トレーディングフロアでのトレーニングでは以下の条件を設定している。
毎日のすべてのトレードをチャート上で検証し、チェックシートの記録と照合。
問題点と対策を含めたした報告書を Executioner Internal へ記録すること。
記録は翌日のマーケットが開始する前までに Executioner Internal で公開すること。
だがアップされている検証を見てみると、全く不完全で、本人も理由がわからずにやっているようにしか思えないものが多い。
それが証拠にそうしたケースでは、成績が全く向上していないのだ。
では、ブログにチェックシートとチャートを照合して毎日アップする理由はどこにあるのだろうか?
彼の検証を例にそのまんま引用しておこう。
↓
目標
1.オールグリーン。継続
2.損益評価が「×」であったらロスカット。
3.損益評価の経過で、「△」が2連続の評価となったらこれも脱出とする。
結果
1.オールグリーン化80 %
2.「×」ロスカット
チェックシート上から10箇所中10ロスカット。100%
3.「△」2連続脱出
チェックシート上から2箇所中2脱出。100%
問題点
基本ルールにしたがって行動したので、問題点がない。しかし執行ミスが2箇所あった。
ルールどおりにトレードをしても成績が悪いので、このやり方は少々問題があるのではないかと感じる。
対策
先週のやり方に戻すことが1番だが、まずは1週間チェックシートの変更をしたこのやり方で様子を
見る。
チェックシート
全チャート(暇なときにどうぞ)
1.はオールグリーンでの結果
2.は「×」でのロスカット。
3.は「△」2連続での脱出
OK⇒達成
NG⇒未達成
NFLX
1回目エントリー
1.OK
2.OK
3.該当なし
CELG
1回目エントリー
1.OK
2.OK
3.該当なし
XLNX
1回目エントリー
1.OK
2.該当なし
3.OK
2回目エントリー
1.OK
2.OK
3.該当なし
3回目エントリー
1.NG
2.OK
3.該当なし
ALXN
1回目エントリー
1.NG
2.OK
3.該当なし
以下は省略するが、すべてのトレードについてこのようにして検証されている。
大事なことは、この検証から何を引き出すかだ。
以下は私の検証だ。
一番上の数字は損益。
次の緑の×はチェックシートの損益の評価。
3番目はヒゲの評価。
入れ替え対象銘柄があるのなら 入れ替え対象となる次のローソク足の頭で手仕舞いするのは NFLX。
だが39分台で入れ替える銘柄は、彼の執行されたリストには見当たらない。
そうであれば、せっかく3銘柄でリスクを最大減にしているのに、この時点で2銘柄に減らしてまでリスクを増やす必要は全くないのだ。
つまりこの時点では、入れ替える銘柄がなかったわけだ。
そうであれば、NFLXのロスを入れてもトータルで損益がプラスになっているのだから NFLX を切る必要はないことになる。
ALXNへ42分でエントリーしているが、それなら NFLX をもう一本待ってローソク足の色を確認してからでも遅くないだろう。
トレードでは、自分が保有する3銘柄のユニットで、利益を最大にするためにのマネージメント能力が問われるのだ。
以上の考え方なら NFLXは次のローソク足は長い陰線になるまでホールドできたため、以後も引き続きホールドすることができたわけだ。
結局 +2000ドル以上のゲインを見逃してしまったことになる。
せっかく時間をかけて検証をしていても、チェックリストとチャートとの照合が一目瞭然でわかるような工夫が足りないため効果のない検証となっているのだ。
そもそもが照合をする部分以後のチャート表示は不要なのだ。
関係ない部分のローソク足を表示しても、ローソク足が小さく見にくくなるだけであり、何のメリットもないのだ。
ルールどおりにトレードをしても成績が悪いので、このやり方は少々問題があるのではないかと感じる。
目標
1.オールグリーン。継続
2.損益評価が「×」であったらロスカット。
3.損益評価の経過で、「△」が2連続の評価となったらこれも脱出とする。
と3つも上げているが、身につけるスキルは一度に一つだけだと、あれほど繰り返しているのに、何故出来もしないスキルを3つも目標にするのだろう?
損益評価が「×」であったらロスカットするというのは、入れ替える銘柄を探せればという前提だ。
彼の認識は、ルール通りにトレードをしているということになるが、そうだろうか?
こういう場合、ルールを箇条書きにしてみることだ。
1・常に3銘柄ユニットで保有する。
2・チェックシートで銘柄の入れ替えをして、トータルでプラスになるようにマネージメントする。
3・これを続け、1時間集中してトレードできるようになる。
これがルールであり、目的なのではないだろうか?
1・オールグリーンの訓練は、最後の段階でいいのだ。
3・損益評価の経過で、「△」が2連続の評価となったらこれも脱出とするというのは、銘柄を常に3銘柄保有の状態にできてからの話だ。
というわけで、私の判定は、目標の設定方法と、トレーニングの方法が根本的に間違っているのではないだろうか? ということになる。
なぜなら、「正しい」のであれば、これほどマイナスが続くというのはありえないからだ。
真剣にやるというのは、こうした追求を、妥協せず真摯にやるということではないだろうか?
これは何も彼だけの検証について、文句を言っているのではない。
多くの人が、勝手に自分で都合の良いルールを設定し、それを正しいと勝手に判定しているのだ。
一ヶ月トータルでの成績が、成否の判定を何よりも如実にあらわしているのだと考えること。
もう一度自分の検証方法を見直すには、5月の連休は絶好のチャンスなのではないだろうか?
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