ネットではいろいろな不平不満を書き込み、理屈を捏ね、共感を得るという方法で読者を増やす手法が、あいかわらず一定層の支持を受けているようだ。
これは有名どころのブログや、アクセスの多い個人サイトを見れば一目瞭然。
不平不満は、どこの世界にでも、まだ誰にでもあり、探せば多分泉のように湧き出てくるだろう。
ネットではそのはけ口として直接関係のない政治家やタレントや、そのときのニュースで話題になった人の悪いところや欠点を見つけ、あたかも魔女狩りのように、むやみやたらに批判する人が多い。
政治家やタレントを批判しても、応酬される恐れがないことは、あらかじめわかったうえでの予定調和だ。
安全なところから、ヤジを飛ばすだけだから、憂さ晴らしにはなるのかも知れない。
まさに今の日本の世相を反映しているといっていいだろう。
欠点をあげつらい、批判をするというのはとても簡単なことだ。
言うだけなら誰にでもできる。
批判するときには、では自分ならどうするのか、何ができるのか、という新しい代替え案を用意するのが常識だと思うのだが、常識世界の暗黙の了解が通用しないのがネットの世界なのだろうか。
その批判が通らないとヒスを起こし、エスカレートする。
これじゃあ赤ん坊と同じだ。
誰だって批判されるより褒められる方が嬉しい。
トレードだって反省することはいい事だと思うが、良かった点を褒める方がうんと、気分がいいはずだ。
悪かった部分やミスだけを探し出し、そのあげくに自信を失うのだったら、そういったミスや失敗は忘れた方がいい。
ミスは誰だってやるわけだし、完璧な人間なんていないのだ。
ロスを出すたびに反省して、落ち込んでたら、トレードなんてできやしない。
反省ばかりに終始し、ミスをほじくり回るというのは、強迫観念による自信喪失を刷り込むことになり、それがまた同じ事の繰り返しになってしまう。
褒められた方が、人は伸びるのだ。
私は、トレードについての相談を受けると、必ずその人のプレイのよい点を探して書くことにしている。
そして批判ではなく、一つだけアドバイスをすることにしている。
そうやって自信を付けてあげるほうが、こっちだってうんと気持ちいいからね。
だから揚げ足を取ったり、悪い点だけをあげつらう人の気持ちを考えれば、倉庫とをされても、別にハラを立てることはないわけだ。
それよりも、そういう精神状態になる毎日を過ごしている人には、逆に同情してしまう。
褒めるために相手と向き合う方が、結局はその人を生かし、自分も成長することができるのだから。
褒め言葉を振り撒き、浴びせれば、数滴は自分にもかかるわけだし。(笑)
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