コマツと言えばブルトーザーなどでおなじみの建設機械メーカー。
コマツの建機には遠隔管理システム「KOMTRAX」(コムトラックス)が組み込まれている。
建機についている全地球測位システム(GPS)と組み合わせることで稼働動向を把握しているわけだが、決算の会見ではこの稼働時間データが公表されている。
どの国でどれだけの時間稼働しているかが分かるため、分析の方法によっては世界の景気動向を知ることができるというわけだ。
最近の記者会見でコマツの最高財務責任者は、「米国と復興需要が期待できる国内は好調」「来期にかけても需要は強いのではないか」と述べている。
ということはコマツの株価にも当然連動するわけだ。
昨年12月と今年1月の直近2カ月間の主要株価指数の推移では・・
日経平均株価4%高、米国5%高、ドイツ6%高、フランス5%高と軒並み堅調。
一方で中国・上海株は2%安。
問題は中国に不安材料があり、データでは中国の11月は19%減、12月も13%減。
「反転の兆しが見えない」という。
ではチャートで確認してみよう。
小松製作所(6301)の日足チャートを見ると上げている。
縦のラインは2011年12月アタマ。
小松製作所(6301)の週足もこれからかな。
小松製作所(6301)の月足を見ると東北大震災で大きく下げている。
だが日経平均はダメ。
一方の米国ナスダックマーケットは高値更新。
いかがだろう?
月足同士で比較するとコマツや日本経済はまだダウントレンド。
米国はアップトレンド。
このニュースは日経の記事を元にしているが、どうも日経による景気判断を超楽天的に発表しているようだ。
いわゆる情報操作。
景気が良くなってきていると、思わせたいようなのだが、今の時代にそんなことをして何になると言うのだろう。
えっ?スポンサーの顔色?
すっかり忘れてました。(笑)
今までのいろいろな記事を見ると、日経はどうも、いわゆる「大本営発表モードというバイアスをかけた」記事にしている。
私にはそう見えるけどね。
原発の放射能漏れの政府やメディア報道と同じバイアスだな。
チャートを読めれば、これくらいはバレてしまうのにね。
国内投信の日本株ファンドマネジャーは「コマツが月次でデータを発表してくれれば、銘柄選別の参考になるのに」と漏らしたらしい。
チャートを見ればいいのにねえ。
ということは、総合的に判断して、チャートの読み方がわからないのかもしれない。
おお怖。(笑)