2012年06月30日 のCoolに過ごそう

The V.I.P Club

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スカっと抜けるようなノリのよさのアルバムをご紹介。

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Coconut Kiss

ジャズの醍醐味はアドリブのフレーズとインタープレイだけど、フュージョンは何と言ってもアレンジ。

楽器の持ち味を生かしたアレンジで、それぞれの楽器のサウンドが織りなすコンビネーションを思う存分楽めるかどうかだが、最近はそういうアルバムが少ない。

このアルバムはそういう数少ないレアものの一品。

とにかく、リフのメロディーが印象的で、数回聴けば虜になってしまう魅力を持ち合わせた作品ばかり。

こちらで試聴可

でもCD Quarity のサウンドでないと魅力半減か?

試聴ページでのもう一枚のアルバム「Urban Life」は、ジャケットはイマイチなれど、4曲目の Night Rideと5曲目の Criss Cross だけのためにアルバムを買っても悔いなし。

2曲とも繰り広げられる怒濤のアドリブで「のけぞる」興奮が味わえますぞ。

 

 

COCONUT KISS

イントロのギターのバッキングに分厚いが歯切れのいいホーンが絡み、弾けるリズムにアルトのテーマというコンビネーションでこれぞフュージョン!

途中の生ピアノの疾走感溢れるソロがナイス。

そしてそのフレーズの志の高さが、この曲のスパイとして色を添えている。

もう1コーラス聞きたいなあ・・と思った頃にフェードアウト。

 

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Jorg Reiter
Fender Rhodes, Piano solo: Mitchel Forman
Alto Sax: Norbert Nagel
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner

 

 

SIMPLE LIFE

これも頭からご機嫌なリズムだ。

こういうシンプルなノリがフュージョンの魅力だということを改めて認識。

しかしこういうギターのバッキングは堪りません。

そこへ、かの Till Bronner  のフリューゲルが涼しげなテーマで絡むわけですから。

転調のアトのフェンダーローズでのソロへの入り方は、そんなあ・・という意表の突き方。

そしてモチ、ソロはこの音でこのフレーズですから、文句あろうはずはなし。

で、Will Lee のベースラインも痺れまくりのライン。

冷静になってみると、Till Bronner  のフリューゲルがこの曲のホットなサウンドとよくバランスされたコンビネーションとなって、素晴らしい曲に仕上がっている。

Till Bronner のソロへ戻るところの転調のカッコよさも、お聴き逃しなく。

最後の1分はエンディングのギターとフリューゲルの白熱ソロバトル

ココへの入りも、転調してからだもんね。

それにこのスピード感は爽快以外の何者でもない。

 

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Flugelhorn: Till Bronner
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Loop programming, Tambourine: Ernst Stroer

 

 

WARM BREEZE

Wolfgang Haffner がこの前の曲より少しテンポを落とし気味で、タイトなリズムを刻み、 Brandon Fields のアルトが絡む。リフのメロが美しい。

この曲でもメロとサビのところで飽きない転調が入っている。

途中から Peter Tiehuis のギターソロが入るのだけれど、ちょっとペキペキが入った音がまたいい。

リズムの「間」の具合とシュアなリズムは、リズムセクションの Wolfgang Haffner と Will Leeのなせるワザなのだろう。

最後の方でノーベースになるアレンジが新鮮。

そしてそのあとの Wolfgang Haffner のシンバルワークも楽しめるぞ。

 

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Alto Sax: Brandon Fields
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Guitar, Guitar solo: Peter Tiehuis
Loop programming: Ernst Stroer
Flugelhorn: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Wolfgang Haffner

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INTO THE LIGHT

すこし哀愁を帯びた色調のサウンドにソプラノサックスが絡む。

途中での転調の「さりげなさ」がお洒落。

Chuck Loeb らしいギターソロが、良くマッチしている。

バッキングの色合いが、微妙に変わりながら、そしてリズムはまったり。

そしてグルーヴィン、そりゃあゴキゲンになるわけだ。

多分シンセだと思うが、マリンバや、ストリングスサウンドなども聞こえてくる・・

とにかく、ゆったり感を存分に楽しめるはず。

最後のあたりのギターとサックスのソロも聴きもの。

  

