鉄人28号について特に語ることもないのだが、写真だけというのも何なので、今日は写真の基本について。
このカメラうもそうなのだが、デジカメでは、明るさ(露光)の調整は、「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」という3要素の組み合わせで行う。
つまりこの3つの関係を知っておくと、きれいな写真を撮ることができるというわけだ。
この写真では、解放から5段ほど絞り込んで撮影。
「絞り」というのはは、光の量を絞ってセンサーへ当てる光の量を少なく調整することなのだが、数字が大きくなると「絞る」度合いが大きくなる。
この絞りの値は、スペック表などでは「F値」と書かれている。
明るいレンズは F の数字が小さく、これが小さければ小さいほど、光がたくさん取り込まれるわけだ。
一眼レフのレンズを見ると、レンズの前のリング状のところに、一番光を多く入れることができる数値が書かれている。
コンデジにも、メーカーによっては書かれているものがある。
つまり開放値で最もたくさんの光を取り込むことができる目安となる数字が表示されているわけだ。
フジフイルム X10はズームしない状態だと F2.0。
4倍にズームすると F2.8。
つまりズームしないときに比べ、ズームして望遠で撮影するときには、光を取り込む量は少なくなることが多いのだ。
もちろん例がもあり、私が一デジイチで使っている、広角が16ミリのズームレンズは、広角でもズームして望遠にしても、2.8というF値は変わらない。
このようにズームしてもF値が 変わらないレンズが理想的なのだが、そのかわり、そういうレンズは、値段がうんと高くなるわけだ。
このように、F値の数字が小さいカメラは、レンズの最大の光を集める能力が高いということになる。
GRDIGITALは、F1.9 なので X10よりも、少し明るいレンズがついている。
その代わり単焦点といって、レンズはズームのできない、いわゆる焦点距離が固定のレンズになっている。
次は「シャッタースピード」について。
「シャッタースピード」が早い、つまり数字が大きくなると、センサーへ光を入れる時間が短くなる。
逆に数字が少なくなると、センサーへ当てる時間が長くなるわけだ。
このように写真の明るさをコントロールするには「シャッタースピード」「絞り」をうまく組合せればいいことになる。
この2つの要素を組み合わせ、バランスさせることで、明るすぎず暗すぎない写真を撮ることができるというわけだ。
多くのカメラが標準で推薦しているオート撮影モードでは、カメラメーカーが決めた組み合わせで撮影することになる。
ここではハナシがややこしくなるので「ISO感度」については別の機会に説明する。
この例のように天気がいい日には、光の量が多くなるわけで、そういうときに絞りを解放して撮影すると、どうなるだろう。
シャッター速度をカメラの限界値まで早くしても、つまり光を取り込む時間を限界まで少なくしても、明るくなりすぎて全体が白っぽい写真になってしまうのことになる。
そのため、絞りを少し絞らなければならない。
具体的には、光を取り込むレンズの光が通る部分の直径を、羽根状のものを組み合わせて小さくするわけだ。
絞り値を変えるのは、このようなバランスを取るためだけではなく、ピントの合う範囲を調節する時にも使うことができる。
絞り値を大きくする(絞る)と、ピントが合う距離が長くなり、対象となる物体の後ろにあるより遠い部分にも、ピントが合うようになる。
F2.0 の絞り開放で手前の物体にピントを合わせると、後ろにある景色の部分は、いわゆるピントボケ状態となってハッキリとは写らなくなるのだ。
手前の物体から、遠くの景色まで、すべてをハッキリと写したいときは、F8.0くらいまで絞るといいだろう。
一般的にいえば、F2.の0(開放)では手前の物体にピントが合い、後ろ側がボケるため、浮き立つような立体感のある写真を撮ることができることになる。
ブツ撮りなどのように、モノをちゃんと見せて説明する目的の写真だと、少し絞って撮影することが多い。
このように、写真を撮る目的にあわせて、絞りの値を決めて撮影するためには、絞り優先モードが便利なので、私はすべて絞り優先モードで撮影している。
自分の持っているレンズやコンデジの絞りをどうしたらどうなるのかを全て把握するためには、絞り優先モードで、絞りを変えながら、とにかく撮りまくることだ。
そうしてできあがった写真を見て、なるほど絞るとこうなるのか・・というように、覚えてゆくわけだ。
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