実在の天才ボクサー、カーターを演じるデンゼル・ワシントンの素晴らしさをたっぷり味わえる映画だ。
ボクサーはキャリアの絶頂で、冤罪によって投獄され、終身刑を言い渡される。
だがある日、獄中で書き上げた自伝に影響された少年が出現。
自由を得るまでのて過程がじっくりと描かれている。
脇を達者な俳優陣が固めているため、実話に基づいたストーリーによって、映画ならではのコクと深みを味わうことができる。
ノーマン・ジェイソン監督は主人公と少年の友情をメインに、人種差別、冤罪に正面から取り組むことで、作品に力強さと輝きを加えることに成功している。
囚人服を拒否、誇りを持ちながら苦境に耐え、希望を信じる姿には心が震える。
デンゼルが出演を熱望したというだけあって、彼の渾身の演技が見られる、素晴らしい作品だ。
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