週末は1週間の疲れを取り、息抜きと気分転換を兼ねた体調調整というのが、最近のルーティンとなっている。
年と共に、だんだん疲れやすくなるのは仕方ないわけだが、そこを工夫でカバーしようというわけだ。
一番効くのは何といっても「元気」という名のスパイス。
じゃあその元気はどこでどうやって手に入れるのか?
メンタルな部分は当然のことだが、体調の向上というのは意外に効くのだ。
精神と肉体の、どちらが先かはさておき、我が家では現在、この部分に大きな変革が起こっている。
自閉症の息子の毎日の世話というのは、いくら慣れているとはいえ、大変なことに変わりはない。
息子が成人する頃になると、状態が良くなる兆しは、あたかも袋小路に入り込んだように、見えなくなってくる。
そうなると、家族全員の「元気」は徐々に奪われ、低下してゆく。
- 少年が幸福なのは、何も知らないから ・・ 老年が惨めになるのは、全てを知るようになるからだ -
家族の中でこれから最も長い人生を過ごさなければならない彼の状態に、変化が見られなくなるのは、つらいもの。
時折考える彼の将来を想うとき、このように「希望」が見えなくなると、家族の心の元気は徐々に力を失ってゆく。
だが「希望」は、待っているだけでは手に入らない。
経験則からも、それはよくわかっていることなのだが、だからといって探して簡単に見つかるものではないのがつらい。
だが一方で、こうしたことに比べれば、仕事の大変さなどは、取るに足らないものに思えるのが救いだろうか。
人生は我々に期待以上のものをくれることがある。それは意外なところで、意外な方法で、意外な時に行われる - A・ファーブル・リュス
「高圧酸素カプセル」は、私にとって、まさにこの言葉のようなめぐりあいだった。
現状はこちらで書いているが、その効果は息子だけではなく、家族にも予想を上回る影響ををもたらしてくれている。
幸福にしてやりたいという気持ちは、香水をふりかけるようなもの。
ふりかけるとき、自分にも周りにも数滴はかかるのだ。