Drum and Percussion programming,
Cymbals, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Soprano Sax: Kim Waters
Guitars: Chuck Loeb
Flugelhorn, Trumpet: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Chuck Loeb, Wolfgang Haffner and Till Bronner

 

 

RIGHT ON

イントロはギター2本のコンビネーションによるカッティングから始まる。

シンコペーションのリズムが印象的。ホーンの刻むリズムが新鮮。

リズムギターのカッティングがかなり凝ったことをしている。

テナーとギターのカッティングが目立つバッキングとのコンビは、希有な組み合わせ。

バックのホーンとシンセのユニゾンとか、途中でのバッコンバッコンというリズムへの変化など・・

面白い仕掛けが次々と登場。

そして意表を突く転調と、いきなりのブレイク、という飽きない仕掛けがてんこ盛り。

パーカッションもしっかりと効いている。

  

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Tenor Sax: Andy Suit
Guitars: Peter Tielmis
Guitar solo: Jeff Golub
Percussion: Marcio Doctor

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner

   

 

NIGHT MOVE

  
暗くなってから楽しむのがお勧め。

ミディアムテンポのベードラとハイハットのリズムが「ずいずい」と乗ってくる。

堪りませんな。

ギターのWOWOW効果や、クラッシュするシンバルの音でアワワと思っていると、ソプラノの哀愁を帯びたサウンドのあとに、フェンダーローズがソロを展開。

怒濤のエモーションが押し寄せるため、良いオーディオで聞くと、鳥肌が立つ。

間引きされた音だと、この醍醐味は味わえないだろう・・というレベル。

おまけにソプラノのフレーズがこれだからね。

ハイハットがワザとフラットなノリ。

Wolfgang Haffner の職人芸がわかってしまう。

   

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Christian Diener
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Soprano Sax: Tony Lakatos
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Gutar, Sounds: Peter Tiehuis
Percussion: Marcia Doctor

  

 

FAR FROM HOME

このリズムに、この生ピアノのこういうソロというコンビネーションとは・・

これはフュージョンでなくて、ジャズ?

生ギターをそうやって、そこだけのために使うんだね・・などなど。

参りました。

細かいシンバルワークで、これだけ涼感溢れるサウンドを醸し出せるなんて・・

クレジットには書いてない、楽器がたくさんあるので、結構サウンドは厚みがある。

   

Drums, Keyboards. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Guitars: Chuck Loeb
Shaker: Marcio Doctor

   

 

MIAMI BEACH

180度雰囲気が違う、灼熱のマイアミサウンド!

ベースのシンコペーションとBドラの張り付き度が・・

お互いのフレーズの食い付きがものすごくタイトで気持ちいい。

このキレのよさが堪らない。

  

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Flutes: Norbert Nagel
Guitar: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Soprano Sax: Tony Lakatos
Vocal: Rogerio jardim

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner

 

  

SPRING-ROLL

ディストーションで少し歪んだギターのリフと、スネアのカンカンいうサウンドが良くマッチしている。

サックスとギターのリフが一部ユニゾンだけど、よく聴くと、かなり細かいことやっている。

一体誰がココまでこだわってるのか?(笑)

当然 Producer の WOLFGANG HAFFNER が犯人?

最後の方のオルガンの音がまた・・

   

Drums: Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scale
Keyboards: Frank Chastenier
Load Guitar, Guitar solo: Andreas Bluml
Rhythm Gust: Peter Tiehuis
'Tenor Sax: Andy Snitzer
Percussion: Marcio Doctor

  

 

THE DAY AFTER

しっとりと、ドラムはブラシでかなりスローなリズム。最後にこういうのはいいねえ。

生ギターと生ピアノでリリカルな世界が展開される。

同じアルバムの中の曲とは思えないのがミソ。

ピアノソロの高い鍵盤の独特の弦を叩く音といい、いいオーディオが欲しくなる曲だ。

 

Drums. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Keyboards: Jo Barnikel
Guitars: Chuck Loeb

   

 

Wolfgang Haffner のライブ!

