このコラムでは9月に入ってから、銘柄選択に重点を置いて触れている。
トレードフロアでは、その日のトレードが終わると、毎日アドバイスをしている。
全員の損益計算表を見ながら、個別のトレードもチェックし、必要に応じてチャートで確認し、アドバイスをするわけだ。
銘柄選択についての、トレーダー達の銘柄選択のチャートウィンドウを見たときの、素朴な疑問からだった。
私にとってはあたり前のことが、他の人にとってはそうではないというのは、トレードに限らずよくあるハナシだ。
だが、トレーディングでは、よく動いている、銘柄を狙うのが鉄則だ。
理由はわからないが、マーケットメーカーが率先して売買している銘柄は、何か理由があるからよく動いているのだ。
だから途中からでもいいから、何とかしてエントリーすることだ。
これができるようになると、トタールゲインが大きくなってゆくのだ。
昨夜動いたのはGILD。
レンジアベレージの3倍まで上げたわけだ。
500株で1000㌦は獲れるパターンだ。
当然、私は指示を出している。
2012-09-17 22:33:26 はっち AMGN GILD CELG long
2012-09-17 22:37:39 はっち PCLN GILD long
一度でも指示が出た銘柄は追跡することだ。
ましてや二度も指示を出しているのだ。
これに似たケースで、誰もその銘柄に入っていないということが時々起こっていたわけだ。
何故入らないのか?
理由は様々だ。
見ていなかった。
見ていたが、入りそびれた。
つまり、表示をしていなかったか、表示をしていても優先順位のトップだということを認識していなかったのどちらかなのではないだろうか?
これがきっかけだったわけだが、、よく見ると、みんなチャートが神経衰弱パターンのままで表示していたのだ。
本人は慣れているから、何ともないのだろうが、これじゃあ、今どの銘柄がどちらサイドの優先順位の何番目にあるのかはわからないわけだ。
当然ゲインは伸びなくなる。
彼は、7月から妻子を東京に残し、退職後神戸へ移住してきたトレーダーだ。
6月までの成績は、トレードフロアでトレードを始めた7月から俄然良くなっている。
エグゼキューショナーパーフェクトセミナーを受講後、さらにもう一週トレードフロアで研修し、その後退職を決意されたわけだ。
下が彼の昨日のトレーディングの詳細だ。
GILDは3回エントリーして、本来の半分の5150ドルを獲っている。
ポイントは金額ではなく、指示した銘柄を追跡し、何度もエントリーしたという事実だ。
彼のチャートを見ると、私が指示したように、ドラッグし、両サイドの3銘柄ずつ位は常に見ることができるようになってきている。
9月の頭は、私のやり方には不慣れだったためだろう、マイナスが二日続いている。
だがその後は慣れてきたためだろうか、持ち直している。
さらに彼の良いところは、大きな負けがなくなってきているという点だ。
チャートの表示システムというのは、あるパターンに慣れてしまうと、違ったやり方をトライする際に、非常にやりにくく感じるのだ。
神経衰弱パターンに慣れていると、ドラッグして並び替えるというのは、もの凄くストレスを感じるようだ。(笑)
だが上記の彼の例を見れば、その効果は歴然としている。
彼は着々とフォームを改造し、勝てるトレーダーを目指している。
トレーディングでは、意外な落とし穴に填り、抜け出せないケースがままある世界だ。
そこから抜け出るためには、固定概念を打ち破る努力が問われる。
そしてその成果は必ず成績に表れるのだ。