危機管理

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東京電力が試験的に燃料集合体を取り出している。

福島第一原発4号機の使用済み燃料プールでは、本格的な取り出し作業を来年末(!)に予定している。

だが今回のこの作業は、「核物質防護」を理由に作業日程などは一切公表されていないのだ。

万が一のことがあったら、住民はどうすればいいのか?

  

福島第一原発の使用済み燃料プールには、未使用も含めた燃料が1号機に392体、2号機に615体、3号機に566体、4号機には1535体が保管されている。

今回取り出したのは放射線量の比較的低い未使用の燃料だったという。

だがこうした危険な作業では、何かが起こったときの具体的な対応を決めてから行うべきなのではないだろうか?

  

テロ対策での「核物質防護」というが、プールは実質的に野ざらし状態なのだ。

今回も事前に情報が漏れ、報道機関のヘリコプターが周辺を飛び交う中での作業となったわけだ。

作業日程を告知し、トラブルが発生した場合の周りへの連絡や通報態勢や避難手段などは最低限、周辺住民には告知しておくべきだろう。

 

こうした原子炉の安全対策というのは、避難をさせるなり、一定の範囲を立ち入り禁止にするなりして、万全の安全対策を取るのが基本ではないのか?

何かが起これば、多くの県民は昨年の3月11日のあの日のように、何も知らされない状態で逃げ回らなければならないわけだ。

このような進歩のない安全対策しか取れない東電に、原発を再稼働させることの危険性を、何故大手マスコミは報道しないのだろうか?

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