御影ジュエンヌ という、写真を撮るにはコンディションの悪い環境で使った FUJIFILM X10。
かなり慣れてきたので、このあたりでインプレッションを書いてみようかなと。
今回は照明が暗く、逆光気味の一方向の光がメインという、コンデジには厳しいい条件だったが、それでもこれだけ撮れたのは、ちょっと意外。
夜の白熱電球下という条件だったので、色温度は2000から2100までの値で編集。
Lightroom4 ではブラシを使って、部分的にホワイトバランスを修正する、などということもできるのだが、今回はそういう手間なことは一切なし。(笑)
すべて FUJIFILM X10 で撮影したわけだが、一枚もピンボケなし。これは立派。
プロは、豊富な光量の照明で、三脚を使って撮影するわけだが、我々素人は店の照明だけで、しかも手持ちなのだ。
このカメラは、ピントが合っていないと、液晶画面の中央のインジケータが赤く光るので、これが緑になったタイミングでシャッターを押せば、まず大丈夫。
フレンチレストランで撮った写真は、 Lightroom4 ですべて水平を確認しているが、こうした水平出しを含めたトリミングのやりやすさは、このソフトがベスト。
フォトショップは、水平線を引いてからという余計な手順が必要だし、SILKYPIX5 Developer Studio Pro5 も持っているが、操作性では Lightroom4 の圧勝。
Lightroom4 では、ホワイトバランスをコピーしてペーストするという方法で、全部の写真をすべて同じ色温度にすることもできる。
ただ料理の色を中心にしたホワイトバランスにすると、白い部分の色がバラつくことになる。
白い部分で合わせると、料理によっては、見た目の印象と変わることになるわけで、どちらにしても、どちらかをを選択しなければならない。
今回は料理そのものの色の再現を重視したので、皿の白い色は若干バラついている。
このカメラは、ズームレンズがスイッチを兼用している。
ただ、レンズが飛び出した状態で、一度レンズを引っ込めて電源を切り、もう一度リングを回してオンにしても、何故か時々動作しないことがある。
問題点は、それくらいだろうか。
多くのコンデジでズームインしようとすると、ボタンを押しながらジリジリ動くという、いわゆる「痒いのに靴の上から掻かなければならない」パターンになるわけだ。
だがこのカメラはデジイチと同じズームリングを回すという方式。
スイッチが時々オンにならない問題を差し引いても、十分にお釣りが来る、というものではなだいろうか。
35ミリ判換算で28-112ミリ相当の光学4倍ズームは広角側で F2.0 という明るさ。
しかも望遠側でも F2.8 と1段しか暗くならないのだ。
撮像素子は「2/3型」のEXR CMOSセンサーで有効1200万画素。
高級コンデジによく見られる 1/1.7 - 1.1.8型 よりもサイズが大きく、コンパクトデジカメとしては最大クラスのセンサーを搭載している。
ネットでは、記事関係以外でこのカメラのインプレッションを、何故かほとんど見かけることはないのが不思議。
様々な条件で撮ってみると、非常に使い勝手の良いカメラなのにね。
ダイヤルやスイッチ類は多いが、多くのコンデジは設定を変えようとすると、メニューボタンを押し、選択しなければならない。
メニューの階層が深かったりすると、面倒になって、結局使わなくなってしまう。
GR DIGITAL4だって、自分でメニューにあらかじめ登録しておかなければならない。
おまけにあのカメラは、ピンボケになりやすいのだが、価格ドットコムを見てもそういう書き込みは一切ないのだが・・
一体どうなっているのだろうか。(笑)
こうした液晶画面を見ながら撮影するタイプのカメラは、夏の直射日光下では、液晶表示の情報は、ほとんど見えなくなる。
だからこそ、撮影時には「これで間違いなく獲れているはず!」という信頼感が必要になるのだ。
そういう意味でスイッチ類の多い X10 の方向性は、他のコンデジとは一線を画した設計思想だと言っても差し支えないだろう。
ISOだってファンクションキーで簡単に変更することができるしね。
ある程度枚数を撮ると、カメラのクセというものが大体わかってくるから、ハズす事もなくなってくるわけだ。
日記でもカメラでも、やはり数をこなすというのは、大事なことなんだなと・・
ちょっと強引なオチで最後を締めてみました。(笑)