、代車のプジョー406を返し、C6が戻ってきました。
結局ディーラー側が試乗したところ、後ろの乗り心地は全く問題ないレベルだったのです。
というわけで、スフィアと呼ばれるサスペンションの部品は交換せず。
今回は変速機がDからリバースへ入れたときに、ショックが出ることがあるので、チェックしてもらったのですが・・
ディーラーでは症状が出ないのです。
コンピュータの記録にも、そうした不具合の痕跡はなかったらしく、さてどうしましょうかということに。
C6の場合、トランスミッションの横にある制御をするための箱を交換したことはあっても、トランスミッションそのものを交換した例はないというのです。
というわけで、まずはトランスミッションのオイルだけを交換。
ミニは6万キロ前にトランスミッションにショックが出たのです。
ミニの場合は、トランスミッション横に、制御するための箱がないタイプ。
なので、トランスミッションごと交換するしかなかったわけです。
工賃だけでトランスミッションは無料でしたけどね。
C6の場合、今回戻ってきて少し走ったら、またショックが出たのですが、でも以前よりもショックはマイルド。
で、その後走り込むうちに、ショックは出なくなりました。
交換したオイルがトランスミッションの中で十分攪拌されたからでしょうか?
1週間ぶりにプジョー406から乗り換えると、全ての面で洗練された乗り味に、改めて魅了されました。
C6のダッシュボードはスカットルが低いためでしょうか、運転席に座ると、明るくとても落ち着いた気分になります。
車によっては、いわゆる穴蔵から覗くかのように感じる車もあるわけで、プジョー406もC6と比べると閉所感あり。
内装が真っ黒じゃなくて、アイボリーという色も効いているのでしょう。
こうして写真で見ると、ナビは理想的な位置というか高さに配置されています。
そしてインテリアは、ドイツ車にはないセンスでまとめられ、柔らかなタッチでお洒落な感じに統一されています。
助手席のドア部分を見ても、フランス車ならではのモダンで洗練されたデザイン。
半円形のカバーは押すと下がる。もう一度押すと上がる。というように動作します。
ドアポケットは大きく使いやすい深さで、実に使いやすいのであります。
戻ってきて何よりも感動したのが、やはり乗り心地。
プジョー406も乗り心地はいいのですが、所詮金属バネタイプの範疇なわけです。
ですがC6のハイドロは、路面のデコボコを伝えず、まさに滑るように走ります。
ガイアパワーを貼り付けてからは特に路面のアタリが柔らかくなりました。
シトロエンにハマル人は、この乗り心地にやられるわけです。
私もそうですけどね。(笑)
C6は実用面の細かいところまで、実によくできています。
こうしたところは、短期間の試乗ではわからない部分です。
運転席のドア側のスイッチは、左端がガソリンタンクキャップカバーのオープナー。
上下の矢印は、ヘッドアップディスプレイの位置調節。
速度がフロンドウィンドウへデジタルで表示されるわけです。
目線を動かさず、速度がわかるという優れもの。
丸いノブを回すとディスプレイに投影される数字の明るさが変化。
右端は表示モードの切り替えボタン。
下側の物入れは、100円玉やガソリンチケットを入れておけるので、とても便利。
ウィンカーレバー兼ヘッドライトスイッチ。
プジョー406にも全く同じモノが使われていました。
ヘッドライトは、ステアリングを切ると、光軸が追従する機能がついています。
暗いところでは、光軸が切った方向へ動くので、オオッ!てなります。何故か。(笑)
下の写真では上がワイパースイッチ。
これがまた優れものでAUTOにしておくと、雨の強さによって間欠モードから高速まで臨機応変自由自在。
停止するとちゃんと間欠モードへ移行。
センサーを含めた制御システムが実によくできています。
いままで乗ったどの車より賢い。
真ん中向こう側に見えているのは、イグニッションキー。
少し飛び出しているし、鍵穴の角度といい、差し込むときに実にわかりやすいのですよこれが。
代車のプジョー406は、実にわかりにくかった。(笑)
下はオーディオの制御スイッチレバー。
これがまた使いやすい。
裏の上側を手前にタッチすると音量アップで下がダウン。
この操作性が秀逸。
上下についているスイッチは演奏するトラックの制御。
真ん中の回転スイッチはラジオの選曲スイッチ、
レバーの頭がインプットセレクター。
走行性能について書くと長くなるので、また改めてということで・・^^;
c6を極めていますね。こんな人もいたんですね。周りも家族も賛同しないC6ですが、私も数少ない、オーナーの一人です。フランス車に憧れたきっかけは、幼いころ乗ったルノーのタクシーです。観音扉が開くとふわふわのシートが待っていて、サスも柔らか、今日は当たりだ!そんなことに喜んでいました。逆に拾ったタクシーがダットサンだとがっかり。乗り心地が全く違う。そんなこともすっかり忘れて20年も過ぎたころ、ご近所に不思議な車を発見、えんじ色のDSです。それまで国産車をいろいろ乗り継いできましたが、一気にジャンギャバン&アランドロンの映像が心に焼き付いてしまいました。更にご近所に住む俳優さんがCXに乗っている。あの魅了するデザインと幼いころの乗り心地が蘇り、車に対する価値感が一変しまた。高級を求めるのでなく、実用性を求めるでもなく、乗りたい車に乗ることが一番だ! そう気づいて購入したのがC6です。ですが、ハイドロは期待外れ、確かにその雰囲気はありますがちょっと違う。シートは予想以上に固い。馬力はもともと期待はしていないので結構ですが、シートの作りは明らかにドイツ車には足元までも及ばない。ドイツ化しないで、フランス独自の道を歩けばそれなりの評価があると思いますがいかがなものでしょう。
エンジンマウントのゴムの弱さ、ハイドロのオイル漏れ、ロードノイズが多大、高級車じゃないのにいたずらされやすい、などなど欠点が多い車ですが今のところ手放す気にはなれません。