声優

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昔アメリカで声優をやったことがある。

シアトルの南に位置する”フェデラル・ウェイ”という地域に、世界最大規模の木材会社ウェアハウザー社がある。

Weyerhaeuserは、こちらにWEBもあるが、難しいスペルだ。

20120510voice-01.jpg

この会社の100周年記念のビデオ製作で、ビデオに登場するこの会社のエライさんたちがしゃべる英語の、日本語吹替えの仕事が舞い込んだのだ。

その3週間ほど前にオーディションがあって、その結果の返事待ちだったのだが、忘れた頃に電話があり、「君に決まったから来てくれ」だって・・(笑)

 

セミナー屋さんからも、時々「よく通るいい声だ」と何度か言われたことがあるからね。

親に感謝だ。(笑)

20120510voice-03.jpg


確か午後3時前頃に、一路ダウンダウンへ。


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録音スタジオの名前は、Rocket Pictures

だからこのように月の周りを、回っているロケットがレトロ(笑)

Rocket.gif

ちょっとロフト風の雰囲気で、ちょっと古い絵や、雑誌が無造作に置かれている。

photo.gif

中には、小さな録音スタジオがたくさんある。

スタジオの大きさからいうと、音楽というより、映画やビデオの声の録音が中心のようだ。

で、小さなブースのあるスタジオで録音することになり・・

20120510voice-02.jpg

パソコンはマッキントッシュで、もちろんデジタルレコーディング。

ビデオの画像とあわせるので、「せりふ」の長さが決まっているらしい。

だから、アシスタントの帽子をかぶっている女性が、ストップウォッチを持って、時間を計りながら進めるのだが、彼女はアメリカ・アジアンのようで、日本語は少しだけわかるようだけれど、作業を進めるうちに、ほとんど知らないのも同然だということが、だんだんわかってきた。

大丈夫なのかなあ・・(笑)

20120510voice-05.jpg

でブースに入り、2重のドアを閉めると、静寂の世界。

ヘッドホンをかけて、今日は喋るだけ。カラオケじゃないんだからね。(笑)

12ページくらいの原稿から、20フレーズほどを録音。

2、3人の喋りを録音するのだが、各テイクは大体3パターンで、しゃべるスピードが「遅め・早め・もっと早め」の3種類。

ただ、長めの文章で、言葉の組み合わせによっては、とても喋りにくいフレーズがあり、それを速くしゃべると舌がもつれそうになる。(笑)

大体一回練習したら、即本番。

StudioB.gif 

ヘッドホンからエンジニアの指示を聞いて、ブースの中と外とでやり取りをする。

もちろんヘッドホンからは、自分の声が返ってくるが、はっきりと息遣いが聞こえるし、マイクを「吹く」とノイズが入ってやり直し。

取り直しは3回くらいだったかな。

studio3.gif

お疲れ様で、外へ出たら、1時間半ほど経っていた。

面白い経験だったけれど、映画やTVの2時間ものなんかだったら大変だろうね。

まあ、どんなことでも、仕事となると大変なんだな・・としみじみ。

というわけで、いまだに「口三味線」は得意。(笑)

 

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