以前こちらで書いた「オープニングの工夫」では、ボトムスキャンを見て、どちらサイドへ入るのかを見極める方法を書いた。
だが昨夜のマーケットのように、サイドを決めかねるときはどうすればいいのか?
大事なことは、複数銘柄でエントリーするという点だ。
単独の銘柄でしかエントリーできないケースというのは、皆無に近いと断言できるほど、まれにしか起こらないのだ。
下は昨夜のナスダックマーケットでのボトムスキャンの表示だ。
上はマーケット開始後3分の時点。
下は5分の時点のボトムスキャンの表示だ。
3分と5分の表示を比べると、どちらサイドも同じようなものだ。
では5分の時点で表示された銘柄で、6分台にエントリー可能だった銘柄のチャートをチェックしてみよう。
1000株で +320ドル
500株で +300ドル
1000株で +120ドル
1000株で +260ドル
ショートサイド
1000株で +800ドル
500株で -85ドル
いかがだろうか?
すべて6分待った時点、つまりローソク足2本のあとでエントリーした場合だ。
上にチャートが掲載されていないものは、ルール通りのエントリーパターンではなかったため、チャートは省略している。
気になる方は、ご自分で確認されるといいだろう。
マイナスになって、カットロスをするハメになるのは、CERNだけだが、それでも100ドル以下のロス。
このように、どの組み合わせであっても、3銘柄にエントリーすれば、トータルで負けることはないのだ。
そのために開発したボトムスキャンなのだから、当然の結果となっているわけだ。
ここに膨大な数のトレーニングでわかった実に驚くべき事実がある。
それは「勝手なルール」を確立しているトレーダーが実に多いという点だ。
上のチャートを検証すればわかるように、エントリーは、クイックマジックプレイ。
2本のローソク足本体の終値より上で始まった場合は買いのエントリーを仕掛ける。
という単純なルール。
この方法でのエントリーだと、実に高い確率で勝てることは、上の検証でもよくおわかりになるはず。
にもかかわらず、オープニングのユニットで勝てないのは、何かのルール違反をしているのだ。
エントリーが遅すぎる、手仕舞いの判断をミスしているなど、理由は人それぞれだろう。
大事な点は、それが何かを探し出すことだ。
間違ったルールを擦り込み、ルール通りにトレードをしているのに勝てない、と思い込んでいるトレーダーが実に多いのだ。
これが現実。
ただ単に自分のトレーディングした銘柄のチャートをアップするだけなら、誰でも出来るわけで、大事なことはその記録から、問題点を探すことなのだ。
とはいっても、誰でもできることさえ、出来ない人も多いのだが・・
あなたは、こうした検証と自分のトレードを比較し、その結果から問題点を見つけ、WEBへ記録として残す、という作業を毎日欠かさずやっているだろうか?
トレーディングは、こうした地道な努力の積み重ねが必要な仕事なのだ。
それくらいの努力さえもできないのなら、他の仕事に変えることを考えた方がいいいだろう。