今日はロジカルでない日記だけど、たまにはね。
バーは混みあっていて、私の座る椅子は物理的に一つしかなかった。
左には20台の女性ばかりが5人。
右には20台の2人連れの女性2人。
その右には野郎が3人。
私はその間に座るしか選択肢がなかったが、バーの中央。
左右のスピーカーの中央でもあり、素晴らしい音が聞こえるポジションだ。
(こんないい場所で)すみません。
バーテンのJいわく、「これはもう宿命ですよ」。
宿命とはなんだろう。
運命は今現在私たちが生きているこの現世のことに限定されているのに対し、宿命は、過去世から受け継いでくるものかもしれない。
どちらも自分の意思ではどうにもできないように思えるが、運命は変えることができるのに対し、宿命は本質的、根源的なものを指す。
生まれつき体が不自由だなどというのは、宿命といっていいだろう。
宿命というのは「木」でたとえると、根のようなもので、運命は葉や実のといえるだろう。
土台である宿命は、当然運命にも影響するため、宿命は私たちの現実の生活に強い色を落としている。
特に意識していなくても、知らず知らずのうちに、それぞれの宿命のもとでの生き方を歩むことになるのだ。
運命をコントロールしようとしても、結局は宿命の指し示す方向に傾いてゆかざるを得ない。
川を渡りたがっている、カナヅチのサソリが、カエルの背中に乗せてくれと頼んだ。
カエル : 君を乗せたら僕を刺すに違いない。
サソリ : 僕が君を刺したら両方とも溺れてしまう。
カエルはしばらく考えたが納得し、サソリを背中に乗せて川を渡り始めた。
だが半分まできたとき、カエルは背中に強烈な痛みを感じ、自分がサソリに刺された事に気がついた。
徐々に沈み始めるカエルとサソリ。 カエルは叫んだ。
カエル : サソリ君どうして僕を刺したんだ? 溺死すると分かっているのに・・
サソリ : 仕方なかった・・これは僕の性(サガ)だから・・
あなたの宿命はカエルタイプ?それともサソリタイプ?
自分の性(サガ)には逆らえない。
こともあるのだろうか?(笑)
「クライング・ゲーム」の一コマですか?
もし、そうだとしたら、嬉しい。あの映画は好きな作品です。男も女も、それぞれの性で生きているんだと痛感します。どうすることも出来ないジレンマに悩みながらも、各々、過ごして行かなくてはならないのでしょうね。
もし、映画とは無関係ならスミマセン...。