意外に難しい映画評

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皆さんは、DVDを含め1か月どれくらいの映画をご覧になるだろうか?

私はスターチャンネルで放送される映画は、ほぼすべて見ている。

だから映画評というのは、困ったときのネタとしては助け船にもなるわけだ。

だがブログで書かれた映画評で面白いものは意外に少ない。

その理由は脚本と同じ。

短いものはどうしても構成を考えず、流れで書いてしまいがちだ。

だからといって、ストーリー紹介や制作陣一覧を羅列して長くすると、やはり面白くなくなってしまう。

映画のオフィシャルサイトで見ればわかるものを並べると、字数稼ぎ見えてしまうからね。(笑)

 

では面白い映画評を書くには?

テーマを少なくとも3つ以上決めてから書く。

これだけ。

ホントか?(笑)

 

ボーン・アルティメイタムを例に挙げると、この映画評では4つのテーマで構成している。

最初のパラグラフは「三作目はよかったのか?という結論から書いている。

2番目は「どうよかったのか?」 は2部に分け、2番目はスピードについて言及している。

2枚の写真の後からの記述が3番目の「印象に残った点」。

4番目に相当するラストのパラグラフは、映画の内容とは直接関係ないことも含めた「エンディングとまとめ」

 

構成としてはオーソドックスなスタイルだ。

このように、大きな流れを頭に入れて書く。

下はその部分を引用してみたが、このパラグラフでは、スピード感について様々な角度から記述している。

このように一つのテーマだけで書かれていると、これだけの行数の内容でも、混同することがないため、目からアタマへスッと入りやすくなるのだ。

   

特に追っ手の殺し屋との目にもとまらぬ速さの殺陣は、早すぎて何が何だかわからなくなるほどのレベルに達している。(笑)

気がつくとボーンが、相手を仕留めていたという案配の、一歩間違えると禁じ手となるラインのギリギリまで踏み込むことで生まれるスピード感は、観るものの認識力のほぼ限界にまで達しているのではないだろうか。

こうしたスピード感溢れる展開によって、ゾクゾクするような興奮を味わうことができる度合いは、前作を遙かに上回ると断言できる出来映えとなっている。

そのため、映画を見ている人の中には、余りの画面転換の速さで、気分が悪くなる人が出てくるのではないかと心配になるほど。

巧みな緩急のつけ方によって、観客の興奮をダレさせることなく最後まで継続させるその手腕は実に見事で、とにかく製作陣の気合いと心意気が、画面からビシビシ伝わってくる。

  

いってみれば映画と同じですね。(笑)

ブログでは映像ではなく、文字で面白い日記という作品に仕上げるわけです。

 

 

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