産経新聞は、「健康に影響するレベルでない セシウム検出の福島産肉牛」という記事を掲載している。
暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)の6・4倍にあたる3200ベクレルの放射性セシウムを検出しているのにもかかわらずだ。
文中で、「国の定める暫定基準値は、基準値レベルで汚染された食品を1年間継続的に摂取しても問題のない数値で設定している。」とあるが本当だろうか?
日本はこうしたレベルのものが、新聞に堂々と掲載される。
ネットを使わない、使えないという、多くの福島のお年寄りたちは新聞しか読まないのにだ。
内部被曝はアルファ線やベータ線が、生体内の狭い範囲の細胞に集中的にダメージを与えるため、生体へのダメージの程度は外部被曝とはまったく異なるのだ。
低線量内部被曝の恐ろしさは、どこにあるのだろうか?
放射性物質は、体内へ留まっている時間に比例し、「細胞周期」である数時間から十数時間にわたって、継続的に被曝することになる。
そうなると身体は非常に「敏感」になっているため、放射能によるより大きなダメージが生じることになるのだ。
ある程度の強さを持つ放射能は、細胞を殺してしまう。
だが非常に弱い放射能の場合、細胞の遺伝子は損傷させても、細胞は殺さないという、ガン化には絶好の状態が頻発することになるわけだ。
飲食物の摂取基準と基準値ギリギリの食物を摂取した場合の内部被曝量について
3/17以降の現在の日本の暫定基準値
・ヨウ素(I-131)131 300ベクレル(Bq/L)
飲料水 300 Bq/kg
牛乳・乳製品 300 Bq/kg
野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
・セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)
飲料水 200 Bq/kg
牛乳・乳製品 200 Bq/kg
野菜類 500 Bq/kg
穀類 500 Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
国際食品規格委員会の基準値
食品、飲料水等の放射性ヨウ素基準値は一キログラムあたり100ベクレル
葉物野菜の場合、日本-2000ベクレル/Kg、EC-500ベクレル/Kg、米国-170ベクレル/Kg
葉物野菜の現在の日本の暫定基準値2000ベクレル/Kg、は、世界基準の五倍以上!
だから、基準値以下だからといって、安心できないのだ。
仕方なく「離れた産地のものなら大丈夫だろう」という基準で、毎日を過ごすことになるわけだ。
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