3月の東北大震災をきっかけに原発放射能ダダ漏れ事故によって、日本は大きく変わりました。
何も変わってはいない、と無関心だった人が、日を追うごとに減っているのは、放射能の影響が目に見えるカタチで現実のものとなってきているからではないでしょうか。
ですが事故が起こってからは、まだ5ヶ月。
というか(笑)もう5ヶ月もの間、膨大な放射能が我々の生活環境に放出され続けているのです。
これから半年一年と時間が経過するにつれ、そして生活の場が原発に近いほど、影響は顕著になってゆくはずです。
こうした様々な問題の根源をたどってゆくと、必ずある問題に直面します。
それは経済基盤です。
毎日の生活を支える収入源をどう確保し、守ればいいのか?
これはセシウムビーフやセシウム米が何故流通しているのか?という問題にも繋がっています。
畜産農家の人たちも、私たちと同じように、セシウムビーフやセシウム米を食べたくはないし、また生産者だからこそ、お客様には食べさせたくはないはずです。
そうした考えを捨てざるを得ないほど、経済的に追い詰められているという現実から、目をそらしてはなりません。
こういうときだからこそです。
そのうえで、解決策を考えるべきです。
生産者側に立つ個人や企業は、収入源を確保するため、手段を問わず、なりふりなど構っていられない状態にならざるを得ないところまで、すでに追い込まれているのです。
神戸をはじめとして北関東以外に住んでいる我々は、事の重大さを人事として考えてしまいがちです。
ですがこうした問題は、すでに畜産農家だけの問題ではなくなってしまったのです。
思い返せば、3年前、2008年の夏に神戸へ引っ越したのがきっかけでした。
神戸での生活が一年ほどが経過して落ち着いてきた頃、経済基盤の確立という難問に挑戦してみようようと考えたのです。
ですがそのころは、今のような切迫した状況ではありませんでした。
その頃は、前向きに充実した毎日を過ごすという、生き甲斐となる「誇りを持てる仕事」を探していた時期だったのです。
とはいっても、政治家になって世の中を変える、などといった方法は現実に不可能です。
ですが個人レベルの手持ちネタで、自分ができるであろう範囲でのチャレンジならできるわけです。
カードを切るためのノウハウで書いたことが実行できれば、必然的に結果はついてくることは、知っていましたからね。
もちろんのことながら、成否を決めるのは、それが「心躍る」取組みなのかどうかだということもです。
シアトルでの訴訟をはじめとした、アメリカでの体験が、こういうときに役立つとは、後になって知ることになったのです。
始めたのは2009年02月04日(水)ですから、約2年半かかったことになります。
エグゼキューショナー養成プログラムによるトレーニングを開始という日記に記された趣旨と概要が始まりでした。
そして取り組みの過程で新しいチャレンジのような、様々な工夫やノウハウが次々と生まれたのです。
そうしたノウハウやヒントのまとめはこちらで公開しています。
ですがこは実行できなければ、結果には繋がらないのです。
ここがキーなのです。
あるシミュレーションでは核心に触れた部分に言及しています。
ここまで書いて大丈夫か? という周りからの意見もありました。
ですが、あえて書いたのです。
なぜなら、書いてあることを真似しようとしても、簡単にはできないからです。
もちろん、めげないための工夫もしてあります。
自分の持っている技術を経済的自立という視点から、人の役に立てるという「哲学」が、参加者全員に感じてもらえるようなプロジェクトにすることを、常に心がけるよう、気を付けています。
しかも、今まで培ってきた技術を、誰かに受け継いでもらいたいという願望も、叶えられるのです。
「自分だけが儲かればいい」という考えに固執する必要が全くないシステムの構築は、意外とラクでした。
今考えると、こうしたすべてが、絶好の追い風になっていたのです。
市場拡大とそのシェアに頼る従来のビジネスモデルは、少子化に伴うマーケットの縮小や不況の影響によって、壊滅的な打撃を受けます。
私の考えたシステムでは、1時間後には投下資金をキャッシュにするため、寝ている間にどうなろうと、全く影響を受けないということは再三日記でも触れています。
残業があれば1時間延長されることはありますけどね。(笑)
仕事としての拘束時間は、検証や事後処理を含め、約2時間。
この生産性の高さは類を見ないものです。
時間はお金で買えないのです。
拘束時間が短く、自由に使える時間が長いというメリットは、年齢を重ねれば重ねるほど、劇的な変化をもたらすことに繋がるのです。
唯一の問題点は、どれくらいの期間で、システムとしてコンスタントに勝つことができるようになるのか?だったのです。
ですがこの最も難しい問題は、チームとして取り組む DAYTRADENET SYSTEM で、比較的容易に克服することができたのです。
参加しているメンバーは全員、1時間で2000ドル以上を叩き出す経験を持つトレーダーばかり。
あたりまえだのクラッカーなわけですね。(笑)
次の取り組みはトレード中のストレスを減らすことでした。
ストレスを減らすことは、すなわち成績を安定させる事に繋がるからです。
そして新たにチームへ参加するためのハードルを低くすることにも、成功したのです。
私にとっては、大震災をきっかけにした原発放射能ダダ漏れ事故は、考え方をさらに突き詰めるための大きなチャンスとなりました。
エグゼキューショナーたちの経済的自立には、何が大事なのか?
それはトレーディングの技術以外の部分にあったのです。
この仕事の素晴らしい点は、シミュレーションができるという点です。
目標金額を達成するために必要な資金量の決定は、毎日のシミュレーショントレードでの成績を見れば一目瞭然。
利益が出るまでの過程のすべてが、参加者全員の目の前で1時間だけ展開されるという体験を毎日続けるわけです。
多くの参加希望者は、今までこうした体験がないわけですから、最初はうまく事を運べないのは、当然のこと。
もちろん慣れれば、誰でもできるようになります。
私が出した指示銘柄に対し、エグゼキューショナーは執行の指示を自らに対して出すわけです。
執行に関する様々な心理的なプレッシャーから解放された状態で、純粋にチャートだけを見るためのシステムで、すでにトレーニングは積んでいるのです。
すべてのタイミングは、、エグゼキューショナーが最終決定するわけです。
エグゼキューショナーは執行ボタンを押すオペレーター。
システムは3分ごとに15秒前からカウントダウンを音声で行う機能を持っています。
スリッページ対策のためなのですが、ローソク足が始まって5秒くらいの間は、アマチュアが計画的に執行することのない「空白の時間」。
99%のトレーダーは、ローソク足が伸びてきてはじめて、安心して買いの執行ボタンを押すわけです。
計画的ではなく、刹那的に実行するため、ヒゲ掴みの名人芸を磨くという日々を、不本意ながら過ごすことになるわけです。
このように、トレーディングの世界では、わかっていても、訓練をしなければ、できない部分が歴然と存在するのです。
我々が狙う執行タイミングというのは、ジャストから5秒前後の時間だけ。
この効果の威力を誰よりも知っているのは、この方法で実トレードの経験のあるエグゼキューショナーだけでしょう。
メンバー全員は、正確な電波時計で1分刻みを常に意識しながら、1時間を過ごすわけです。
同じようなことは誰にでもできるはずです。
我々にもできたのですからね。