2012年07月05日 のCoolに過ごそう

ディパーテッド

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「インファナル・アフェア」のハリウッド版リメイク。

ディパーテッドのストーリーは大まかには、原作とほぼ同じなのだけれど「インファナル・アフェア」とは、まったく別物といっていいだろう。

両方の作品を比べても仕方ないと思えるほど、対象としている「感性」が違うからだろうか。

監督のマーティン・スコセッシは1976年にロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」で一躍有名になり、80年の「レイジング・ブル」でアカデミー監督賞に初ノミネート。

以来88年の「最後の誘惑」90年「グッドフェローズ」01年「ギャング・オブ・ニューヨーク」04年「アビエイター」と5度も監督賞にノミネートされながら受賞できず、この映画で初のオスカーを受賞したという「いわく付」の作品だ。

監督は、日本人も含む東洋人の好むテイストと、アメリカ人との違いを認識した上で「アメリカ流に解釈するとこうなりました」というように仕上げたようだが、見終わってみると、このあたりが評価されたのかなという気がする。

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映画の構成としては、ポストンの下町を舞台に、人種差別も入り交じった世界で展開されるギャングと警察の攻防を、全体像として見せながらも豪華キャストの持ち味を生かそうという欲張った作りだ。

「インファナル・アフェア」の持つ非日常的な「無間地獄」という緊迫感はないが、リアリティの高いより現実的な世界を描こうという意図のように思える。

俳優ではギャングのボス役を演じるジャックニコルソンの存在感が群を抜いている。

なんだか好き勝手にやっているようでいて、全体として観ればさほど違和感なくまとまっているのは、監督の力量もさることながら、役者の個性のなせるワザなのだろう。

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マット・デイモンはこういう役をやるには、彼自身の真面目なキャラが邪魔をしているようで、ディカプリオの方が、役にはまっているように思えたが、まあこのあたりは好みもあるのだろうね。


マーク・ウォールバーグが要所でいい持ち味を出しているのも、見逃せないポイントで、この作品に深みを与えている。
 


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この映画ではディカプリオの破天荒さが魅力として十分に発揮されているため、ニコルソンに喰われることなく、主役としての存在感を示している。

ギャングの世界を描いているため、殺伐としたシーンが多くなるためだろうか、精神科の女医を演じるヴェラ・ファーミガ(Vera Ann Farmiga)を登場させているが、このあたりは、万人受けを狙った制作陣の思惑か。


 

男なら誰だって仮病を使いたくなるほど魅力的な精神科の女医を演じているのは、ヴェラ・ファーミガ(Vera Ann Farmiga)で、1973年生まれの35才。

ネズミとして敵側に潜入するというプレッシャーから、マット・デイモンとディカプリオが精神科の女医を訪れ、それがきっかけでマット・デイモンと恋仲になり、途中でディカプリオに走るという展開になるのだが・・

こういう展開になる人間関係の心理描写がバッサリと省かれているため「二股かけた女」のような役所になってしまっているのは、ヒロインの座を射止めたヴェラにとっては、ちょっと気の毒だ。

美人過ぎるために、多少リアリティーを削いでいるのは仕方ないにしても、男ならそんなことはどうでも良くなるためだろうか、制作陣にとっても「息抜き」のように彼女を使ってしまっている気がするのは私だけだろうか?

難を言えばこうしたストーリー展開での説明不足や必然性の欠如などが見られるものの、しっかりとコストをかけて作られたリアリティーの高さによってカバーされるためだろうか、それほど気にはならない。
 

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脚本はある程度オリジナルに沿ってはいるが、最後の展開はかなり違っている。

