酸素カプセルで音楽をより楽もう!
ということで調べてみたら、最近は非常に音の良いものがあるようだ。
というわけで、久しぶりのカナル型ヘッドフォン。
SONY EX500 価格ドットコム価格5,446円 ・ メーカー希望小売価格12,390円(税込)
下のを聴いてしまうと、シンバル・ハイハットなどの高音が強調されたような重心が高いサウンドに感じてしまう。
装着性普通・遮音性普通というわけで、いわゆる普通のインナー・ヘッドホン。
以下はこれを標準としての比較評価。
こういうヘッドフォンはエージングでかなり音は変わるため、しっかりエージングしてから比較試聴。
ちまたのWEBに掲載されている編集部での評価は、普通エージングなしのケースが多いようだ。
SONY MDR-EX1000 価格ドットコム価格32,800円 ・メーカー希望小売価格(税別):59,000円
値段は執筆時点での価格。
ソニーMDR-EX1000が描き出す恐ろしいほどのディテール
圧倒的に広い空間が展開される。
シンバル・ハイハットなどの高音は繊細。
解像度が高いので、楽器の音が明快に分離される。
広い音場空間に楽器の音が浮かび上がり、音が多重に重なり合いマスキングされていた音が聴こえてくるから堪らない。
問題は装着性が悪く、遮音性も悪いという点だ。
とにかく、掛け心地が悪くフィットしないのだ。
ヘッドホン本体とコードが一体化されているため、コードを耳たぶへ這わせて装着するというのが、非常に大変。
「新開発のフレキシブルイヤーハンガーはユーザーの耳の形状に合わせて自在に曲げられ、装着できる。」なんてスペックは何の話?
というくらい脱着がしにくい。
とにかく、すぐに耳から外れるのには参った。(笑)
なので現在は、アルミの細い針金を耳に沿ったカタチにしてコードに沿わせ、園芸用ビニールタイ(結束ヒモ)で巻くという細工をして、装着しやすいようにしている。
だが、それでも装着には手間がかかるのだ。
さらに耳の穴に当たる部分のチップの素材が従来のものと同じなので、動くと耳の穴にフィットせず、微妙に音が変わってしまう。
この値段なのだから、もっと収縮性の高い素材のチップをつけるべきだろう。
標準のコードは、ちょっと長めで、何というか絡まりやすい長さ。(笑)
そのためだろうか、短いのが1本付属している。
つまりコードは交換できるようになっているわけだが、短い方は今度はちょっと短すぎ。
使い道が限定されてしまうような短かさだ。
そのうえ遮音性が低いので、屋外へ持ち出して使おうという気にならない。
酸素カプセル内は、それなりの騒音があるため、音楽の静かな部分になると、外の音が聞こえてしまう。
幸いなことに、音質のグレードが高いため、大きめの音量でも煩く感じにくいのは、さすがだ。
もっとも、外の音がある程度聞こえるため、比較的静かなオフィスなどの、いわゆるインドアで使うには適している。
このように使い勝手全般に関しては、値段を考えると、もうちょっとなんとかして欲しいところだ。
音の伸びやかさ、レンジの広さは 素晴らしいのだから・・
録音の良し悪しがハッキリわかるタイプ。
スタジオのモニタースピーカーで聴くような周波数レンジの広い、高い分解能の音は鳥肌もの。
ただし、酸素カプセルで聴く場合、本体の出っ張りが邪魔になって、横を向くことができず、上を向いた姿勢が要求される。(笑)
とにかく遮音と装着感が悪いので、どうしてもインドア専門ユースになってしまうわけで、ここをどう評価するかだ。
使える場所が限定されるため、コストパフォーマンスの点で躊躇するケースは、決して少なくないのではないだろうか。