スカっと抜けるようなノリのよさのアルバムをご紹介。
Coconut Kiss
ジャズの醍醐味はアドリブのフレーズとインタープレイだけど、フュージョンは何と言ってもアレンジ。
楽器の持ち味を生かしたアレンジで、それぞれの楽器のサウンドが織りなすコンビネーションを思う存分楽めるかどうかだが、最近はそういうアルバムが少ない。
このアルバムはそういう数少ないレアものの一品。
とにかく、リフのメロディーが印象的で、数回聴けば虜になってしまう魅力を持ち合わせた作品ばかり。
でもCD Quarity のサウンドでないと魅力半減か?
試聴ページでのもう一枚のアルバム「Urban Life」は、ジャケットはイマイチなれど、4曲目の Night Rideと5曲目の Criss Cross だけのためにアルバムを買っても悔いなし。
2曲とも繰り広げられる怒濤のアドリブで「のけぞる」興奮が味わえますぞ。
COCONUT KISS
イントロのギターのバッキングに分厚いが歯切れのいいホーンが絡み、弾けるリズムにアルトのテーマというコンビネーションでこれぞフュージョン!
途中の生ピアノの疾走感溢れるソロがナイス。
そしてそのフレーズの志の高さが、この曲のスパイとして色を添えている。
もう1コーラス聞きたいなあ・・と思った頃にフェードアウト。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Jorg Reiter
Fender Rhodes, Piano solo: Mitchel Forman
Alto Sax: Norbert Nagel
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner
SIMPLE LIFE
これも頭からご機嫌なリズムだ。
こういうシンプルなノリがフュージョンの魅力だということを改めて認識。
しかしこういうギターのバッキングは堪りません。
そこへ、かの Till Bronner のフリューゲルが涼しげなテーマで絡むわけですから。
転調のアトのフェンダーローズでのソロへの入り方は、そんなあ・・という意表の突き方。
そしてモチ、ソロはこの音でこのフレーズですから、文句あろうはずはなし。
で、Will Lee のベースラインも痺れまくりのライン。
冷静になってみると、Till Bronner のフリューゲルがこの曲のホットなサウンドとよくバランスされたコンビネーションとなって、素晴らしい曲に仕上がっている。
Till Bronner のソロへ戻るところの転調のカッコよさも、お聴き逃しなく。
最後の1分はエンディングのギターとフリューゲルの白熱ソロバトル
ココへの入りも、転調してからだもんね。
それにこのスピード感は爽快以外の何者でもない。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Flugelhorn: Till Bronner
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Loop programming, Tambourine: Ernst Stroer
WARM BREEZE
Wolfgang Haffner がこの前の曲より少しテンポを落とし気味で、タイトなリズムを刻み、 Brandon Fields のアルトが絡む。リフのメロが美しい。
この曲でもメロとサビのところで飽きない転調が入っている。
途中から Peter Tiehuis のギターソロが入るのだけれど、ちょっとペキペキが入った音がまたいい。
リズムの「間」の具合とシュアなリズムは、リズムセクションの Wolfgang Haffner と Will Leeのなせるワザなのだろう。
最後の方でノーベースになるアレンジが新鮮。
そしてそのあとの Wolfgang Haffner のシンバルワークも楽しめるぞ。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Alto Sax: Brandon Fields
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Guitar, Guitar solo: Peter Tiehuis
Loop programming: Ernst Stroer
Flugelhorn: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Wolfgang Haffner
INTO THE LIGHT
すこし哀愁を帯びた色調のサウンドにソプラノサックスが絡む。
途中での転調の「さりげなさ」がお洒落。
Chuck Loeb らしいギターソロが、良くマッチしている。
バッキングの色合いが、微妙に変わりながら、そしてリズムはまったり。
そしてグルーヴィン、そりゃあゴキゲンになるわけだ。
多分シンセだと思うが、マリンバや、ストリングスサウンドなども聞こえてくる・・
とにかく、ゆったり感を存分に楽しめるはず。
最後のあたりのギターとサックスのソロも聴きもの。
Drum and Percussion programming,
Cymbals, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Soprano Sax: Kim Waters
Guitars: Chuck Loeb
Flugelhorn, Trumpet: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Chuck Loeb, Wolfgang Haffner and Till Bronner
RIGHT ON
イントロはギター2本のコンビネーションによるカッティングから始まる。
シンコペーションのリズムが印象的。ホーンの刻むリズムが新鮮。