Wolfgang Haffner - TamTam DrumFest 2015 - Meinl Cymbals, & Yamaha Drums

 

Wolfgang Haffner Shapes Live

  

    

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PRODUCED BY WOLFGANG HAFFNER

EXCEPT "INTO THE LIGLI"
PRODUCED BY WOLFGANG AND CHUCK LOEB

ALL SONGS COMPOSED AND ARRANGED BY WOLFG HAFFNER

EXCEPT "INTO LIGHl"
COMPOSED AND ARRANGED BY
WOLFGANG HAFFNFR AND CHUCK LOEB.
  

 

どうしてボクスターになったのか?

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当時カミサンの車は4人乗りだったので、もう一台は二人乗りでもOKということで、屋根なしの車探し。

前のボクスターは6速だったが、ちょっと動かす時にもウチのオンナどもは手が出せないため不評で、今回は娘もカミサンも運転できるようにと「AT」が条件。

そうするとATのないロータス・エリーゼは自動的にリストから消えてしまう。

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シアトルの自宅ガレージ前。 シアトルの家は3台分のガレージがあった。

このあたりでは、ガレージは3台分あるのが普通。

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シアトルで乗っていた、2000年型ボクスターS・6速マニュアル(スティック・シフト) 

 

この当時、997が飛躍的によくなったのと同時に、ボクスターも前に乗っていた2000年モデルからはずいぶんとよくなっているようだった。

というわけで、まずは試乗してみようということで、都内のディーラーへ出向くことに。

 

最も近いところにある銀座へ行ってみたが、試乗車どころか、展示車もない状態のため、当然セールスも売る気なし。(笑)

ディーラーの話では、ボクスターは今年の分が完売してしまったため、そもそも売る車がないのだという。

次に近い目黒のディーラーも回ったが事情は同じ。

 

で食い下がると浜田山にもディーラーがあるというのだが、どうも反応が悪い。

でダメもとで、直接浜田山へ行って見ると、試乗車もあるし、在庫も数台あるではないか。

あとでわかったのだが、新橋、目黒のディーラーは同じ系列で、浜田山のディーラーはまた経営者が違うのだという。

なーるほど、そういうことね。

 

浜田山のディーラーの屋上の看板を見ると、どうやらここは以前スバルのディーラーだったようなのだが、それはそうとして、そもそもセールスの「やる気」が違うことが店内から伝わってくる。

で、「ATですけど試乗してみますか?」というセールスの言葉を聞いた5分後には、幌を下げアクセルを踏んでいたというわけだ。

普通試乗というとセールスの人が横に乗って「エンジンの回転を上げ過ぎないように」見張っていることが多いのだが、ここはまるでアメリカと同じ。

 

「適当に走ってきてもらってもいいですから・・」と日本らしくないフランクさ。

わかってるね。

これは先の試乗記に書いたとおり。

走り出してものの1分も経たないうちに、目からウロコが落ちたため、10分ほどで戻ることにした。

 

というのは試乗できるというのは全くの予定外だったのと、すでに夕方になっていたため時間がなかったからだ。

というわけで、出直したのが先の試乗記。

 

 

価値観

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経済学者でありベストセラー作家でもある「野口悠紀雄氏」が東大で金融の最先端実務を教える大学院を開設しようとししたが「金儲けの手段を大学で教えるのは・・」と学内から総スカンを喰って挫折した話をご存じだろうか?

まさにこちらに書かれている通りで「金儲けは汚いものだから学校で教えるのはダメ」という発想や「肉体的な発汗を伴う労働だけが尊い」という考え方は、日本独特の価値観によるものだと思う。

日本は戦後復興のために学校では「モノ作り」の重要性に重点が置かれて来たため、汗水垂らして地道にコツコツと働くことの価値観だけが絶対視されているという側面があるようだ。

金融に関して米国の現状を見ると「日本は果たしてこのままでいいのか?」と思ってしまうが、下記はこちらにある記事を日本語で簡単にまとめたものだ。

さて皆さんはどのように感じられるだろうか?

