2012年05月29日 のCoolに過ごそう
カミサンが女子バレーを見ているときに、ふと目に入ったコマーシャルが「明治おいしい牛乳」 。
美味しそうというイメージを制作され、冷蔵庫から牛が出てくるシーンもあって、いかにも飲みたくなるようなCMだった。
「明治おいしい牛乳」は結構頻繁にTVCMをやっているようだ。
「おいしい」を商品名にしているのは、明治だけではなく、森永からも販売されている。
私は牛乳は飲まない。
理由は乳製品と常識で書いたが、牛乳がどうやって作られて、売られているか、ご存じだろうか?
日本で市販されているほとんどの牛乳は、高温殺菌処理が行われている。
昭和30年ごろまでは、62度から65度くらいで30分間湯煎し、ビン詰めにしていたわけだ。
だが、今の牛乳は120℃以上の高温殺菌(ほとんどが130℃・2秒間殺菌)の牛乳が90%以上のシェアを占めている。
その背景には「森永ヒ素中毒事件」があるようだ。
この事件後「乳等省令」(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)が一部改正され、それまで使っていた乳質安定剤を使うことができなくなってしまったのだ。
森永は安定した商品を開発するため、最新式の牛乳殺菌機をイギリスから輸入。
120℃数秒の高温殺菌することにしたわけだが、この方法だと多少劣悪な牛乳でも商品化が可能になるのだ。
当然他社もこれに追従することになる。
高温殺菌では、ステンレス製の板(プレート)の間に超高温の蒸気と牛乳を交互に通し、瞬時に120℃以上で殺菌するわけだ。
このように120℃以上で原乳を殺菌すると、牛乳の脂肪球(牛乳の脂肪は球状で平均4ミクロン)がプレートにこびりつき、商品化できなくなってしまうのだ。
そのこびりつきを防ぐためのものが「ホモナイズ(均一化)」という方法。
この方法では、牛乳をホモゲナイザーという機械に通し、高圧ピストンで牛乳の脂肪球を破壊し、細かくしてプレートへのこびりつきをなくすわけだ。
牛乳の中にある脂肪球の大きさは本来バラバラなのだが、ホモナイズでは脂肪球を小さく砕き、大きさを揃えることができるのだ。
この工程生まれたのが「ホモ牛乳」という商品名というわけだ。
1952年に、森永乳業が「森永ホモ牛乳」を売り出すやすぐに大ヒット。
当然田のメーカーも追従し、UHTの滅菌機とあわせてホモゲナイザーを導入し、日本では牛乳のほとんどが120℃以上で滅菌されるようになったというわけだ。
高温殺菌ではホモジナイズしないと殺菌時に殺菌機にこげがつくため、必ずこの工程を経ることになる。
低温殺菌の場合、この工程を経た(ホモ牛乳)と、経ていない(ノンホモ)がある。
ホモジナイズした乳脂肪分は、機械にこびりつかないため簡単に大量生産ができるわけだ。
我々が飲んでいるのは、大量生産が可能な「ホモ牛乳」が大半だということだ。
そのホモ牛乳は、風味が均一になるとも言われている一方、細かくした脂肪球は表面積が大きくなり酸化しやすくなるのだ。
酸化臭がつき、腐敗しやすくなるというデメリットがあるのだ。
つまり酸化が進むと、過酸化脂質という有害物質になり、酸化と同時に細菌が激増、腐敗が促進されるわけだ。
言い方を変えれば、それを補うために超高温で殺菌しているとも言えるのだ。
そうすると有害菌も死滅するが、同時に有益菌も死ぬことになる。
今は自作の生きた乳酸菌を使う時代になっているのに、牛乳では、いまだに逆のことが行われているというわけだ。
ほとんどの方は、PCの前にへばり付いている時間が、年々長くなっているのではないだろうか?
