ストレスの多い人は歯軋りが多いという。
歯医者に言わせると、私は寝ている間に歯軋りを盛んにしているという。
見ていなくてもわかるのだそうだ。
うーん・・そんなにストレスがあるという自覚はないのだが、頭の中ではそういう状態が繰り広げられているんだろうねえ。
1993年ごろ、アメリカでで最初に歯医者へ行って以来、寝る前には必ず「ナイトガード」という歯軋り防止のいわゆるマウスピースをはめている。
シアトルで行きつけだった歯医者で、歯のクリーニングのときには必ずアシスタントの女性が、フロスをしているかと聞いてくる。
>まあね。
女医>どれくらい?
>(小さい声になる)あんまりねえ・・
女医>でナイトガードは?
>(大きな声ではっきりと自信をもって)毎日してるよ!
とまあ、歯医者へ行くと大体において、こういう会話が交わされるわけだが、アメリカの歯医者の看護婦というか、アシスタントは、それぞれの分野のプロなんだけれど、美人が多くしやさしいときている。
まあ、私にだけではなく当然皆にも同じようにやさしいのだが・・
それにみんなユーモアがある。
これは日本と特に大きく違う点だ。
私の場合、東洋系の古株女性助手が担当で、通っているうちに顔なじみになったのだが、いつも始まる前に「どれくらいかかるのか?」と聞くことにしている。
すると「さあ、わからないけど、リッチーは最善の結果を出すために、最大限の時間を使うはずよ」という答えが返ってくる。
まず唇にグリースのようなものを塗られる。
唇を保護するためだ。
でプラスティック製の「サメの歯の剥製」のような形状のものが口に挿入され、口を全開にした状態で固定される。
そして口が絶対に閉じられないように、上の歯と下の歯の間にゴムのようなものを噛ませられた。
保護用メガネをかけられて、スタンバイ。
Are you OK ?
ウガ・・としか答えられない。
しかし、この準備の様子では時間がかかりそうだなあ・・
手振りで笑気ガスを要求。
効いてきたが、効かないから上げろという合図をすると、さすが顔なじみ。わかっているねえキミ・・でも効きすぎだ・・(笑) いいけど・・
ここまでのこの作業は、アシスタントが担当する。
そして先生が登場するというわけだが、先生は並んでいる治療の椅子を順番に回って治療するのだ。
しかし、口を長時間思い切り開けた状態でいるという特殊な状態が続くと、いくら固定されているとはいえ、だんだんとアゴが痛くなってくる。
まるで拷問だ。
私はスパイには向かない性格だということは、アメリカの歯医者で教えられた。
もう限界だあ・・と思った頃、申し合わせていたかのように、器具ははずされた。
神に感謝! とりあえずそう思った。
歯医者を出たのは5時。
というように、大体において、一回の治療時間は長く、一気に工事を進めるのが日本との大きな違いだ。
現在の私の前歯はまあまあかな?(笑)
アメリカで歯医者へ通ってしっかりと治療をして、ケアの方法も習得したため、自分で言うのもなんだが、歯並びはきれいで、口の中のコンディションはとてもよい状態だ。
だが一般的に日本人の中高年層の特に男性は、歯並びが汚く口が臭い人の割合がものすごく高い。
それくらいのお金はあるはずなのに、私から見れば不思議なことに自分の歯に対して、異様にケチでお金をかける人が少ない。
というか無関心なのだろう。
リッチかどうかは歯を見ればわかる。
外見のトドメは何といっても美しく歯並びのいい笑顔だ。
特別美人や男前ではなくても、美しく歯並びのいい自然な笑顔というのは、その人の魅力を倍増する効果がある。
日本の若いタレントのほとんどは若さに依存しているだけで、意外に歯並びが悪いことが多い。
美しい歯並びは、その人の多くの外見上の欠点や、デートで直面するさまざまな危機を救ってくれる。
これを実現するための費用はけっして安くはないが、その見返りは十分に期待できるうえに、お釣りが来るほど効果があることを、経験者ならお分かりのはず。
口の臭い匂いに対しても、歯を綺麗にする過程で劇的な改善が見られるだろう。
あなたのお目当ての女性は、パリパリでひび割れた唇へキスをしたいと思うような女性ではないはずだ。
あなたが魅力的に思う女性の舌を、あなたの口に入れてもらいたいと思うなら、彼女が舌を入れてもいいと思うくらい「唇は柔らかく」、そして口の中は「さぞきれいで素敵だと思える 」状態にしておくのは、当然のエチケットではないだろうか。
キスが習慣になっている米国人の歯並びや、口臭に対する関心度の高さは、日本に住んでいる日本人には想像もつかないだろう。
すべての歯はきちんと手入をして、定期的に歯医者のチェックを受けておくことだ。
本当のリッチさとは、こうした意識を持って実行しているかどうかではないだろうか?
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