某投資顧問でメルマガのサービスを提供しているのですが、鋭いご質問をいただくことがあります。
というわけで、今日はトレンドについて。以下がご質問内容です。
お世話になります。
何度も質問をさせて頂いており、恐縮ですがしっかりと理解して始めたいと思っており再度確認させていただけますでしょうか。
<9時5分銘柄の活用について>
今回のご返答内容ですと、買い推奨でも売りをする事もあるという事でしたので、馬渕様のスクリーニング銘柄を有効活用した上で、各個人の裁量で判別・決断し、最大限に有効活用して利益を上げるというサービススタイルと理解致しました。
入会前のご説明にて以下のような文面がございましたので、その(指定銘柄を指定通りに売り買いして、大引け手じまいするのみ)先入観が強く、再度確認させて頂きます。
もし上記の認識で誤りがありましたら御指摘いただければと思います。
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朝、エントリー価格と銘柄名が届きます。あとは、その指示に沿って、売買指示を出すだけです。
そして、終値(引け成り)で決済。
=====しっかりとサービス内容を把握したうえで、存分に活用させていただき、ぜひよい結果を出したという報告をしたいと意欲マンマンですので宜しくお願い致します。
回答
トレードには鉄則があります。
それは「トレンドに逆らうな!」です。
このメールマガジンを発刊したときの日経平均の月足をチャートで見ると、まさに20移動平均線を突破してアップトレンドになる寸前でした。
チャートの黄色いマークがメールマガジンを発刊した時点です。
そこまでの5ヶ月は、ハイバンドの上に沿って推移し、アップトレンドだったわけです。
基本的に買いの指示が出る頻度が高く、終値で手仕舞いすれば利益の出るゾーンでした。
ところがこのメルマガを発行して以後、横ばいの状態で揉み合いが継続した状態が続いています。
困ったものです。
だからといってマーケットを操作することはできませんからね。(笑)
チャートの黄色いゾーンが発刊した以後の推移です。
チャートを見ると、これからは空売り(ショート)主体でトレードをすべきゾーンに入ろうとしています。
メルマガの通りに日足を使ってメルマガの銘柄を終値で手仕舞いすればどうなったのか?
こちらの機械的なシミュレーションを見れば一目瞭然。
2009年9月1日の損益は+182万円でしたが、2011年10月7日時点では+109万円。
25ヶ月で73万円のロスとなり、一ヶ月2万9千円ずつ損が出ることになります。
投資信託であれ何であれ、保有時間が1日以上のトレード手法では、利益を出せないゾーンなのです。
指示通りにエントリーして、最後で手仕舞うという、楽な方法では勝てないマーケットになってしまったというわけです。
このような大きなトレンドが横ばいのゾーンのため、保有時間を短くして、「塵も積もれば山となる」作戦へ変更。
5分のゾーン(レンジ)を抜けたらその方向へ入る、というトレード手法へと移行したのです。
このように、トレードでは時としてマーケットの状態にあわせて臨機応変に対応する、という柔軟性が必要になります。