パソコンは仕事でなくてはならないものとなり、また私生活でもかなり依存する状態になっている方は多いはず。
だがパソコンは困ったことに人の体にとっては、全くよい影響はないというシロモノで、長くつきあえばつきあうほど、肩も凝るし目も疲れることになる。
まず第一の問題は、座りっぱなしというか同じ姿勢を長く続けるという点で、これの対処方法としては同じ姿勢を続ける時間を短くするしかないわけだ。
だが現実にはなかなかそうもゆかないので、椅子や机の位置を調整したり、品物のよいものを使うことで対応することになる。
運動をしたり姿勢に気をつけるということも含めて、効果がありまた気をつけなければならない対処法は、多くの方がご存知であり実践されていることと思う。
で最も未開拓の分野、それは多分「目」の問題だろう。
セミナーでも、仕事柄ディスプレイの品質などについても言及しているのだが、これは実はかなり重要な部分であり、要は目が悪くなると、あらゆる点においてカラダに悪影響が出るからだ。
というのも目が疲れると、首から肩や背中が凝ることになり、最後にはこれは腰にまで影響することになる。
私のかかりつけのクマチャンはこうしたカラダのメカニズムに関してはプロであり、こだわりのあるエキスパートであらせられるのだが、今日は私のかなり有効な対応方法についてご紹介。
といちょっと大げさな前フリになってしまったのだけれど、ポイントはメガネ。
メガネの専門家に相談して作ったわけだが、これを使い出してからは、すこぶる調子がいいのだ。
結論から先に書くと、目に負担をかけないメガネを使い、ゆがみのない画像を見るというのがベストの対応法なのだ。
メガネをかけるメリットは、まず、目とメガネの間に溜まっている空気が水分を保持して、目を乾燥から守ることができるという点だ。
だからメガネのレンズのサイズは少し大きめで、これは正しいメガネの専門店を選択すれば、相談に乗ってくれるはず。
実をいうと信頼の置けるメガネ店を探すというのが実はかなり大変なことで、私も数店の眼鏡屋を経由して今のメガネ店に行き着いたのだが・・
方法としては、店でメガネを作ったら他の複数の眼鏡屋で鑑定してもらうこと。
メガネを作るつもりで相談すればきちんと測定してくれるが、実は眼鏡屋によってはかなりいい加減なところが多いのだ。
このやり方の欠点は、そういう店に行き着くまでに少なからぬメガネ代が、かかってしまうという点なのだけどね。(笑)
コンタクトレンズをしている人はかなり多いと思うが、これはPCのディスプレイを見るには、実は最も目によくないことなのだ。
多分一旦コンタクトレンズに慣れてしまうと、眼鏡をほとんど掛けないということになると思うが、目のためには必ず毎日眼鏡を使用することだ。
いくら酸素透過性のレンズをつけても、装着している限り、黒目に対しての酸素は十分に行き渡らないと考えていいだろう。
厳密な言い方をすると、コンタクトレンズを外して、はじめて黒目がうまく呼吸できるようになるのだ。
さらに言えばいくらコンタクトを外していても、睡眠中は瞼に覆われているため黒目は空気に接触できないことになり、やはり酸素が不足してしまう。
よって目にとって最もよい状態というのは、コンタクトを外してから寝るまでの間の時間ということになるわけだ。
眼鏡をかけていないほとんどの方は、寝る直前になってはじめてコンタクトを外すケースが多いはず。
というのはコンタクトレンズをはずすと見えなくなるからね。(笑)
ところがこういうことを毎日続けていると、黒目は一日中呼吸しにくい状態が続いているわけで、積もり積もって角膜内皮に悪影響が出てくることになる。
コンタクトレンズは角膜という眼の表面の黒目の部分に直接載せるレンズなのだが、角膜も体のほかの器官と同様に酸素が必要で、もし酸素が足りない状態が長く続くと角膜の細胞がどんどん死んでゆくわけだ。
しかも、この角膜の細胞は一度死んでしまうと新しく作られることはない。
角膜の細胞は角膜全体に栄養を行き渡らせる役割があり、空気という栄養が不足すると、透明だった角膜は白濁化してゆくことになる。
このように角膜はいつも酸素と栄養を必要としているわけだが、コンタクトレンズを角膜の上にのせると、角膜が空気に直接触れずにコンタクトレンズ越しに酸素を吸入することになる。
最近のコンタクトレンズは酸素透化性が高いものが多く、かなりの程度の酸素を得ることができるのだが、それでも目のためを考えると、裸眼の状態にはとてもかなわないのだ。
研究によるとコンタクトレンズを何年も使用している人は、コンタクトレンズをしていない人に比べ、角膜の細胞の数が少なくなる傾向が見られるという。
そのためコンタクトレンズには装用時間というものが決められているはずで、本来は医師の許可よりも長くならないようにしなければならないのだが、ほとんどの人はルール違反をして装着をしているというのが現状だろう。
コンタクトレンズは改良を重ねられ、使い捨てや頻回交換などで安全性は昔に比べると高められてはいるが、基本的に眼に対して異物である以上、どんなに優れた物であってもダメージはゼロにはならないということなのだ。
眼科へ行って相談すると、まともなところなら、自宅に帰ったらすぐコンタクトをはずし、眼鏡を必ず毎日6時間使用するように指導されるはず。
