AIJ投資顧問の受託企業一覧

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厚労省が2000億円の年金を消失させたAIJ投資顧問の受託企業一覧を公表。

AIJ投資顧問に運用を委託していた厚生年金基金等について

AIJと契約の36基金名を公表 厚労省、半数以上は拒否

厚生労働省が、AIJ投資顧問(社長は浅川和彦)と契約していた企業年金84基金のうち、36基金の実名(名前)を公表。

AIJはケイマン籍のファンドを購入。

オリンパスとも構図が重なると指摘。

実名公表を承諾「36基金」のリスト

長野県食品 《金額》10.1億円 《割合》不明
東京都石油業 《金額》53.1億円 《割合》不明
甲信越印刷工業 《金額》40億円 《割合》35.2%
愛知県トラック事業 《金額》89.3億円 《割合》不明
北海道乗用自動車 《金額》15億円 《割合》約8%
神奈川県電設 《金額》8.5億円 《割合》不明
静岡県中部機械工業 《金額》約11億円 《割合》約8%
名古屋乗用自動車 《金額》11.5億円 《割合》約10%
全国光学工業 《金額》30億円 《割合》不明
中日本段ボール 《金額》9.1億円 《割合》不明
北海道石油業出典 《金額》約30億円 《割合》約15%
中部電気工事業 《金額》不明 《割合》不明
北海道トラック 《金額》22.4億円 《割合》約6%
長野山梨石油 《金額》20.9億円 《割合》不明
全九州電気工事業 《金額》32.1億円 《割合》不明
東部ゴム 《金額》45.7億円 《割合》不明
関東六県電気工事業 《金額》11.1億円 《割合》不明
全国商品取引業 《金額》21.4億円 《割合》不明
埼玉県トラック 《金額》25.6億円 《割合》5%強
北海道電気工事業 《金額》17.6億円 《割合》不明
東京空調衛生工事業 《金額》39.2億円 《割合》不明
神奈川県印刷工業 《金額》54.5億円 《割合》56.9%
京都府建設業 《金額》19.1億円 《割合》10%以上
京都府トラック事業 《金額》10.8億円 《割合》不明
ホンダ販売 《金額》10.5億円 《割合》不明
日本造船・関連工業 《金額》9.9億円 《割合》不明
神奈川県情報サービス産業 《金額》12.5億円 《割合》不明
徳島県トラック 《金額》3.5億円 《割合》不明(数%)
横浜金沢 《金額》5.9億円 《割合》不明
富山県機電工業 《金額》5.9億円 《割合》不明
福岡県エルピーガス 《金額》不明 《割合》39.5%
全国卸商業団地 《金額》38.7億円 《割合》不明
福岡県食品産業 《金額》12.2億円 《割合》不明
全国宅地建物取引業 《金額》15.8億円 《割合》不明
新潟県機械金属工業 《金額》11.8億円 《割合》不明
安川電機 《金額》不明 《割合》2%未満

厚労省発表以外で明らかになっている「基金」

日本ユニシス 
《金額》約56億円 《割合》約6.6%
SCSK 
《金額》54億円 《割合》約13%
ライオン 
《金額》約18億円 《割合》約5%
コスモ石油 
《金額》約18億円 《割合》不明
大日本印刷 
《金額》約10億円 《割合》1%
富士電機 
《金額》約93億円 《割合》約9%


関連リンク

AIJ投資顧問に運用を委託していた厚生年金基金等について|報道発表資料 - 厚生労働省

 
 
日刊ゲンダイに関連記事 

<あの小室哲哉の詐欺事件に辿り着く>

2000億円もの企業年金はどこに消えたのか――。

巨額の企業年金資金を消失させた「AIJ投資顧問」の背後には、怪しげな人物が連なっている。

サラリーマンの「老後の備え」を食い物にした連中を追っていくと、あの小室哲哉事件にたどり着くのだ。

AIJの設立は1989年。野村証券OBで現社長の浅川和彦氏(59)が経営権を握ったのは、04年ごろとみられる。

このころから野村時代の先輩で、総会屋への利益供与事件で逮捕・有罪となった松木新平氏(67)とタッグを組み、年金運用を開始。

集めた資金は実質的なグループ会社の「アイティーエム証券」を通じて、租税回避地の英領ケイマン諸島に流れ、当局の監視を逃れていた。

「アイティーエム証券は自主廃業した山一証券など大手証券会社OBら約10人が集まり、98年に設立された。

7年前には、大阪地検特捜部の家宅捜索を受けています。

05年10月に関連会社の役員だった証券会社OBが、1部上場の測量機メーカー『ソキア』の株価操縦事件で逮捕。

この不正な株売買に関与したとして踏み込まれたのですが、大阪地検の真の狙いは別にあった。

アイティーエムには、大阪地検がマークしていた関西の大物仕手筋と関係があるメンバーもいて、その動向に関心を示していたのです」(司法関係者)

この「関西の大物」とは、07年に大阪地検特捜部に証取法違反(株価操縦)で逮捕された西田晴夫(昨年3月に死去)だ。

西田が仕手戦の舞台にしたのが、ジャスダック上場の「A・Cホールディングス」。この会社から小室哲哉はヒット曲の著作権を担保に「月利5%で3億円」という高利融資を受け、返済に窮して詐欺に手を染めた。

はたして年金消失にも、怪しい面々が一枚噛んでいるのか。

リーマン・ショックがあったとはいえ、2000億円規模の資産を消失させるのは極めて異常だ。AIJは集めたカネを流用したとみるのが妥当である。

「野村時代の浅川社長は、営業マンとして汗をかき、実績を上げたタイプ。

ケイマン経由の複雑なスキームを思いつくような人物ではない。

証券監視委にも『お金がどう運用されているか状況を把握していない』と話しています。

浅川社長は単なる“雇われ″で、バックに黒幕がいるのではないか」(監視委事情通)

年金消失の闇は深い。


(日刊ゲンダイ2012年2月27日掲載)
  
  

アメリカでは、個人が自分の責任でファイナンシャルプランナーと相談しながら、自分のための年金プランを作成するというのが一般的。

仮に損が出たとしても、
誰かに任せっきりで損を出した時と比べ、心理的な納得度として「自分の判断の結果」のほうが受け入れやすいはず。
 
これを機に、そういう選択肢が議論されるようになるだろうか?

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