東京都は15日、公園や校庭など都内100カ所で空間放射線量の測定を開始したというニュースをご存じだろうか?
注意しなければならないのは、詳細な実測値の公表がなければ、「安全」だと発表されても、鵜呑みにしないこと。
なぜなら、政府や公共機関による今までの計測値は、最も小さい数字を発表するという慣習があるからだ。
ハンドル名、東海アマ氏が実測された計測値がある。
松戸市の場合車のダッシュボード上で 0.18から0.25μSv/h 車外1.3メートルで 0.24μSv/h 車外地表 0.42μSv/h
車外1.3メートルの位置で年間換算すると、通常の2倍の放射能濃度となっている。
都道府県別の千葉市のデータは市原市だけしかないが 0.044μSv/h と一桁少ない数字になっている。
このように政府発表の数値は、多くの民間による実測値とは異なっていることを認識しておくべきだ。
さらに政府はガンマ線だけの数値の発表でアルファ線・ベータ線という内部被曝に関わる数値を発表していないことが証言されている。
20110523 参議院 行政監視委員会02 質疑応答 パート 8
政府発表の数値は政府以外の信頼のおける実測値と違うことを知っておくべきだ。
原子力安全委員会が「原子力施設等の防災対策について」では、飲食物の摂取制限に関する指標(飲料水)を示している。
指標は、放射性ヨウ素-131(131I)が300Bq/kg以上、放射性セシウム(Cs)が200Bq/kg以下であればOKだというものだ。
3/17までの日本の基準値
ヨウ素 I-131 10ベクレル(Bq/L)
セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L )
出典は下記。203-204ページ、表9-3参照
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
日本には放射能に関する飲料水基準はなかったため世界保健機関(WHO)基準相当を守っていた。
セシウム-134とセシウム-137の合計値が370Bq/kg が基準値で、これを超えたものは輸入させないというものだった。
ところが 3/17以降の現在の日本の暫定基準値は・・
・ヨウ素(I-131)131 300ベクレル(Bq/L)
飲料水 300 Bq/kg
牛乳・乳製品 300 Bq/kg
野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
・セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)
飲料水 200 Bq/kg
牛乳・乳製品 200 Bq/kg
野菜類 500 Bq/kg
穀類 500 Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
世界の水道水の放射線基準値は下記のとおり。
WHO基準 1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)
日本の現状 300ベクレル(Bq/L)
こうしたレベルの規制値なのだということを知ってデータを見るべきだ。
日本の基準値さえ下回れば、「安全」とされるわけだから。
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