経済についての知識を身につけたいという場合、まず何から始めればいいのだろうか?
日経新聞を読み始めるとか、経済ニュースに目を向ける、などというのが相場だろう。
では何故、経済の勉強をするのか?
具体的に言えば、それはタダ一点。
自分の貯蓄を増やしたいからだ。(笑)
そのために、投資信託を買ったりFXや株式投資を始めるわけだ。
だが世の中には、こうした際に役に立ちそうな情報が溢れている。
どだい、そうしたものすべてに目を通すことなど無理なハナシ。
おまけに沢山の情報を知れば知るほど、何が何だかわからなくなるのがオチだ。
一例を挙げてみよう。
円、一時3カ月半ぶり80円台 株式相場への影響は プロの見方
さて仮にあなたが投資信託を買っているとして、参考のためこの記事を読んで、果たして役に立つだろうか?
持ち続ければいいのか、すぐに売ればいいのか、さらに買い足せばいいのかを判断できるだろか?
最近の円高基調の一服で株式相場はさらに上値を追う展開となるのか、それとも目先は伸び悩むのか。市場関係者に聞いた。
と記事にあるが、そんなことをわかるわけはないのだ。
わかれば誰も苦労しないのだから。(笑)
こうなればこうなるかも知れない、というたぐいのものを羅列して果たして予測できるのか?
追加緩和が予想の範囲内であれば、(好材料の)出尽くし感が広がって株は売られ、円が買われる可能性がある。
こういう書き方をすれば、どんなことだって可能になるわけだ。
こんなものを読まなくても、株がどうなるかは予測できる。
月単位では日本株は下がり、円は高くなる。
これが結論だ。
日経平均の月足 下がると株価は下がる。
ドル円の月足 下がると円高になる
忘れてはならないのは、タイムフレームという時間軸が統一されているかどうかだ。
一日単位の1か月の予測なのか、一ヶ月単位で1年の予測なのかによって、答えは全く違ったものになるのだから。
つまり長い短いが、センチ単位なのか、それともメートル単位なのかが決まっていなければ、話にならないわけだ。
その記事のタイムフレームが統一されている、あるいはタイムフレームが、わかるように書かれているもの以外はすべてゴミ。
読む必要は全くない。
この物差しで見れば、日経の経済記事は、俄然面白くなるはず。(笑)
お試しあれ。
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