デジカメの使いやすさとは何だろうか?
もちろんカメラが小さいといつも携帯できるというメリットはある。
だが撮影中の使いやすさはどこにあるのか?
というとそれは、オートフォーカスの精度と速度で決まるといっても過言ではないだろう。
デジタル一眼レフカメラは、専用のAFセンサーを積んでいる。
このセンサーで、ピントが手前あるいは奥に、どれくらいずれているのかがわかるのだ。
そのため非常に早くピントを合わせることができるわけだ。
さらには、ずれている距離までわかるため、撮ってる被写体がどちらの方向へ、どの程度の速度で動いてるのかも認識できるのだ。
そのため。あらかじめ動きを予測してピントを合わせるという、「動体予測AF」が可能になるのも大きなメリットといっていいだろう。
一方で、コンパクトデジカメは、構造上専用センサーを、精度の高いTTL方式で積むことは不可能なわけだ。
そのため高速なAFは難しくなり、相手が動いてる場合も、速度や方向をすぐに認識できないため、動体を「追尾」するオートフォーカス方式とならざるを得ないわけだ。
GR DIGITAL4 があるパターンの被写体で、狙った位置にピントが来ないのは、この理由によるもので、デジタル一眼レフカメラで撮り慣れていると、撮影中にピントが外れないように余計な神経を使うことになる。
これは構造上の問題なので、GR DIGITAL4 だけが、ピントを外すというわけではなく、液晶モニターをファインダー代わりに使っているカメラは、どうしても、そうならざるを得ないわけで、そういう違いをわかって使うことが、大事になるというわけだ。
上の3枚はすべて GR DIGITAL4 で撮影
とにかく、ピンぼけの写真はどちらにしても使えないわけだから、ピントを確実に捉えて撮影できる信頼感、というのは、デジタル一眼レフの最大の魅力ではないだろうか?
GR DIGITAL4 を使ってみることで、このことがより鮮明になったというのが面白い。
ただ食べ物を撮るときに限って言えば、GR DIGITAL4 は最高に使いやすいカメラだと思う。
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