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米国では大学院のビジネススクールとして、1996年前半にMITのスローン経営学大学院で、最初のトレーディングルームが開設されている。

以後60以上のビジネススクールでこうした教育が行われている。

1996というと、ちょうど私がトレードを始めることになった一年前だ。

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The Bert W. & Sandra Wasserman Trading Floor in the Subotnick Financial Services Center
2000年開設
敷地面積 7,200スクエアフィート・668.9 m2・ 98.36 坪
建設費: 300万ドル(3億4800万円・116円=1ドル)

マンハッタンのミッドタウンにある Baruch 大学のトレーディングルームは、911事件が勃発後、取引継続のために急遽開設されたもので、事件の二日後には20回線の電話が開設され、仮想と実際のトレーディングのために使用されたという。

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Trading Room in the Hughey Center for Financial Services

1997年開設
敷地面積 3,500スクエアフィート・ 325.2 m2
建設費: 180万ドル(2億880万円・116円=1ドル)

Bentley 大学のトレーディングルームは、MBAの学生のために提供されている。

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SS&C Technologies Financial Accelerator

2004年開設
敷地面積 12,500スクエアフィート ・ 1161 m2・ 351.3 坪
建設費: 2000万ドル(23億2000万円・116円=1ドル)

コネチカットにあるThe UConn Financial Accelerator は新しいSS&C Technologies program で、MBAや博士号を取得する学生は、スポンサー企業の様々な問題を解決するために、そして会社のための戦略を開発するための、研究開発に取り組んでいる。

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Financial Services Laboratory

2004年開設
敷地面積 2,000スクエアフィート ・ 185.8 m2・ 56.21 坪
建設費: 60万ドル(6960万円・116円=1ドル)

ペンシルバニア州にあるリーハイのトレーディングのための実験室は、およそ8,200人の大学生および大学院学生が利用し、科学、芸術、エンジニアリングコースの25%の学生がプログラムに参加している。

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Smeal College of Business Trading Room

2001年開設
敷地面積 1,200スクエアフィート ・111.5 m2・33.72 坪
建設費: 25万ドル(2900万円・116円=1ドル)

開設以来数百名の大学生、MBA、大学院生が利用、52台のデュアルディスプレイモニターのパソコンが設置されている。

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Reliant Energy Securities & Commodities Trading Center
2001年開設
敷地面積 600スクエアフィート・55.74 m2・ 16.86 坪


テキサスにあるReliant Energy Securities & Commodities Trading Center は、ワークステーション、ブルームバーグの端末を備え、主にエネルギーの取引に関わる産業のリスクに関して学生に教えている。また学内でのトレーディングのコンテストも開催している。
 

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EDS Financial Trading and Technology Center

1996年開設
敷地面積 2,500スクエアフィート・232.3 m2・70.26 坪
建設費: 200万ドル(2億3200万円・116円=1ドル)

テキサスのオースチンにあるこの学校の卒業生は、シティグループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックスを含む60以上の会社へファンドマネージャーとして就職している。

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University of Toronto, Rotman School of Management
Rotman Financial Research and Trading Lab

1999年開設
敷地面積 1,700スクエアフィート・ 157.9 m2・  47.78 坪
建設費: 67万ドル(7772万円・116円=1ドル)

カナダのトロントにあるこの学校は、毎年約150人の大学生、MBA学生によるシミュレートされた2日間に渡るトレード競技会を主催している。

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Seton Hall University, Stillman School of Business
Center for Securities Trading & Analysis
2004年開設
敷地面積 2,250スクエアフィート・ 209 m2・ 63.23 坪
建設費: 15万ドル(1740万円・116円=1ドル)

20人の学生が10台のワークステーションを使いモルガン・スタンレーやメリルリンチでトレードをするかのような環境でシミュレーションを行うことができる。

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Wright State University, Raj Soin College of Business
MTC Technologies Trading Center

2005年開設
敷地面積 1,200スクエアフィート・ 111.5 m2 ・33.72 坪
建設費: 60万ドル(6960万円・116円=1ドル)

 

  

いかがだろうか?

