フェイスブックのIPO失敗には、いくつかの要因が絡んでいる。
IPOを成功させるためには公開初日の値上がりは必須条件なのだ。
フェイスブックのエバースマンCFOによる公開株数増加の決断が、一つの要因だろう。
引受主幹事 モルガン・スタンレーでエバースマン氏のアドバイザーを務めた人物が、需要は十分にあると同氏に保証したことを関係筋が明らかにしている。
フェイスブックの日足チャートを見ると、初日の下げが最も大きく、昨夜やっと陽線が出現。
最初のローソク足の上ヒゲといい、ローソク足がだんだん短くなるというパターンといい、典型的な下げパターンだ。
さらに、引受主幹事を務めた少なくとも2社のアナリストは、IPOの投資家向け説明会の開催中に、業績見通しを修正していたのだ。
両社のアナリストが見通しを修正した正確な日時は不明。
だが、関係筋は、フェイスブックが5月9日に目論見書を更新してからすぐに、アナリストが見通しを修正したと述べている。
9日といえばIPOの約1週間前。
この修正を知っていたかどうかによって。損益に差が出たようだ。
フェイスブックと引受会社がまだ投資家への売り込みを行っていた時期に修正を知れば、18日にIPO株式が値上がりしていた間に売却することができたわけだ。
だが見通しの修正を知らなければ、IPO株式をそのまま保有することになる。
30分足で表示したフェイスブックのチャート。
20MAがやっと追いついてきたようだ。
初日の混乱がチャートにあらわれている。(笑)
どうやらやっと、下げ止まってきたが、さてこれからどうなるかだ。
どちらにしても数日以上保有するスイングトレードでは、こうしたいわゆるファンダメンタル情報のチェックは必須で、これをミスると大きな損を出すリスクは避けられない。
こうした点から、特に個人のトレーディングは、何と言ってもデイトレーディングが有利。
個人投資家は、一般的にリスクがなんたるかを知らないことが多いからね。
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