どうすれば「日記に見られる3つのタイプ」のようなものを考えついたり、分析をまとめたりできるようになるのでしょうか?というメッセージをいただきました。
答えるのが難しい質問です。
ですが基本的には「考え」をまとめて文字にする」という、プロセスをやっているわけですが、いくつか気をつけている点があります。
自分の考えや想いを相手に伝えるためには普通、言葉と文字を使うわけですが、言葉は録音でもしておかない限り消えてゆきます。
ですが文字は残ります。
そこで大事になるのは、言葉の使い方。
話すときは、相手の反応を見ながら、足りない部分をリアルタイムで補うということができます。
ですが文字では、こうした部分については、コミュニケーションをとって相手に過不足なく伝えると言う点において圧倒的に不利なわけです。
勝手につぶやいたことを単なる記録として残すだけなら、何も問題はないのですが、自分の考えをまとめ、誤解を生まないように過不足なく表現するというレベルで書こうとする、なかなか難しいものです。
では、そこに書かれた言葉から伝わってくる奥行きや深さというものは、何によって決まるのでしょうか?
それは、自分なりの独自の視点という切り口で見せる、という事に尽きるのではないでしょうか?
わかりやすい例を挙げると「日記はこう書くべきだ」と決めつけた主張というのは、よほどの証拠固めがないと、反発を受けたり、突っ込まれたりするものです。
ですが「自分は日記をこう書いている」ということに対しては、誰も口を挟めないのです。
そして、読み手が日記を通して独自の視点という切り口を見たとき、その切れ味が鮮やかで鋭いほど、強烈な印象を与えることになります。
自分なりの独自の視点で見るというと、難しそうですが、要はあるテーマでの問題を、何処まで掘り下げることができるのか?ということになるのではないでしょうか。
だからといって、掘った穴そのものや、掘った穴の深さを自慢する必要はありません。
そこまで掘ったからこそ見つけられたものの値打ちというのは、少しでも掘ったことのある人にはわかるものなのですからね。
そのためには、そのテーマを真剣に見つめる必要があります。
ですがそのテーマに対しての、独自の分析や、多くの人がなるほどと思うようなレベルの「答え」らしきものを見つけるのは、それほど簡単ではないのが普通です。
で すが、方法はあります。
私の場合、気になること、あるいは真剣に考えるべきだと思う問題がある場合、その問題が自分なりにまとまるまで、常にアタマの片隅にでも入れておく、つまり意識というスイッチを切らないようにしています。
酸素カプセルの中では、気になることや疑問が浮かぶことがかなり頻繁に起こります。
そうすると、そのことについて納得ゆくまで、考えるわけです。
考えすぎて死ぬことはないのですからね。 (笑)
ですが、そうして考えるといっても、毎日の生活があるわけですから、そのことばかりで頭の中を一杯にしておく、というわけにもゆきません。
ですから、常にバックグラウンドで、スリープ状態のまま待機をしている、といえばいいのでしょうか、そういう状態にしておくわけです。
その状態で、外で誰かに逢い、話し、あるいは何か関連するヒントに結びつくようなきっかけで出会ったとき、自動的にそのスイッチが入るのです。
このようにして一度スイッチが入ると、それが問題の琴線に触れるかどうかは、無意識のうちにわかるものです。
こうしてうまい具合に問題が「自分なり」に、そしてある程度の結論が出れば、パソコンの前で書き始めるだけ。
すでにそのときに書くべき事は、アタマの中で整理がついて固まっているというわけです。
もしこういうプロセスを踏まず、パソコンの前に座ってから書いたものと比べた場合、何が違うのか?
というと、結論が出るまでの練られ方、あるいはそうしたプロセスを消化するための時間においては、雲泥の差があるわけです。
当然、こうした要素は読む人に与えるインパクトの強さや深みに、大きな影響を与えるのです。
こうしたプロセスを、繰り返してゆくうちに、自分の頭の中にはこうした回路が自動的に生成され、スイッチさえ入れておけば、こうしたプロセスの処理プログラムが働くようになります。
無意識という領域の保つポテンシャルは、想像を上回り、時には驚くほどの結果を生み出すことがあります。
人間の脳というのは、意識することを繰り返すうちに、必要でより適した部分だけを無意識という領域へ自動的に格納し、処理効率を上げるということを、無意識にできるようになるのです。
これはトレードのメソッドを考えていたときに、偶然そういう体験をしたからなのですが、一度こういうことを体験すると、頭の中にはどうやらそういう道ができるようで、あらゆる出来事に対して応用させることができます。
そうなればしめたもの。
アトは無料で使い放題。
何といっても自分のアタマなのですからね。(笑)
ですがそのためには、常に肉体的にも精神的にも最良の状態を保っておく必要があります。
運動、指圧やマッサージ、さらにはモロモロのアイテムを駆使して、カラダを調整しておく必要があります。
ボロボロのマシンでは、十分な性能を発揮できませんからね。
天才とは1%のインスピレーション(霊感)と99%のパースピレーション(発汗)である - エジソン
Remenber, hard work causes most everything to grow.
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