ディパーテッドという題名らしく、あたかもネズミがコロコロ死ぬように、死者が出まくるわけだだが、これがまた妙なリアリティーを醸し出している。

最後には、主要な登場人物はほとんど死んでしまう、というちょっと意表をつく展開で終わってしまう。

長い映画なので、これぐらいのインパクトが必要だと考えたのかも知れないが、ここは賛否両論分かれる部分かもしれない。

しかし、ここまでこの豪華な俳優を次々と殺してしまうのは、並の監督ではなかなかできないことだろう。


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この映画のオリジナルとなった「インファナル・アフェア」の3部作だが、1作目は良いが2作目3作目は、はっきりいって映画という作品としては三流の作りだ。

そのため「インファナル・アフェア」の3本とディパーテッドの映画としての完成度を比べると、ディパーテッドのほうが、遙かに高くなってしまっている。

「インファナル・アフェア」の一作目のように主役が二人だけというのは、映画を作る場合、比較的まとめやすいのだが、このディパーテッドでは豪華な4人の俳優を使い、さらにあの三本分をこの長さで、ダレることなく収めていることからも、この監督が只者ではない力量を持っていることが伺える。

このあたりの評価が、オスカー受賞の対象となったのかもしれない。

見終わってみると2時間半と結構な長さだが、特にダレることなく最後まで観ることができたのは、娯楽映画としての完成度として水準以上に仕上がっているからではないだろうか。

「インファナル・アフェア」の1作目と、観比べる楽しみがあるという意味も含め、お勧めできる作品だ。

iPad Mini の噂

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WIRED JAPAN  によると、さまざまな噂が飛び交う「iPad Mini」には、最新情報によると、シャープ製の酸化物半導体(IGZO)ディスプレーが搭載され、価格は250ドルになるという。

シャープの最新ディスプレー技術を採用する新しい7.85インチのタブレットの価格は250ドル、上位モデルが300ドルと予想されている。

 

約200ドルの「Kindle Fire」や「Nexus 7」(8GBモデルは199ドル、16GBは249ドル)に太刀打ちできる価格だ。

 

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iPad Miniがアップルのロードマップに載っている場合は、早くて今年末までには登場すると見られる。

しかし、最初のiPadが登場する前からこうした噂を聞いていたことも事実だ。

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さて真偽のほどは?

車雑誌はどれがお勧めか?

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一冊だけ車の本を買うとしたら何がいいか?と友人に聞かれたとき、あなたなら何を薦めるだろうか?

私なら迷わず「AUTOCAR JAPAN」とキッパリ。

ENGINEは車か腕時計やファッションの雑誌かが、わからなくなってきている。

腕時計やファッションの広告がないと、成り立たないのだろう。

 

ということなので、車の記事が読みたくてENGINEを買うと「もっと車のこと書けよ!」ってツッコミたくなるわけだ。

CGも最近は、目線が広告のスポンサーの方を向いているためだろうか、当たらず障らずの記事ばかり。

一方で「AUTOCAR  JAPAN」は、アメリカやドイツなど複数の国のライターが書いた記事の翻訳が混在している。

つまり、他の雑誌のようにスポンサーばかりを向いた目線とは違う切り口だということが、紙面全体から漂っているのが魅力だといっていいだろう。

たとえば、ヨーロッパではハイブリッド車は人気がない。

という記事が掲載されていたことがある。

トヨタの顔色を見ながらは書けない内容だ。(笑)

 

ヨーロッパでは、ハイブリッド車は超マイナーな存在だということがデータと共に明確に書かれていた。

ヨーロッパの街中では、ハイブリッド車を見かけることは非常に少ないという。

何故か?

  

ヨーロッパ車メーカーの開発拠点では、次のような理由を挙げている。

アウトバーンで燃費が良くないため、長距離移動ではディーゼルが有利。

ハイブリッドはストップアンドゴーが多くないと効果がない。

車両価格と燃費とのバランスではディーゼル車の有利さを覆すほどのインパクトはない。

  

ではなぜ欧州のメーカーはハイブリッド車をラインナップするのか ?

