本屋にある時間滞在していると、ウンコがしたくなるという経験をお持ちの方は多いという。
ネットで検索してみても、これはかなりの人が経験している現象のようだ。
これについての諸説をまとめてみると次の6つに分類される。
1・ トラウマ即ち心的後遺症説
本を見ると人はをリラックスして生理的に活性化し、トイレに行く引き金となり、一度そういう欲求を体験すると、次からは条件反射的にトイレに行きたくなるというもの。
だが心的後遺症がない幼児でも本屋に入るとウンコしたいと言い出す子供が多いという点は説得力が欠ける説だ。
2・ 紙やインクの臭い説
何となく納得できそうだが、では本屋の店員はみんなそうなるのかと言うとそうではないという。
3・ 狭い空間で立つと便意を誘うという説
広い書店でも同じだし、ラッシュ時間帯の電車で多くの人がウンコしたくなるだろうか?
4・ 本を手にとり、マブタを伏せて読んでいる姿勢が便意を誘う説
マブタを大きく見開けば交感神経のスイッチが入り、マブタを伏せて半眼になればスイッチが切れる。交感神経のスイッチが入れば緊張しているので便意を催さないが、本屋で本を手にとりマブタを伏せて読むとスイッチが切れ、緊張がほどけ便意を催すというもの。
では満員電車でマブタを伏せ、本を読んでもウンコしたくならないのは何故なのか?
5・ プレッシャー説
本屋にはトイレがないか、あっても少ない。そのため本屋に入るとトイレに行けないというプレッシャーによって便意を催すというもの。
6・製紙会社陰謀説
今から30年程前は日本の製紙業界は伝統的和紙からいわゆる洋紙への変革期で、製紙会社はパルプ製造の大規模な設備投資をしたが、トイレットペーパーは 企業や公共トイレ用途以外では全く売れなくなり、経営的に危機的な状況に陥ったという。
「日本製紙会社連合会」はこの危機を乗り越えるため、トイレットペーパー需要を高めるかについての会合を開き、あらゆる製紙・加工紙の中に「桃核承気湯」という漢方で使う 便秘薬を混入させ、これを流通させることで企業や学校、市中でのトイレ需要を喚起させるという「漢方作戦」を実行。
作戦は、桃仁、大黄、芒硝、桂枝、甘草といった薬草を、安定剤と称して製紙繊維の中に微量混ぜ込むというもので、製紙製品、つまりノートや本、包装紙、 OA用紙などを日常生活の中で何気なく使用する中で、日本人の便通を少しずつ良くするという壮大な作戦だった。
実験では副作用はほとんどなく、極秘裏に実行された結果、トイレットペーパー需要はこの作戦の結果、当初の目的どおり右肩上がりに伸びていったのだという。
大量の本を陳列する本屋では、この「桃核承気湯」の効果が蓄積されることで、便意を催すと言う説だ。
だけど一番ウソ臭い。
で結局ネットでアチコチ調べても、結論らしきものは見当たらなかった。
だが鍼灸師の間ではこの件は解明済みだという。
本屋へ行って立ち読みをしたり、などという時間を過ごすということは、時間に余裕があることが多く、つまりリラックスしているわけだ。
リラックスすると、自律神経に変化が起きる。
自律神経というのは、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経。
自律神経には二つの種類があり、一つの器官に対して互いに相反する働きをする。
交感神経は起きている状態の神経、つまり緊張している時の神経で、副交感神経は寝ている時の神経、言い換えるとリラックスしている時の神経。
交感神経が緊張した状態が続くと、血流障害による溜め込みと副交感神経が正常に働かないための排泄・分泌能の低下が起こるのだ。
そうした状態で本屋へ行ってリラックス状態になると、副交感神経が働き、小腸は運動を促進して排便したくなり、膀胱は排尿を促すという仕組みだ。
そのため忙しいときに、目的の本だけを買いに本屋へ行っても、便意を催す度合いは低くなる。
また本を読む習慣のある人は、本に囲まれると頭の中がリラックスするモードになりやすく、 本を読む習慣があまりない人は、排便を催しにくい傾向になるということになる。
もちろん個人差はあるわけだが、こういう傾向があるというのは、納得できるものではないだろうか?
試してガッテン?!(笑)