毎年12月になるとある「お約束」となっているクリスマスソング。
毎年クリスマス前になると、クリスマスソング集を作っている。
カセットテープ! からCD版へ移行してから今年で11年目。
とはいっても、もちろん自分で歌うわけではない。
市販のクリスマスアルバムCDから好きな曲だけを選択、自分だけのオリジナルクリスマスアルバムを作るというわけだ。
どうしてこんな面倒なことをするようになったのか?
クリスマスソングの素晴らしさは、何といっても、メロディーの美しさだ。
クリスマスソングは、キリスト教に関連しているため、歴史に育てられ、時間に磨かれてきた曲ばかりだ。
アメリカでは、いろいろなジャンルのトップミュージシャンが、その人なりの解釈とアレンジで、聞かせてくれる。
こうしたことから、アメリカに住むようになって、すっかりクリスマスソングのファンとなってしまった。
以前たまたま、自分で聞くために持っていたテープをプレゼントしたら、とても喜んでくれたのがきっかけだったのだが、もちろん元になるCDは、どこでも売っているものだ。
だがその中からどのような選曲をしてどの曲順で、どういう歌手の曲で構成するのか?
いわゆるプレイリストが、ポイントになるわけだ。
今では、クリスマスまでの2週間ほどを楽しむための、私にとっての必須のアイテムとなっている。
アメリカだと11月の下旬ともなると、CDショップには、これでもかというほどの膨大な量のクリスマスアルバムが、所狭しとディスプレイされる。
ところが日本では「クリスマスのアルバムはどこに置いてますか?」と聞かないとわからないくらい、目立たないところへ、ほんの少しの数しか置いていない。
正確に表現すると、コーナーがあるにはあるのだが、ホントに少ない。
どうして置かないのか?
素晴らしいアルバムが多いのだから、置けば必ず売れるはずだ!と思うのは多分私だけなのだろう。(笑)
キリスト教の国ではないし、そういう気持ちの余裕がない人も多いのかもしれない。
日本のレコード店より私のコレクションの方が、うんと充実している。
なんて状況は、なんだか嬉しいような、嬉しくないような・・
作成の手順としては、手持ちのCDから曲を選択し、順番を決め録音してゆくのだが、最近曲はほぼ固まってきてしまっている。
そのため、今までの曲よりいい曲、もしくは毛色の変わった曲でなければ、新たなチョイスとして採用することができないというわけで、新規参入障壁は結構高いわけだ。^^
CDの場合は収録できる長さが決まっているため、新しい曲を入れようとすると、どれか一曲をはずさなければならないが、 iPod なら、そうしたことは気にしなくてもいいのがいいところ。
だがそうなると際限がなくなるため、一応採用する曲数は決めている。
制約の中の選択は、良い結果ををもたらす - はっち
なーんてね。(笑)
去年作ったものを聴いているうちに、聴き惚れてしまったりして、どうしても作業が遅れてしまうのがまた楽しい。
特に今年は、ケーブルチューンで、あたかもレコーディングスタジオでのモニターサウンドに近いレベルの音で、モニターしたからね。
使い道だが、独身の人は当然のことながら、ここぞというときに使う。
クリスマスという厳粛なムードとクリスマスソングの相乗効果で、あなたのいろいろな下心を、うまくカモフラージュしてくれるかもしれない。
結婚している人は、普段のツケを払う絶好のチャンスメーカーとして、活躍してくれるはず。
ムードを盛りあげ、クライマックスで、普段言えないようなクサいがためによく効く一言を、あなたの伴侶へ囁くには、クリスマスというスペシャルなこの日と、このアイテムしかないのだから。
こうしたクリスマスソング集を始めてから、もうかれこれ10年以上になるが、聞き返してみるとやはりある程度ハヤリやスタリといった流行がある。
数年してから、そのときの曲を聞くと、聞いていたときの気分や、その当時どんなことがあったのかも思い出す。
そう、音楽と一緒に、「あのとき」が蘇るのだ。
2011年度版の作成は去年に引き続き iTune を使用。
アメリカでは、一流の歌手として、またプレイヤーとして認知される一つの儀式として、クリスマスアルバムがあると言っても過言ではないだろう。
みんなが知っている曲だから、どうアレンジしてどう料理するかを聞き比べることができるわけだ。
おまけにそのアルバムを制作した歌手やスタッフのセンスや好み、実力などは、聴き比べると一目瞭然。
その中から、時間をかけて、さらに選りすぐり、自分だけのお気に入りの曲を並べるというわけだ。
iPod のプレイリストには、美しくそして素晴らしい曲が、キラ星のように散りばめられている。
クリスマスまでの短い間だけど、オフィスやクルマ、さらには自宅でも、いつもとちょっと違った、スペシャルな気分で毎日を過ごすことができる。
誰もが先生として走り回る?!(笑)忙しい12月だからこそ、こういう時間を持ちたいもの。
「心」のリッチ度は、お金だけでは計れないからね。
お金がハネを生やしたように出て行く現実をいっとき忘れ(笑)ることができる魂の垢を洗い流すための時間であり、翌年が素晴らしい一年になるかどうかの試金石でもあるのだ。
時間と心の余裕だけが創ることのできるこうした贅沢は、その気になれば誰もができることだし、気持ちに余裕がありさえすれば、いつまでも続けることができるだろう。
機会があれば、リストにあるアルバムの一枚でもいいから手に入れて聞いていただきたい。
あなたの心に、お金では手に入れることのできない潤いと安らぎを与えてくれるはずだし、クリスマスが、とても素晴らしいものになるはず。
というわけで、ようやく完成。
いわゆるライナーノーツに相当する曲目紹介で使っているアーティスト紹介の写真ほとんどは新規に変更。
できあがってみると、ビジュアルが変わると、やはり違った雰囲気になるものだ。
というわけで早速一曲目を、サンプルとしてご紹介。
01 S CLUB 7 - Perfect Christmas
こちらで曲を聴くことができる。クリスマスの衣装。別バージョン
こちらの方が画質はいい
音楽は背徳を伴わない唯一の官能的な愉しみである - サミュエル・ジョンソン
Enjoy It !