学校にとっては学生募集のために、そして企業にとっては学生が即戦力となるため、こうしたトレーディングの施設と教育は双方にとって「強力なツール」になるという考え方がベースになっている。

米国の大手証券会社は、こうした施設には多額の投資をしているが、それは就職後の学生の訓練時間を減らすためにも、学校でのこうしたトレーニングは非常に有益だという理由によるものだ。

現実に卒業生はソフトウェアや新しい戦略の知識と共に、多くの金融関連企業に就職し、それが企業の競争力に繋がっている。

 

金融に関する知識がないと、金融に対する価値を不当に蔑視することに繋がり、どうしても最先端の金融に関する現状や制度の知識などが欠如することになる。

そのため、最先端の金融に関する技術に精通している優れた人材の育成には、大学での教育は不可欠ではないだろうか。

モノ作りは、同じ工程なら中国などの労働力の安い方が有利で、今後将来に向けての展望を考えると、開発途上国から追い上げられるのは、誰の目から見ても明らかだ。

 

だが日本の金融の世界は、同じような企業の中のケイレツによる人脈と情報を中心に成り立っている。

過去のデータ解析や徹底したシミュレーションによる科学的な理論によるアプローチの比重が非常に少ないため、人的ネットワークだけに頼らざるを得ないのが実情なのだろう。

アメリカでは、様々な人種である、アングロサクソンをはじめとしたユダヤ、華僑、イスラム、インドなどの様々な人的ネットワークに加え、上記で紹介した金融に関する教育による質の向上という蓄積が加わるわけだが、将来果たして日本が太刀打ちできるのだろうか。

日記の効用

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「トレードで生活したいのですが、どうすればいいのでしょうか?」 という質問を、ときどき受けることがある。

答えは簡単。まず一日で終わるセミナーを受けてください。あるいはDVDを見てください。ということになるだろうか。

そしてそこから第一歩が始まるわけだが、他の仕事以上にまずはやってみないと分からない要素が大きいのだ。

 

 

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とにかくアクションをすぐ起こせる人は、何の仕事をしてもうまくゆくはず。

一日だけのセミナーでは、いわゆる止まっている車の運転席に座って、操作方法をマスターするまでを体験できるわけだが、基礎セミナーになると、最終日に一周コースを実際に走ってみるというところまでを体験することができる。

この体験の有無の違いはかなり大きいといっていいだろう。

人によっては、体験前と後とでは天と地ほどの違いがあるようだ。

  

こうした体験によって「これだったら何とかなりそうだ」となるか「難しくて大変だ」と思うかに分かれるわけだが、面白いと感じるかどうかは、長く続けるためには重要な要素となる。

私の場合、簡単で面白そうに思えたことに加え、これを仕事にできればどれだけいいだろうと、楽天的な皮算用をしたものだ。

興味が湧いたら、それを好きになるということは、トレードに限らず、どの仕事でも大事なことだから、そういう意味では自分には向いていたのかも知れない。

 

 
セミナーを受けに来る人は、たいがい儲かればプロに転向したいと考えているのだが、プロといっても実態は様々で、車でいえばレーサーになる人もいれば、タクシードライバーになる人もいる。

つまりそこで求められる要素がかなり違うわけで、レーサーを目指すなら、それなりの技術と努力が必要になり、タクシードライバーなら、とにかく長時間走る気力が必要になるというわけだ。

トレーダーの場合、レースといってもタイムトライアルであって、他人と競争するわけではない。

ある一定のタイムが成績というか利益に直結している、と考えればわかりやすいだろうか。

 

ライン(銘柄)の選択は大事で、その日のコンディションによってかなり違うため、これを間違えないことが先ず大事で、できるだけ短い時間でラインを見極めて、アクセルを全開にする必要がある。

この見極めに時間がかかりすぎて、アクセルを踏む位置(エントリー位置)が遅くなると、コースを飛び出して、ロスを出してしまうことになる。

またブレーキングの位置やガツンと思い切って踏むことも大事で、アクセルを踏む位置が遅くなると、ブレーキを踏む位置も相対的に遅れてしまうため、やはりロスに繋がってしまう。

 

 
こうして自分で速く走れるようになると、そのコツや方法を教える事も可能になるが、人が身につけたいと思えるような走りができないと、誰も教えて欲しいとは言ってこないわけだ。

そのためには、走り方を公開したうえで納得できるような解説をする必要があるわけで、そこでは、人に伝えるための能力が必要になる。

これは習う側にとってもかなり重要な能力だといえるだろう。

自分を分析し、それを客観的に記述して、相手に伝える事ができなければ、独力ですべてを解決しなければならなくなるのだ。

  

