今日はかなり難しいご質問をいただきました。
始めまして。宮城在住の**と申します。
3/11の地震にあいながら、沿岸部じゃなかったので津波の被害にはあいませんでした。
が、しかし、今は福島原発がとても恐怖に感じています。
私の住んでいる所は、原発のある場所から同心円上90キロの範囲です。
四号機が倒壊したら、ここも非難区域になる範囲ですよね?
いますぐにでも避難したいのに、だんなが放射能の怖さについて、理解してくれません。
話し合う度にケンカになります。
現実は仕事をしないと食べていけません。
しかし、健康な身体あってこその日々の生活ではないでしょうか?
政府やテレビが原発について、正確な情報を発表しないために犠牲になるのが国民ですよね?
むしろ原発の危険性を話すとキチガイみたいに、おもわれます。
どうしたら今の状況の危険さを、わかってもらえるのでしょうか?
よくわかります。
私も東京にいる娘に、東京から離れて仕事を探したら、という話をするのですが、険悪なムードになります。(笑)
ま、それ以上無理強いはしませんけどね。
この間も仕事仲間が東京へ行ったら、新幹線の雑誌が原発推進バイアスの記事ばかりだと。
それと東京でマスクをしている人は、まず見かけないと、驚いていました。
日本はテレビが広報メディアとして完璧に人民を掌握していますから、その効果は絶大。
ちょっと前にインフルエンザが流行りはじめた時は、テレビが煽ったため、街で見かける全員がマスクをしていましたが。
私は原発から100キロ以上離れた方がいいと、地震の翌日に書きました。
アメリカ軍の基準では避難しなければならない距離です。
横須賀の米軍基地では、すべての建物への目張りがこのあいだ完了したところ。
94%以上の確率で、福島原発は4つのうちのどれかが、大変なことになります。
印象が強くなる言葉はあえて使わないようにしていますが、どういうことかわかりますよね。
私は2006年3月24日の日記「報道管制」で以下の問題を取り上げています。
行き場のない放射性廃棄物・日本の奴隷制度 > 被爆労働者問題
日本では原子力に関する報道はタブー・エネルギー問題という壁
これが11年前から私が一貫して持っている考えです。
ぜひご一読ください。
ま、それはさておいて、まずそのエリアがどれくらい危険かを調べること。
まずは、実際の空間放射能の強さが、どれくらいなのかを知ることです。
ですが放射能測定器をお持ちでないのなら、注文して自分で計るのがベストなのですが、入手できるまで2ヶ月以上かかるはずです。
私は1ヶ月前に注文して入手が8月中旬の予定。食品を調べる測定器は購入しましたけどね。
ですから、お子さんがいらっしゃるのなら、学校などへ申し入れしてください。
http://www.rental-share.com/news_NAwfr55cB.html
2011年6月17日よりガイガーカウンター(放射線測定器)の無料貸出を開始。
無料貸出の対象となるのは福島県、宮城県、茨城県、栃木県、千葉県にある保育園、幼稚園、および小学校のお子様がいる施設(関係する個人含む)。
貸出期間は3日間、費用は往復の送料も含め全て無料だそうです。
何とか知恵を絞って入手してください。
これが無理なら、まずはお住まいの自治体が、深刻な放射能の影響を受けているかどうかを調べてください。
5秒で調べる方法があります。
やり方は簡単で グーグルで 「宮城県(住んでいる県名) 放射能 測定」と入力するだけ!
このあと、その自治体のHPの放射線測定ページが表示されるはずです。
そこを見て「何を言ってるのか?よくわからないなあ・・」という度合いが強ければ強いほど、その県は放射能に汚染されていると考えてください。
で宮城県で検索すると・・
宮城県の「福島第一原子力発電所事故に関する情報」というページを発見。
冒頭に書かれている文では・・
● 現在の空間放射線モニタリング結果は健康に影響の与えるレベルではありません。ご安心ください。
● また、雨が降っても健康に影響はありません。
● 宮城県内の水道水や農林畜水産物については、測定の結果、指標値を十分下回っているほか、空間放射線量も低いレベルで推移しており、健康に影響を与えるレベルではありません。
● 宮城県では、放射線や放射能を測定する機関である原子力センターが津波に流され、測定するための機器もほとんどがなくなりました。そのため、現在、東北大学や東北電力の協力を得ながら、放射線や放射能のモニタリングを実施しています。
怪しさ満点。安全デマ撒散らしの自治体であることは一目瞭然。
「測定するための機器もほとんどがなくなりました。」って何ですか?
買えばいいわけで、それくらいの予算はあるでしょう。
それにこういうことを書くこと自体問題ですね。
空気中の放射線量測定は、各都道府県が設置しているモニタリングポストの地表からの高さが、地域によってバラバラなのは皆さんもご承知のハズ。
東北と関東甲信越の16都県では福島県が最も低い地上1メートルにポストを設置。
最も高いのが宮城県。
高さ80.3メートルの県庁屋上で計測しているわけです。 < オイ!
なぜ 80.3メートル なのでしょうか。
こういうことを見直さず平気でいるということは、宮城県の公務員たちは、自分の年金が心配なだけなのでは?と勘ぐられても仕方ないのではないでないでしょうか。
公務員のプロとして持つべき住民のために親身になって、できることをやるという姿勢がない、という結果が、現状を端的にあらわしています。
ですが、一方で宮城県民もなぜ押しかけて、測定の高さを変えさせないのでしょうか。
しかるべき部署へ面談予約を取り、しっかり発言できる10人くらいが集まって、強引にやらせればいいのです。
今の日本人の多くは、自分の目先のことばかりしか、考えられなくなってしまっているのでは?