コンタクトレンズを使うのなら、会社までの往復はコンタクトレンズを使って、会社でPCの前に座ったらメガネに変えるというのが、本来のコンタクトレンズの使い方なのだという。
というわけで、どうしても目が疲れる人は、ディスプレイの品質以前にコンタクトレンズをやめてメガネに変えることをお勧めする。
私は車に乗るときは遠くがよく見えるメガネをかけているが、かけると視力は1.2ほどになるのだが、眼鏡屋に言わせるとちょっと見え過ぎらしい。
人によっては、見え過ぎると疲れを覚える人もいるというが、見えたほうがいい人という人もいるので、このあたりの按配は自分で決めればいいだろう。
私はクッキリと見えたほうがいい派なので、メガネをかけて1.2の視力になるようなメガネをかけている。
だからPCのディスプレイを見るときには、メガネをはずすとちょうど、いい見栄具合だったと思っていたのだけれど、今回ベストなメガネをかけてみると、ちゃんと見えていなかったということがよくわかったというわけだ。(笑)
パソコンの画面を見るときは、目の位置からディスプレイまでの距離から言えば中近用メガネが最も適しているのだという。
遠近両用メガネというのもあるが、あれも2種類のレンズがコンビネーションで組み込まれているらしく、試用してみてわかったのだが、結局どちらも中途半端な見え方になってしまうのだ。
この点からもコンタクトレンズは問題ありで、遠くを見てはっきり見えるのなら、近くのPCのディスプレイを見るときは、焦点が合わずに見ているわけで、どちらにしてもすべての焦点距離をカバーできるレンズというのはないのだけどね。
言い換えれば、遠くを見るための焦点距離に設定されたメガネは、パソコンでは使えないということ。
またパソコン用の中近用メガネだと遠くははっきりと見えないことになり、目のために理想的なメガネをということになると、結局2種類必要になるというわけだ。
目のためを考えると、ガネをかける面倒さは我慢しなければならないということになってしまうのだけどね。
で、目の疲れに一番よくないのは乱視なのだという。
もちろん焦点が合っているという前提での話だけどね。
乱視もなく視力が裸眼で1.2以上という人は、30歳を過ぎると非常に少ないはずだ。
私の視力はパソコンを見ている時間の長さから言えば優秀な方らしく、そのためもあって、今まではメガネをかけなくても見えていたのだけれど、今回メガネを作ったのはこの乱視が入って見えている状態から脱却して、本来の歪みのない状態でディスプレイを見るためなのだ。
それと目を乾燥から守るというメリットもあるわけで、一石二鳥の効果があるため、思い切ってメガネを作ったというわわけだ。
私は20インチモニターを縦置きで3台使っているが、それほど目が疲れないのは、コンタクトレンズを使っていなかったからだろうと思う。
でそのメガネを使っての使用感だが、このメガネは中近両用なのでバシっと焦点が合うところと、あわないところの差がある程度あるのだ。
つまり手元のいわゆ本を見る角度でのレンズの具合と、目線が正面の部分とのレンズの効き具合が違っているわけだ。
だから、3台のディスプレイを見る場合、目の玉だけを動かすのではなく、ディスプレイの方へ顔を動かして見るのが使いこなしのポイントとなる。
メガネをかけて数時間もすればすぐに慣れたけれど、このメガネをかけると、いかに今まで目の玉だけを動かして見ていたかということがよくわかる。(笑)
メガネ店からのアドバイスを総合すると、ディスプレイを使って目が疲れるのは、目の状態あるいは使用状況に問題があるのではないかということだった。
白人で目の色素が薄い場合目の色素が濃い日と比べて明るさには弱い傾向にはあるらしいが、乱視さえなければ、少々明るかったり暗かったりしても、目には本来の調節機能があるわけで、本来裸眼でもそれほど目が疲れるものではないのだという。
海辺の強い日差しのところや、日陰を出たり入ったりしても目が悪くならないのは、この調節機能があるからで、目が健康ならそれほど神経質になる必要はないのだ。
それよりもディスプレイを見る場合、焦点が合ってなかったり、乱視が入った状態で見ることのほうのが、はるかに目に悪いのだという。
とにかくこのメガネをかけると、ディスプレイの目地のザラザラ?までもが見えるほどクッキリ見えるのだが、ディスプレイのザラザラが見えても、それが目の疲れに繋がるわけではないので安心していいということだった。
フレームは LINDBERG / リンドバーグ
それと長時間ディスプレイを見ていても、このメガネをかけていると、目が乾燥しないという感じが高いのは確かだ。
あとアドバイスとしては、時々メガネをはずして、遠くをぼんやり見て休憩するというのが、目にはとてもいいことなのだと言う。
コンタクトレンズは、こういう脱着については、メガネよりさらに面倒だから、ますますハンディーとなるわけだ。
ということで、現在コンタクトレンズを使っていて目が疲れる方は、メガネに変更されることを強くお勧めする次第。
ウチはカミサンの場合、視力は私より悪いがやはりメガネで、娘も最近PCのせいで目が悪くなったらしいが同じくメガネ派だ。
ということで今回は、映画俳優などの仕事で、どうしてもメガネをかけるとまずいというケース以外、メガネにした方が何かとカラダにはいいですよ、というオチとなったわけだが・・
ちなみに長い日記は、多分メガネのせい。(笑)