ヨーロッパのメーカーにとってハイブリッド車は、プレミアム商品であるということ。

そしてCO2ガスの排出量規制へ対応していますよという、地球環境に対する企業イメージを構築するためのものなのだ。

  

そのため、ヨーロッパの大衆車のほとんどはディーゼル。

ヨーロッパでの乗用車ディーゼル比率は約50パーセント、国によっては70%にも及んでいる。

ヨーロッパの消費者たちは、自動車の購入費や燃費にはきわめてシビアなため、結局ディーゼル車を選択しているというわけだ。

では北米ではどうなのか?

大手調査会社によると、2011年の米国乗用車のうちのハイブリッド車のシェアは2.21%!

今後5年ほどでハイブリッド車は2倍以上になるが、それでも2018年のハイブリッド車のシェアは7.69 %に過ぎないという。

その後カリフォルニア州のゼロエミッション規制が強化されるため、ハイブリッド車は頭打ちになるという。

 

そして、プラグインハイブリッド車とEVの販売が急速に伸びるだろうと予測している。

ヨーロッパではエコノミーな車というのはディーゼル車を指すわけで、お金をたくさん持っている人がハイブリッド車を買うという図式だ。

 

 

日本人はハイブリッド車をイメージだけで買うが、欧米ではイメージだけではハイブリッド車を選ばない。

欧米人は日本人が想像するよりも現実主義なのだ。

ということは、日本人は理想主義?(笑)

 

とまあ、こうした類の記事がしっかり網羅されている。

というわけで、クルマのことを知りたければ、AUTOCAR一冊で十分というわけだ。

 

 
WEB版では 5ドアのプリウスアルファの試乗記が掲載されている。

エコ・モードで、しかも荷物を積んだプリウス+は、決して速さを感じるモデルではない。スロットルを踏み込むと、CVTが、魅力に乏しいうなりを伴って鋭く連続した加速をもたらしてくれる。しかし、クルージングになってしまえばその静かさは復活する。そして、その駆動が完全に電気モーターだけになれば、完全な沈黙が楽しめることとなる。
とはいうものの、そのパワー・フィールはディーゼルのほうが上だ。

買いか? 総じて快適で装備もよいクルマだが、そのグレーのキャビンは価格に相応しく無い重苦しいニュアンスだ。そして、ロー・エミッションであろうがなかろうが、このクラスにしては価格が高すぎるのだ。(リチャード・ブレンナー)

 

ただし、エンスージャストが選ぶクルマではないことも確かだ。プリウスはオーリス・ハイブリッドと同様、あたなの脳はこのクルマを買ったことに賛成するかもしれないが、そのハートはお礼を言うことはないだろう。(マーク・ティショー)

新しいAクラスは、BMWとアウディが示したコンパクトカーのベンチマークを追っているだけのクルマだ。確かに、いくつかの点でライバルを上回っている。しかし、それは同じライン上での戦いをしているだけだ。良くも悪くもA250 AMGは、メルセデスの平凡なアプローチを象徴するクルマ、ということができるだろう。(リチャード・ブレンナー)

 

ポルシェ・ボクスター

「買い」か?

もちろん買うべきだ。但し、パフォーマンスに重点を置くのであれば、ボクスターSを買うために追加投資をすべきだ。ポルシェの不思議な能力ではあるが、クルマが高価になるのに比例して、キチンと能力も高くなるという法則がある。しかし、ランニング・コストもそうであるし、それ以外の面においても、スタンダードなボクスターも十二分に値打ちがある。乗り心地、上品さ、増大された外観の魅力、そして素晴らしいシャシーなど、コスト・パフォーマンスを考えれば最も素晴らしいロードスターの1台であることに間違いはない。(ニック・カケット)

ポルシェ・ボクスターは、世界で最も面白いクルマの1台だ。贅沢なルックス、高級なインテリア、向上したパフォーマンス、魅力的なハンドリングと改善された快適性など。911ファンの軍団を敵にまわすことになるのだろうが、ポルシェが生産する最も完璧なモデルとも言ってもよいだろう。(グレック・ケーブル)

 

ポルシェ911 徹底試乗 では雑誌の誌面と同じものがPDFで読むことができる。

 

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