食品に含まれている放射線を計測するには、空間放射能の影響を受けないよう、遮蔽容器に対象物を入れて計測する必要があります。
神戸の空間放射能は、現時点では非常に低いのですが、それでも食品を計測するには遮蔽のためのボックスが必要になります。
市販品としては次のような製品があります。
どちらも購入には予約が必要です。
本来厳密に計測するには高価な装置と時間が必要なのですが、こうした遮蔽容器を使えば、大体「どうなのか?」は知ることができます。
試料の測定値がバックグラウンドより二割程度高い値ければ、「試料中に放射能が含まれている」と判定することができるのです。
このことは、厚生労働省医薬局食品保険部監視安全課の「緊急時における食品の放射線測定マニュアル」に記載されています。
手順としてバックグラウンド(BG遮断パイプ内の線量)を測定、計測値からその分を差し引くわけです。
測定回数を増やせば増やすほど、より正確な値が測定できます。
日本人の主食であるコメですが、暫定基準値は500ベクレル/kg ですから、500ベクレル以下であれば「問題なし」となり、出荷されているのです。
農林水産省は青森から静岡までの17都県に対して、「土壌のセシウム濃度が1kgあたり1000べクレル以上」、あるいは「「空間放射線量率が毎時0.1マイクロシー ベルトを超える」地点で、収穫の前と後の2回、玄米の状態のものを調べるよう求めています。
もし500ベクレルを超えれば、その地域のコメの出荷は禁止されます。
ですが予備検査の段階で200ベクレルを超えなければ、本検査を受ける必要はなくなり、そのまま市場に出てくるわけです。
そして検査で「1kg当たり500ベクレルを超えていなかったこと」が分ったとしても、そのコメが安全であるかどうかは、わからないのです。
予備調査は9月上旬、本調査は9月中旬にピークを迎えるということなので、間もなく今年の新米が本格的に市場出てくるわけです。
ということは「暫定基準値以下」でも、セシウム137が含まれている可能性は非常に高いのです。
暫定基準値以下だからといって、仮に1kg当たり499ベクレルの放射性セシウムを含んでいるコメを、何杯もおかわりしていたら、確実に大量被曝します。
そんな食生活を何ヶ月も送っていたりしたら、癌や内臓の機能障害、脳神経障害を発症する可能性は、限りなく高くなってしまいます。
おまけに暫定基準値以下といっても、市場に出回る前の段階で、中間流通業者が汚染度の高いコメと、汚染度の低いコメをブレンドしたものを他県の袋に詰め替え、販売しているのですから、暫定基準値も、実際には意味がない状態となっているのです。
基準値比較:発表されているヨウ素131とセシウム137の数値を並べてみた
ヨウ素131(Bq/Kg)
10ベクレル以下 WHOの安全基準(水)
100ベクレル以下 日本の乳児への放射性ヨウ素暫定基準(牛乳・乳製品)
300ベクレル以下 日本の3月17日からの放射性ヨウ素暫定基準(水と牛乳・乳製品)
2,000ベクレル以下 日本の放射性ヨウ素暫定基準(食品)
セシウム137(Bq/Kg)
10ベクレル以下 WHOの安全基準(水)
200ベクレル以下 日本の3月17日からの放射性セシウム暫定基準(水と牛乳・乳製品)
500ベクレル以下 日本の3月17日からの放射性セシウム暫定基準(食品)
5,000ベクレル以下 農水省が4月8日に発表したイネの作付け制限土壌基準
(約15cmまでの土、放射性セシウム、チェルノブイリ任意移住レベルの2倍)
アメリカの著名なな総合雑誌、ニューヨーカーでは、自民党や経産官僚たちのことをニュークリア・マフィア(Nuclear Mafia)と書いています。
彼らの目には、日本の原子力ムラの住民は原子力マフィアそのもの。
彼らが「体制」を維持できてきたのは、遠くからコントロールしている、国際原子力マフィアがいるからなのです。
原子力村のプロパガンダは、テレビ、大新聞といったマスコミが手先となり日々着実に、そし実に巧妙に行われているという事実から、目をそらしてはなりません。
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