つまりこうした段階になると、書く能力というのはかなり重要になってくるわけだが、これは話す能力にも、ある程度比例することになる。

小説を書く人の場合、人と話すのが苦手というケースもあるだろうが、いわゆる実用書をわかりやすく書く人というのは、総じて人と話す場合でも、自分の思っていることや伝えたいことを相手に納得させる技術をも併せ持っているものだ。

トレードで一定の成績を出している人からのメールに共通しているのは、スタイルはそれぞれ違ってはいても、自分の伝えたいことがしっかりと書かれているという点だ。

このことは受講者用掲示板へ貼り付けてある、その人のトレードに関するチャートからも窺い知ることができる。

 

どのようなトレードなのかが、わかりやすく伝わるチャートには、エントリーや脱出の場所、それに使っているタイムフレームやガイドのラインなどの必要な情報がきちんと盛り込まれている。

まさに一目瞭然がチャートになったようなものだといえばいいだろうか。

逆に文章で長い補足があっても、問題点を見つけることが難しいものもあり、まさに人それぞれ。

こうした能力は学校の成績とは別物で、情熱、忍耐、失敗を含むさまざまな経験といったものによって熟成されることになる。

 

 
トレードの場合、ある段階からはトレードそのものの技術よりも、必要とする周りとのコミュニケーションのとり方や、自分のモチベーションを維持するために必要な人との関わり方が、その後の成果に大きく影響することが多い。

私の場合、そういうことに「どん欲」だった時期には、アメリカでトレーディングエキスポに参加したり、様々なセミナーを見て回ったり、多くのトレーダーと話をしたわけだが、決して堪能とは言えない英語であっても、知りたい伝えたいという思いさえ強ければ何とかなるものだ。

一人で部屋に閉じこもってああでもない、こうでもないと悶々とするより、優れたトレーダーとの世間話からの方が、遙かに多くのヒントを得たり役に立つことを知ることができるのだ。

 

トレーダーへのサービスとして毎日続けているネットエイドという文字によるガイドでも、どん欲にあれこれと質問をされる方は、やはりその後のトレードで、それなりの成果を出されていることからも、コミュニケーションを取る能力の重要性はかなり大きいと言えるだろう。

どの仕事でもこうしたことは、ある程度共通するはずで、トレード以外の仕事の方が人との関わりに関する比率は高いだろうから、よりこうした傾向は大きくなるかも知れない。

セミナーを受講後、自宅で受講時のメモを読んでも意味が分からないという笑い話のようなことが時々起こるのは、キーワードと理解レベルがマッチしていないためで、自分とのコミュニケーションでさえも、難しくなることがあるという典型的な例だ。

 

 
文章を書くときは、相手に過不足なく伝えることが大事で、ここを効率よく「いい案配」でできるようになれば、それは「アテにできる能力」となって、その後の人生にもよい影響を与えてくれることになる。

この「いい案配」というのは意外と難しく「過ぎたるは及ばざるが如し」で、過剰になると逆に読み手を遠ざけてしまう。

自分のインサイドとアウトサイドを繋ぐための架け橋として、言葉や文字をどう使えばいいのか?

その重要性は、自分が考えている以上に大きいと思って間違いないだろう。

 

というのは、その「橋」は言葉や文字の使い方によって、耐えられる負荷の大きさや、物事を旨く運ぶための効率までもが決まってしまううえ、時には信じられないところへも、橋を架けることができるからだ。

言葉はインパクトを持つ反面、消え去る宿命を持っているが、文字は証として残るため、不特定多数を相手に時間に縛られることのないコミュニケーションとしても、言葉よりも有利に働くことが多い。

一方自分の人と「なり」も容赦なく暴露されるため、時間をおいて読み直せば、自分を客観的に見つめることもできるだろう。

 

こうしたことを意識しながら日記や記録を書き続けるというのは、書く能力を鍛えるためには、かなり効果がある方法ではないだろうか。

解決や飛躍のきっかけやヒントは、意外なところにあるものだし、それは自分の「内」にあることが多いからね。

 

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