日本のヘッジファンド

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面白い日経の記事を発見。というか日記ネタというべきでしょうか。^^

ヘッドラインと見出しをざっと並べてみると・・

jhedgefund.jpg

強い和製ヘッジファンドに学べ 逆風下でも好業績・新理論・技術駆使する「第3世代」

投資判断に人工知能を活用・暁翔キャピタル「月次単位のプラス」めざす

GCIアセット、手法組み合わせ割安資産を選出・オプション活用、相場急落時に利益

 

 

という合計4ページの記事。

ヘッジファンドの運用成績を集計している調査会社ユーリカヘッジによると、日本の株や債券で運用するファンドの11年の成績は1%のマイナス。

全体(4%マイナス)より底堅いのだという。

 

日本が2000年前後に運用を始めたヘッジファンドは、業界で「第1世代」と呼ばれるという。

04年ごろから台頭したのが「第2世代」で中小型株のロング・ショート(割高な株を売り持ちし、割安な株を買い持ちする)戦略。

06年に中小型株バブルが崩壊し、和製ファンドの多くは成績が悪化。

さらに世界的な金融危機で投資家が資金を引き揚げ、ファンド閉鎖が相次いだという。

そして、数々の混乱を経て登場してきた新興ファンドが「第3世代」。

最新の理論と複雑な運用テクニックを駆使する。バブル期の上げ相場を知らず、「売り」から入るのが上手、などともいわれるという。

   

ざっと内容を要約すると・・

 

■投資判断に人工知能を活用

投資手法は、例えば株安時に頻出するワードが増えたら、市場は弱気と判断して株価指数先物に売りを出す。最近は「イタリア」「格下げ」などのワードが相場下落を示唆するという。市場心理の先、先を読んで頻繁に売買を繰り返す、この手法で運用開始以来の収益率は20%を超える。

 

■暁翔キャピタル「月次単位のプラス」めざす

日本の中小型株を中心としたロング・ショート戦略のファンドは、資産残高が約190億円。ファンド・オブ・ファンズの資金が中心だが、2年以上の運用実績ができ、日本の年金基金の資金も入り始めた。

徹底的に投資先を調べ上げ、ともすれば見過ごされがちな中小型の成長株を発掘する手法にこだわる。

月次単位でプラスを出し続けることを目標にしており、運用開始から30カ月でマイナスは3カ月のみ。

11年の運用成績は14%強のプラス。

業績は四半期ごとにチェックしているが、会社側の説明と実際に出ている数字が合わない時は要注意だ。ただし、株価の変動が大きいため、「損切りするのは買うときに想定していた理由が崩れた時」という。

 

■GCIアセット、手法組み合わせ割安資産を選出

株式や債券はもちろん、資本と負債の性格を併せ持つハイブリッド証券、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などのデリバティブ(金融派生商品)まで、幅広く運用。

ファンダメンタルズ分析やクオンツ(定量分析)を組み合わせて、その時々で最も割安な資産を選び出して投資するというもの。

昨年9月に立ち上げた2つめのファンドは世界中の資産に投資する設計。こちらも1月6日までの成績は2.7%プラスと出だしは順調だという。

 

■オプション活用、相場急落時に利益

ファイブスター投資顧問が2010年7月に運用を開始。基本的な手法はオプションの売りと買いの組み合わせ。

例えば価格20円のプットオプション(売る権利)を買い持ちにし、価格50円のプットオプションを売り持ちにしておく。実際の株価が急落すると、売り持ちの50円のオプションは価格が上がって損失になるが、買い持ちにしている20円のオプションのほうの価格はより大きく上昇するので、差し引きすると利益プラスになるという理屈。

昨年7月に運用を始め、昨年12月末までの収益は約21%(成功報酬の控除前)。

 

japanesehedgefund.gif

 

日経曰く、これが最新の日本のヘッジファンドだという。

投下金額が大きい、いわゆる大型船で航行するようなもので、オプション型以外ではファンダメンタルで選択した安い銘柄を狙うというもの。

我々の3桁%台の実績は、数字だけで見ても仰天ものに映るだろうね。

ま、資金量が違うからね。

 

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