変化を避けるため、余計なことをやらないため、考えたくないのです。
おまけに政府の水や農産物魚介類の安全とされる基準は高すぎるのに、その数値を下回れば安全と断言するのはもってのほか。
宮城県のモニタリング結果(東北電力の協力で実施)というのは、電力会社が絡んで出されている数値はあらゆる手を使って、低い値を出していますから信用できません。
(健康に影響を与えるレベルではありません。)とあるだけで、詳細を見ようとクリックすると重すぎて開けないというありさま。
健康に影響を与えるレベルかどうかは、該当する地域の人がその地域の数字を見て決めることです。
「健康に影響を与えるレベルではありません」という十把一絡げで、「個別に対応してあげようと」言うサービス精神のかけらもない表記が、公務員根性をよくあらわしています。
次に東北大学の福島第一原子力発電所事故に係る放射線モニタリング情報ですが・・
平常時の2倍の数値です。
ですが16日の「丸森(丸森役場) : 0.25 人体に影響はない」というのは平常時の6倍。
年間1ミリシーベルトと比較しても2倍です。
「測定値 : 0.08 マイクロシーベルト/時間」のはずが、特定の場所を計るとこうだったということなのでしょう。
じゃあなぜ以後も同じように同じ場所で計って公表しないのか?
それが彼らの仕事なのでは?
民間の会社で顧客にこんな「あしらい」をしたら、即クビでしょう。
宮城県の知事ですが、大いに問題ありの人物ではないでしょうか。私はそう思います。
松下政経塾の出身者リスト地方首長欄の中に村井嘉浩 13期生(宮城県・知事)として載っています。
今の政権交代があった頃、リチャード・コシミズサイトのリンクに統一教会に祝電を送った政治家のリストがあって、その中に現宮城県知事の村井知事が載っています。
何故村井知事が統一教会に祝電を送っていたのか?
前原誠司と同じ松下政経塾の出身者リストにあるということは、日本政治界に置かれているポジションとして、どういうものなのかが、よくわかるのではないでしょうか。
村井知事のプロフィールはこちら。
決定的なのが・・
宮城県知事臨時記者会見でトンデモ安全デマ発言をしています。
測定につきましては、水道水や原乳と同様、東北大学に依頼して行っております。
放射性ヨウ素の測定結果でございますが、指標値キログラム(kg)あたり2000ベクレル(Bq)のところ、ホウレンソウにつきましては、川崎町内のもので293.8ベクレル、
涌谷町内のもので77.0ベクレルでございました。また、シュンギクにつきましては、亘理町内のもので623.9ベクレルでございました。コマツナにつきましては、これは露地ものでございますが、仙台市内のもので373.6ベクレルでございました。いずれにいたしましても,基準を大巾に下回っております。
また、放射性セシウムについては、指標値キログラムあたり500ベクレルのところ、ホウレンソウについては、川崎町内のもので4.6ベクレル、涌谷町内のもので3.7ベクレルでございました。
また、シュンギクにつきましては、亘理町内のもので5.8べクレルでございました。コマツナにつきましては、これは露地ものでございますが、仙台市内のもので119.8ベクレルでございました。
以上のことによりまして、農作物につきましても、あらためて安全が確認されたものと考えております。
したがいまして、本県の農作物につきましても、まったく健康に影響はございませんので、県民の皆さまにはご安心をいただきたいと思います。
もう終わってますね。
何度も日記で書いていますが、残念なことに日本の公務員の組織団体というのは、市町村都道府県を含む政府・自治体を問わず、こういう危機の際には全くあてにならないのです。
特に原発事故ではね。
自分の身は自分で守る事。
長くなるのでそろそろ結論を書きます。
ご主人とじっくり話し合う良い機会でもあるのです。
この問題をネタに、ご主人との絆をより強固にするための「すべてのできること」を実行されてはいかがでしょうか。
それが今の問題への、最もシンプルで効果的な解決方法だと思います。
アメリカに10年住んで、夫婦は常に絆を確認し合うことが大事だということを学びました。
人間として、お互いをよくするため、毎日起こる問題をネタに、相手ときちんと話し合う。
日本人は夫婦間で最も重要なこの点について、日常の生活に追われるがために、無関心な人が多過ぎると感じています。
私はカミさんと毎日この問題について話し合っています。
東京にいる娘のことがあるから余計ですけどね。
父は黙って聞いてくれています。
90歳になっても、おかしいところがあれば容赦なく突っ込んでくる、実に息子孝行な親なので、こういう時は大いに助かっています。
ウチの場合、娘とポンナという子猫以外は、放射能の感度がもの凄く落ちている年齢ばかりです。
それに住んでいるのが神戸ですから、そういう面ではラッキーだったと思います。
「もんじゅ」で事故があったらどうするかは、すでに決めてあります。
ですから今の福島の原発事故による放射能漏洩問題への対策は、あらゆる面を考え対策をしています。
このまま放射能漏れが2年以上続くことを前提にしているので、沢山のことが現在進行中なのですけどね。
善は急げですぞ。
コメントする