リズムギターのカッティングがかなり凝ったことをしている。
テナーとギターのカッティングが目立つバッキングとのコンビは、希有な組み合わせ。
バックのホーンとシンセのユニゾンとか、途中でのバッコンバッコンというリズムへの変化など・・
面白い仕掛けが次々と登場。
そして意表を突く転調と、いきなりのブレイク、という飽きない仕掛けがてんこ盛り。
パーカッションもしっかりと効いている。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Tenor Sax: Andy Suit
Guitars: Peter Tielmis
Guitar solo: Jeff Golub
Percussion: Marcio Doctor
Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner
NIGHT MOVE
暗くなってから楽しむのがお勧め。
ミディアムテンポのベードラとハイハットのリズムが「ずいずい」と乗ってくる。
堪りませんな。
ギターのWOWOW効果や、クラッシュするシンバルの音でアワワと思っていると、ソプラノの哀愁を帯びたサウンドのあとに、フェンダーローズがソロを展開。
怒濤のエモーションが押し寄せるため、良いオーディオで聞くと、鳥肌が立つ。
間引きされた音だと、この醍醐味は味わえないだろう・・というレベル。
おまけにソプラノのフレーズがこれだからね。
ハイハットがワザとフラットなノリ。
Wolfgang Haffner の職人芸がわかってしまう。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Christian Diener
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Soprano Sax: Tony Lakatos
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Gutar, Sounds: Peter Tiehuis
Percussion: Marcia Doctor
FAR FROM HOME
このリズムに、この生ピアノのこういうソロというコンビネーションとは・・
これはフュージョンでなくて、ジャズ?
生ギターをそうやって、そこだけのために使うんだね・・などなど。
参りました。
細かいシンバルワークで、これだけ涼感溢れるサウンドを醸し出せるなんて・・
クレジットには書いてない、楽器がたくさんあるので、結構サウンドは厚みがある。
Drums, Keyboards. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Guitars: Chuck Loeb
Shaker: Marcio Doctor
MIAMI BEACH
180度雰囲気が違う、灼熱のマイアミサウンド!
ベースのシンコペーションとBドラの張り付き度が・・
お互いのフレーズの食い付きがものすごくタイトで気持ちいい。
このキレのよさが堪らない。
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Flutes: Norbert Nagel
Guitar: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Soprano Sax: Tony Lakatos
Vocal: Rogerio jardim
Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner
SPRING-ROLL
ディストーションで少し歪んだギターのリフと、スネアのカンカンいうサウンドが良くマッチしている。
サックスとギターのリフが一部ユニゾンだけど、よく聴くと、かなり細かいことやっている。
一体誰がココまでこだわってるのか?(笑)
当然 Producer の WOLFGANG HAFFNER が犯人?
最後の方のオルガンの音がまた・・
Drums: Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scale
Keyboards: Frank Chastenier
Load Guitar, Guitar solo: Andreas Bluml
Rhythm Gust: Peter Tiehuis
'Tenor Sax: Andy Snitzer
Percussion: Marcio Doctor
THE DAY AFTER
しっとりと、ドラムはブラシでかなりスローなリズム。最後にこういうのはいいねえ。
生ギターと生ピアノでリリカルな世界が展開される。
同じアルバムの中の曲とは思えないのがミソ。
ピアノソロの高い鍵盤の独特の弦を叩く音といい、いいオーディオが欲しくなる曲だ。
Drums. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Keyboards: Jo Barnikel
Guitars: Chuck Loeb
Wolfgang Haffner のライブ!
Wolfgang Haffner - TamTam DrumFest 2015 - Meinl Cymbals, & Yamaha Drums
Wolfgang Haffner Shapes Live
PRODUCED BY WOLFGANG HAFFNER
EXCEPT "INTO THE LIGLI"
PRODUCED BY WOLFGANG AND CHUCK LOEB
ALL SONGS COMPOSED AND ARRANGED BY WOLFG HAFFNER
EXCEPT "INTO LIGHl"
COMPOSED AND ARRANGED BY
WOLFGANG HAFFNFR AND CHUCK LOEB.