自分のトレードを客観的に判定できるようになる、というのは実は大変なことです。
勝つためのプロセスとして、とても大事なマイルストーンといっていいでしょう。
どこに問題があるのかが正しく判定できなければ、雪山で遭難し、方向がわからず出発点に戻り、凍死してしまうのと同じ事なのです。
というわけでい、くつか例を挙げておきます。
まず、図Aの様な、縦3本、横3本の線を入れた紙片を20枚用意します。これは、画面のチャートの数を示します。それぞれの位置に、銘柄を設定しているという意味です。必然的に私の同時監視できるチャートは16銘柄ということになります。20枚というのは3分間隔の1時間分ということです。ですから、3分に一枚めくって、エントリー候補となる銘柄を、画面に表示されている位置へ書き込むのです。[図A]
なぜこのようなことをするのかといえば、3分のあいだにめまぐるしく変わる銘柄が、画面のどの位置に存在するかがひと目でわかるからです。私はこれを元に、チェックシートへの書き込む目安にするわけです。
まず、紙に書き込んでいる時間が無駄ではないでしょうか。
紙に書き込むのはチェックシートだけで十分。
というよりも画面のレイアウトを紙に書き込んでいる時間に、入れ替える候補銘柄を探せるはずなのです。
ディスプレイでそれができないから、紙に書くというのでは、本末転倒ではないでしょうか。
つまりディスプレイでの候補銘柄選択システムが機能していないということになります。
こうして銘柄を選定してエントリーしているんですが、個人的には合理的にやっているつもりでも何かこう、利益が出ないのはどういうことでしょう・・・。(涙)
この方は、チェックシートとチャートとの照合の結果が記載されていないため、どこに問題があるかがわからない状態。
たぶん、ご本人もわかっていないはずで、そうであれば、勝てないのは当然のことなのです。
次の点を必ず検証してください。
実際の動くマーケットで、チェックシートの判定が正しかったのか間違っていたのか?
実際の執行は、チェックシート通りに行ったのか?
つまりチェックシートでの判定が間違っていたら、その通りに執行すると勝てないわけです。
チェックシートでの判定が正しくても、その判定通りに執行できなければ、やはり同じように勝てません。
それぞれの個別銘柄の一つ一つの執行結果と照合して、どこに問題があるのかを見つけることです。
ここが修正されなければ、延々と同じ事を繰り返す、無限ループに陥ってしまうのです。
2012年08月31日(金)
VRTXはエントリーが遅すぎます。
マイナス236を切ったら、6本目で入るべき。
マイナス236で跳ね返るかも知れませんが、陰線6本目のあとでエントリーするより遙かに安全な位置です。
トレードフロアでも、このことは口を酸っぱくして繰り返しています。
ショートサイドへのエントリーなら、陰線の始まった位置から見て、エントリーしようとする場所の距離が、長すぎないかどうかを必ず見る。
ショートは陰線の2本目がベストの位置。
AMZNは文句なしのナイストレード。
これができるのに、NFLXをこの位置で入ってしまう。
これがトレードの難しさなのでしょうか。
1分足は、最初のユニットで大きく負けないために使っています。
3分足と1分足の両方を見ながら、チェックシートをつけ、候補銘柄も見つけるというのは、3分足だけでのトレードである程度の成績が出てから。
一歩一歩を確実にステップアップする。
一度にいくつものスキルを身につけようとすると、必ず遠回りすることになります。
成功への扉を開けるには、誰が見てもわかる検証を毎日アップできるかどうかなのです。
よい数字は後からついてくるものなのですから。